青萄の俳句~3月のまとめ

2014-04-24 19:40:00 | 空見屋のスマホで絶句






2014年3月


羊蹄のふつふつ煮へて魔女の鍋

羊蹄は茂るは喧嘩ははじまるは (夏井いつき選 金)

猫といふ猫に鈴つけ春満月 (杉山久子選 追)

恋猫の戻れば食うて水呑んで (猫写俳コラボ 芯さん)

おもむろに伊予柑の出る夜行かな (まつやま 人)

梅ふふむ吾子声たてて笑ふ日に (熱海写真俳句ストーリー2 森村誠一賞)

猫夢の中で猫鳴く春の昼 (猫写俳コラボ みのさん)

煙立つやいなやいそいそ春日傘

グルマンの舌が迎へにゆく田楽 (まつやま 並)

如月にその花開(あ)くや西行忌

彼岸潮無事に還れる途中まで (夏井いつき選 火)

大人気なく春菊ごっそり入れる人

入口に供花売るテント彼岸西風

鷹鳩と化して頬紅丸く濃く

銀の猫よ悪いが飼へぬ西行忌

春菊の笊を頭上に鍋奉行

号泣してすぐ若布和食ふとは 

母の忌や思い出したる若布和

梅林に犀の仔隠すディドリーム 

春没日水の地球を火だるまに 

天泣やけふ只今の身のちから 

雛市へ大江戸遊俳にぎにぎし

三千の世界へ一羽鳥帰る
 
青帝やまだ弱々しチンゲンサイ 

ぶらんこの凛々しきおんなもする不倫

たまさかは冬眠したし猫駅長 (猫写俳コラボ みのさん)

鞦韆や奪ひし愛は棄つる愛

山川草木しつかり冗句風車売り

ふらんどやバラ一輪で足りる恋 (まつやま 並)

修羅のとき過ぐや無心の孕み猫 (猫写俳コラボ 芯さん)

地蟲出づ何をいまさら小競り合ひ

うすき耳立てて隣に猫の妻 (猫写俳コラボ みのさん)

七草や病弱なるも今生きて (下野新聞俳句/木島松穹選 三席)

雛の燭一枝のなかに水流る

処方薬律儀に飲むや二月尽 (夏井いつき選 金)

風光るはじまっているランナーズ陶酔(ハイ) (まつやま 人)

流れにも絶対音感風光る (まつやま 並)









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