オルニソガラム・ウンベラツムへの道

2009-05-11 16:35:55 | 草花ワクワク見て歩き

皆さま(お昼だとしても?)オハヨウさん  ←今日もありがとデス


                                 


まずはじめは、遠目からも目立つ大きな木のこと。クリーム色の葉っぱをたくさん付けている木が、そこを通過するたびに気になっていました。




???



とある幹線道路の、交差点近くです。ついに今回、宇都宮で用事をすませた帰りに、好奇心を押さえられず寄ってみました。

木のことは全く分らないものの、空き地に車を入れて、とりあえずトコトコと見学に歩いてゆきました。







あぁここにも、山藤がしっかり絡みついて咲いていました。この時季、どこにでも出没が確認される藤です。絡まれている木の方も、けっこう辛いのではないかなぁ・・などと思いました。




山藤改め ノダフジ(野田藤)の花

(※オコジョさんがこの藤の名前について、詳細なコメントを寄せて下さいました。’山藤’としていたフジは、ここから’ノダフジ’と修正・訂正させていただきます)(^人^)


オコジョさんのコメントより→(ありがとう~^0^/)→→こちらでも、山に藤が咲きだし、甘い匂いが漂っています。
山にあるから山藤といいたくなりますね。感覚的な使い方では間違いではないですね。
花の名前としてはこの藤はノダフジですね。蔓の巻き方が右巻きがノダフジです。
なんていっても判りませんね。
藤を正面から見て、「ミ」の字のように蔓が巻いていれば右巻きでノダフジです。
空見さんの藤はこの巻きかたです。
では反対巻き、つまり左巻きの藤があるかというとあるんです。
ヤマフジといいます。
見た目では、ノダフジと比べると全体的に花穂の長さが短く、先端がノダフジのように先がほそくならないで、ズングリしています。



ノダフジは、抗えないほどの甘い香りを漂わせてくれています。しばし、うっとりと満喫。


車の激しく行き交う道から少し入って、木々の裏側へ回りますと、以外にも森閑としているのが、不思議に思える空間なのです。脇には細い川が流れているようで、せせらぎの音まで聞こえてきました。

薄暗い川の下辺りをのぞき込みますと、驚くべきことに、ニリンソウがまとまって咲いているのでした。こんなところにこんな穴場が!・・と。

人の往来に隠れるように、ここにも人知れずひっそりとした営みがあったのですね。その時はニリンソウまでの、下草の中に入る勇気がなく(長靴もなくて)、写真は諦めましたけれど。。(='m')ウフ

ふと上を見ますと、別の木にまたビッシリと、何か薄紫色のお花が絡み付いています。仔細に眺めますと、いつか写真で見たアケビのようでした。驚くほどの生命力で繁茂しています。またもや絡み付かれている木には・・気の毒な気がしました(゜艸゜*)




アケビの花



わぁ~どこまでも アケビの花 花 花 蔓 蔓 蔓



林の奥に色味があり、僅かばかりのレンゲソウが咲いているのを見つけて。。
はい、すぐに寄って行きました。この時に、今回問題?の白い小花を見たのでした。

蓮華草の方に気をとられていましたので、これは時間の経ったハナニラの親戚などで白っぽいものだろうか、程度の認識で一枚写しただけです。が、ずっとこの花のことは。。頭の片隅辺にひっかかっていたのです。

特に探していたわけではなかったけれど、たまたま地理佐渡..さんのブログで見かけた、佐渡・ドンデン山の「アマナ」、に似ていることに気付きました。

そう思って見ますと、よく似ていました。山のものではありませんので、園芸種、外来種と。




オオアマナ


「オルニソガラム・ウンベラツム」という、舌を噛みそうなお名前でした。別名がオオアマナ(大甘菜)といいまして、茎が甘いそうです。西アジア・南アフリカ原産。

「オーニソガラム、オルニソガルム、オーニソガルム」とも呼ばれています。’スプリング・エフェメラル’の仲間にも、入れてもらえているようです♪

ユリ科・アマナ属。分布は福島県以南~九州方面にかけて。白花・六弁、散形花序。黄色のお花もあり、それはキバナノアマナ、と。またオオアマナは、よく逃げ出して野生化するようですので、これはその子孫かもしれません。

山の可憐なお花’アマナ’よりも、オオアマナの葉っぱは細目です。

ディックさんが、ホソバオオアマナ、としてUPされていたものと同じだと思いました。・・というか、より正確にいいますと、これは「ホソバオオアマナ」のようです。←はい、テキトー人間@空見( ̄□ ̄;)

ディックさんの記事によれば、「パレスチナにも分布し、キリスト誕生を知らせた’ベツレヘムの星’に喩えられるお花」なのだとか。←詳しい部分はこちらにてどうぞ~ヾ(@^▽^@)ノ

確かに、お花の中心が全部開くと、美しい’星の形’をしています。私の不確かな一枚の写真だけでは、よく分りませんね~残念です~f(^ー^;


最後に、一昨日の「フデリンドウ」について、山小屋さんが詳しい見分け方をコメントに入れてくださいました。またフデリンドウの写真などを見ていただきながら、おさらいしたいと思います。




フデリンドウの花


山小屋さんのコメントより→(ありがとう~^0^/)→→フデリンドウとハルリンドウには両方とも葉っぱがあります。違いは根っこに根生葉(スカートのように広がったロゼット状の葉)があるかないかで見分けてください。根生葉があればハルリンドウ、なければフデリンドウです。



(私などはこの株↑を見て やっとリンドウの花だと気付いたくらいの初心者です 難しいことは分りませんので しばらくは’花から葉っぱが見えるか見えないか’ のレベルにて 判断しそうでございます~*^^*)


いつもいろいろ分らないことを教えてくださる皆さま、心からありがとうございます。
一つずつ、謎・疑問・難問が解けていく楽しさ、いま一番私の嬉しいことです、感謝しています(^人^)
 

拙ブログをご覧いただいている皆さまへ本日も心よりお礼申し上げます

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18 コメント

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こんばんは (mico)
2009-05-11 18:49:17
自然がいっぱいの素晴らしい環境ですね、
山藤の逞しさに感動、アケビの花も満開で
秋の実が楽しみですね。
オオアマナいろいろ勉強になりました。
清楚で気品のある花ですね。
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アケビ (山小屋)
2009-05-11 19:11:09
アケビの花に目が釘付けになりました。
この場所を覚えておいて秋に行ってみてください。
たくさん収穫できると思います。
土曜日に東北道を走っていてたくさんのヤマフジを見ました。
今が一番よい時のようです。
高速だったので、車を停めることができませんでした。(笑)

オオアマナは別名:ベツレヘムノホシという名前もあるようです。
こちらのほうが覚えやすいですね。

大きな木はもっと木肌や葉っぱを観察してみてください。
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micoさんへ (空見)
2009-05-11 21:20:36
こんばんは~^0^/

はい、何かありそうなところが、いろいろあるのです。急遽ミニ探検家となって、探索しています(笑)

オオアマナですが、たぶんホソバノオオアマナ、と言うのだと思います。

アケビも発見しました。たいへんな広がりようなので驚きました。いつも、コメントをありがとうございます、感謝
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山小屋さんへ (空見)
2009-05-11 21:25:40
こんばんは~^0^/

山小屋さんが喜んでくださったので、またアケビの写真を追加しました(笑)
この場所は、よく通るところなので忘れませんデス。秋に実りが。。たくさん収穫出来そうですね~(((o(^o^")o)))ワクワク

はい、ベツレヘムの星、記事中に書いていますよん♪

親切なコメントを、ありがとうございました
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こんばんわ (オコジョ)
2009-05-12 00:03:26
こちらでも、山に藤が咲きだし、甘い匂いが漂っています。
山にあるから山藤といいたくなりますね。
感覚的な使い方では間違いではないですね。
花の名前としてはこの藤はノダフジですね。蔓の巻き方が右巻きがノダフジです。
なんていっても判りませんね。
藤を正面から見て、「ミ」の字のように蔓が巻いていれば右巻きでノダフジです。
空見さんの藤はこの巻きかたです。
では反対巻き、つまり左巻きの藤があるかというとあるんです。
ヤマフジといいます。
見た目では、ノダフジと比べると全体的に花穂の長さが短く、
先端がノダフジのように先がほそくならないで、ズングリしています。

フデリンドウの山小屋さんの「スカートのように広がったロゼット状の葉」の説明は秀逸ですね。
私のブログの「根から直接生える大きな根生葉がありません。
だから、先ず顔よりも根元を見る。」と較べると大違いですね。
ロゼットといってもわかりにくいと、辺に持って回った言い方ですね。勉強不足ですね。
勉強させていただきました。
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オコジョさんへ (空見)
2009-05-12 11:06:48
おはようございます~^0^/

丁寧な解説をありがとうございました。

よく考えも調べもせずに、山に咲く藤だから’山藤’と言っていました(゜艸゜*)

近くにありますお寺の「六尺藤」(市指定天然記念物)が、明治期に住職さんがヤマフジに花穂が長いフジを接ぎ木してできたもの、と聞いておりましたので。
もうその辺にあるのが、ヤマフジなのだと思い込んでおりました。ヤマフジが山藤だとは書いていませんでした。同じ読みでもカタカナと漢字では、意味が違いますね。

ノダフジというのは、牧野先生が名付けられたのでしょうか。ヤマフジは、近畿地方から九州方面に多い種なのかもしれません。

今回は教えていただいて、ありがとうございました。なるほどと思いました。また一つ賢く?なれたような気がします(笑)

コメントは記事中に反映させていただきました。こうしておかないと、忘れてしまうことがございますし、後から<ブログ内検索>する時にも、とても便利なものですから。

山小屋さんの「ロゼット状の葉」というご説明は、言葉は知らなくてもわりとイメージできます。先の’ショウジョウバカマ’の時も、スカートのように広がった葉、との表現をされていました。

いろいろ知っていそう?で知らないことが、たくさんあるのを今回も知りました。重ねて御礼を申しあげます。いつも教えてくださって、本当にありがとうございます(^人^)
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ノダフジとヤマフジ (山小屋)
2009-05-12 11:09:13
再訪です。
フジをヤマフジと区別する時にノダフジと呼んでいます。
ノダフジには園芸種も多く、公園などで見られます。
フジはもう花が終わって葉っぱばかりになっています。
里のフジが終わるとヤマフジが咲き出します。
今、山で咲いているフジはヤマフジと思って間違いないでしょう。
房の長さもヤマフジはノダフジより短いです。
ツルの巻き方は近くで確認しないと写真だけでは判断できません。

日曜日に東北道を走りましたが、那須あたりの山にはヤマフジがたくさん咲いていてきれいでした。

子供の頃、このヤマフジの葉っぱの茎で「陣取り」をして遊びました。
これでも木登りは得意でした。(笑)

オコジョさんと違う見解で、ごめんなさいね。
あとは、現物を直接見た空見さんの判断にお任せします。
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Unknown (山小屋)
2009-05-12 11:12:10
コメントがダブりました。
最初のほうを削除願います。
ややこしいようでしたら、2つとも削除ください。
すべて空見さんの判断にお任せします。(笑)
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お騒がせしました。 (オコジョ)
2009-05-12 15:46:17
きれいな山藤だとだけ書いておけばよかったと反省しています。

空見さんの調べたとおり、ヤマフジは南方系の藤で、
私のか長野県や日光には基本的にはない藤ですね。
でも近畿だけでなく、南関東にはあるそうです。

野の藤は園芸種と較べるとフサが短くヤマフジ見たいですが。こちらでは見かけたことがありません。
それと葉の数がノダフジのほうが多いヤマフジ11枚で、ノダフジはそれ以上16枚くらいまであるようです。基本的に山で藤を見ればノダフジといっていいようです。
藤が咲くワラビが出ます。
どこかから届くころと楽しみにしています。

アケビ、こちらも同じようになっています。
でも、みんな実になってくれません。
秋に訪れてガッカリします。
でも、いくつかなってくれると嬉しいです。
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Unknown (モカ)
2009-05-12 19:00:59
空見ちゃん、こんにちは~~♪

わぁ~、また素晴らしいところへお出かけなのですね。
ノダフジ綺麗ですね~、と思いますがダイナミックで圧倒されます。
大きな木にからみついて絵になっていて、凄さをかんじています。
アケビも全集合して、感激してしまいました。
これほどのアケビなんて見たことがありません・・はい。
オオアマナの中のお星様がはっきり見えます。
知っている方ばかりのお名前でホソバオオアマナちゃんが
身近に思えました。
これかお食事を作ります~~ああ~。。
いつも珍しいお花をありがとうございます。では。
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