俳句の時間4

2014-02-14 16:20:00 | 空見屋のスマホで絶句

人生のその時々に、影響を受ける俳句はあります。

私のような、まさに吹けば飛ぶような俳句を作る者でも、「この句いいよね!」と言ってくださる人も、いたりするのでありますね~^^;

まぁ振り返れば、暗い句や怒りの句を集中的に作っていた時期があったような?・・さすがに今はそこを抜けたと思っておりますが。

夫さんの定年後から、家族との関係性や対応の仕方に悩む妻、試行錯誤し、言えば精神的地獄を味わっている人、そんな人に好評なのが「青萄~ふぉと17音/夏の記憶/2013」の写俳集。

次の如くのくら~い句ばかり↓ちょっとマジ引きしますが、OH!そういえばそんな句を作っていたなぁ、と懐かしくも恥かしくもある。その句集の頁に付箋を貼り、心に残る句をノートに書き写し、暗記するほど熱心に読んでくれた人がおります。

彼女の来し方と交差するところもあったのか、目に涙さえ浮かべていろいろと話すのでした。読んでくださる人がいてはじめて、俳句というものは居場所を得るのだと思い、ありがたかったです。


抜け殻はから揚げの照り蝉時雨

ケータイを棄てる決心朝曇り

眠られぬ世の来て烏瓜の花

油照つかずはなれず口きかず

逃水の逃げているのは誰ですか

逆らへず行つてしまへり誘蛾灯

雨だれの音の転調四葩咲く

夜濯ぎの一転水の闇重く

百年の懐疑ほどけず夕端居

風の死すとき活き活きと未草





夫婦ってなんでしょうか、親子ってなんでしょうか、家族ってなんでしょうか。心の穴を埋められるのは、たぶん自分自身の再生力、なのでしょうね、難しいですが。




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