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ツリオヤジのダイアリシスな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

準々決勝 ドイツ - アルゼンチン

2006-07-01 02:50:59 | ワールドカップ
  ドイツ 1-1 アルゼンチン
     PK 4-2

準々決勝になり、優勝経験国同士の潰しあいが始まった。
W杯で私がこのカードを観るのは3回目。
1回目は1986年のメキシコ大会の決勝。ちょうどその頃、研修中だったけどW杯を観て寝不足。座学の時間はむちゃくちゃ辛かった。試合はドイツが2点差を追いつき、ゲルマン魂という言葉が初めて実感できたのがこのとき。しかし決勝点はアルゼンチンが奪い3-2でアルゼンチンが優勝。おそくらこのときのアルゼンチンはケンペスが率いて優勝したときを凌いで史上最強のチームだったと思う。マラドーナ、ブルチャガ、バルダーノとスターが揃っていました。

2回目は1990年のイタリア大会決勝。BSの登場で、W杯の中継が飛躍的に増えた。慌てて電器屋に走って、買ってきたアンテナをベランダに取り付けたのが決勝トーナメントが始まる前日でした。
この大会に参加した選手はのちにJリーグに移籍してきた選手も多く、ドイツのリトバルスキー、ブッフバルトらがそう。今のドイツ監督、クリンスマンもこのときのメンバ。決勝はドイツがPKが入れた1点のみで辛勝でした。

アルゼンチンは激しくそしてダーティで強固な守備、ドイツはプレーの正確さに裏打ちされたそつのないサッカー、というちょと面白くない印象を個人的に持っていた両チームなんですが、今大会はその特性が薄まっているような気がします。
マラドーナやバルダーノがいなくなっても、ルンメニゲやマテウスがいなくなっても、アルゼンチン、ドイツは相変わらずのタレントの宝庫。ここで当るのがもったいない組合せです。

前半戦は相手の持ち味を消す試合展開で、これは予想通り。プレスが強くかつプレーが正確であれば、得点機は相手のほころびを探すことによって生まれます。前半戦はほころびがなかった。運動量が落ちる後半戦にどうゲームが動くかに注目。

後半開始早々、意外なことにCKからのゴール。マークが外れたのか、アジャラが素晴らしい飛び込みで先制ゴールはアルゼンチン。

しかし、リードされると滅法強いのはドイツの特徴。しかもここは地元、ドイツがアグレッシブになってきて、ゲームは動いてきた。

ドイツ攻める、チャンスは作るがなかなかゴールに結びつかない。そろそろ時間が気になりだしてくる。あと10分くらいか。バラックのクロスがヘッドで流れたボールをクローゼがシュート。同点。

さあ、ゲームは仕切りなおし。守備的な交代をしたアルゼンチンも果敢に攻めてチャンスを作るが得点は入らず延長戦に。

選手交代からいえば、守りにはいった、かつGKのアクシデントがあったアルゼンチンに対し、ドイツチームの中では異彩を放つクリエィティブなプレーが持ち味のヌビルが入ったドイツが有利に思えるけど、そんなのは些細なこと。流れがどちらに動くのかが注目すべき点。そしてドイツとしてはPKよりも延長戦で決めたいはず。

緊張の30分が経過、決着着かず。バラックの故障はかなり悪そう。
そしてうらみっこなしのPK戦。先蹴りはドイツ、ヌビルから。

  ドイツ      ○ ○ ○ ○
  アルゼンチン ○ × ○ ×

アルゼンチン敗退。
アルゼンチンは今大会、ブラジルと並び、もっとも実力のあったチームかもしれません。後世に語り継がれる好ゲームでしょう。
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2 コメント

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確かに (calm)
2006-07-01 11:14:00
GKの負傷交代は、監督にとってもチームにとっても大きなハンデになったと思います。たらればの話ですが、この交代枠を使っていなければ、同点に追いつかれた時点でのアイマール投入ができたと思います。



マキシ・ロドリゲスの右サイドからのシュート、わたしもあの時はデジャブを見るのではと思いました。



GK負傷であれば、ドイツ側であって欲しかったと思うのは私だけ?オリバー・カーン、なんか見ていて辛いです、彼のプライドを思うと。



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Unknown (ヒロセ)
2006-07-01 09:03:37
アルゼンチンが先制して、ほぼ磐石の試合運びだったと思いますが、アボンダンシエリの負傷がペケルマンの采配を曇らせ、勝負の綾に影と落とした試合でした。



自分の予想としてはマキシ・ロドリゲスがキープレイヤーになるのではと感じてましたけど、サイドネットへの一発が紙一重...(^^;



いろんな意味でキーパーが試合を動かした展開だったかもしれません・・・いいストライカーがプレイしているチームは、やはり負けませんね

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