居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

サウスバウンド

2007年09月24日 | 
著者 奥田英朗
角川書店

主人公は小学六年生の少年 二郎

アナーキストで「伝説の革命家」の父と
「お茶の水のジャンヌダルク」と呼ばれた母を持つ

やっかいで関わると面倒な事になる自称フリーライターの父を
疎ましく思っていた二郎...だが父の本当の姿が見えてくると次第に...


二部構成で第一部は中野ブロードウェー界隈でそれなりに日々を送っていた
二郎に降りかかる逃げられない出来事が描かれている

第二部は二郎一家が沖縄の島に移住してからの生活が中心

二郎の父のように信念を持って生きる人は善し悪しは別として非常に強い

磁場のごとく回りも巻き込んでしまう

信念を持ち続けることは傷つく事を恐れてはいけないのだ

前半、なんだかめんどくさい親父だな...位に思っていたが
いつの間にか父のやらかす事を期待してしまっている


かっこいいよ父ちゃん!

小市民の自分には父、一郎のような信念を持ち続ける事は難しすぎるが
心のどこかに「パイパティローマ」は持っていたいものだ

映画になるのがとっても楽しみ

配役もはまってそう

特に天海祐希のお母さんは期待できる


やっぱり奥田英朗は良い



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