居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

縞模様のパジャマの少年

2009年08月24日 | 映画、DVD、TV
今月の「月一映画館で映画」は

縞模様のパジャマの少年

姫2も観たがっていたがどうしても日程が合わず私が一人で観に行く事に。

結果的には一人で観た方が良かったかもしれない...




第二次世界大戦下、ドイツ軍はホロコースト政策を推し進めていた。

8才のドイツ人少年ブルーノは昇進した父の新しい任務の為、

一家で遠くへ引っ越す。

そこは家の周りを壁で囲われた孤立した場所。

裏庭へ通じる扉は何故か優しい母から

「決して行ってはいけない場所」と言われている。

息苦しささえ感じる毎日の中で、

好奇心と冒険心を抑える事の出来ないブルーノは

とうとう扉の向こうへ飛び出してしまった。

解き放たれた鳥の様に駆けて駆けた先には「農場」が広がっていた。

農場を囲む有刺鉄線越しにブルーノは

パジャマを着ているユダヤ人の少年と出会う…。

お互いにお互いの環境を十分には理解できないながらも

子供同士、友情が芽生えるのは自然な事だった...



この友情の行く末を誰が想像できただろう。

残念ながら、私には無理だった。

ブルーノのような純粋な心をいつの間にか曇らせていたから...


当時のドイツ人の中にもヒトラーの政策を快く思わない

普通の感情を持ち続けた人々がいた事は知っている。

ドイツ人だろうがユダヤ人だろうが

父であり、母であり、兄弟なのだ。

なぜ人間に線を引くのか?

誰が人間に線を引いて良いのか?


50人ほど収容の映画館でエンドロールが終わるまでに

立ち上がった人は一人もいない。

そして誰も言葉を発しないまま劇場を後にした。


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コメント (7)
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