居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

プチ芸術の秋 in おこもり

2009年10月12日 | 映画、DVD、TV
お天気に恵まれたこの連休

だが、取りたててお出かけの予定もないので

まったりと録り溜めたドラマや姫2が借りてきたDVDを観て過ごす。

先日の友達のレクチャーがあったから...と言う訳でもないが

偶然に姫2が借りて来たのは韓国映画

「私の頭の中の消しゴム」



観た人から口々に絶対に泣くから...と言われていたが

韓国ドラマにそれほど思い入れがない私。

そこまでか?と斜めから見始めたのだが...

見事にやられてしまった

自らを健忘症と自覚はしていたスジンは妻子ある男性上司との不倫にピリオドを打ったばかり。

温かい家族の元へ戻り人生の再出発を切る。

そんな時、父の部下として現場で働く無精ひげの男チョルスに出会い惹かれて行く。

いくつかの障害を乗り越えつつ幸せな結婚生活を送るはずの二人に

神様は途方もない大きな試練を与えた。

スジンはただの健忘症ではなく「若年性アルツハイマー」と診断されたのだ...

時折、日本ではありえないセリフやこのエピソードはこれだけかい!

と突っ込みたくなる点もあるのだが

自分の意思ではどうしようもなく記憶が蝕まれていく中

互いを思うが故の優しさと愛に涙を誘われる。

自分を忘れて行く哀しさ、

自分を忘れられて行く切なさ...

作り手の思うつぼに嵌っってしまった。

韓国語は思っていたよりも優しい響きで時折日本語と同じ発音の単語が

出てくるので違和感もほとんど無し。

うん?危ない危ない、韓流の波に飲み込まれそうだ...



続いてこれまた姫2が前から気になっていたと言う

「あの日の指輪を待つ君へ」に便乗。



父の葬儀に集まったのはアメリカ航空隊で活躍した面々。

娘のマリーはまるで葬儀に無関心を装う母エセル・アンの気持ちが理解できない。

母は「私の人生は21歳で終わった」と娘に告げる。

そんな母の元へアイルランドから一本の電話が。

第二次大戦中墜落した飛行機の発掘現場から名前の入った金の指輪が見つかったと...。

刻まれていたのは母の名前とテディと言う名。

一体テディとは?黙して語らない母の過去に何があったのか?

実話をもとに脚本家が話を膨らませて書いたこの作品。

当時は国を問わずこういった事がありうるだろうと想像に難くない。

ふてぶてしくさえ思えるエセル・アンにあのシャーリー・マクレーン。

約束は希望をもたらし、時に人を縛る。

50年分の重い約束が目の前に現れた時、まっすぐに向き合えるのだろうか?



本来、DVDとは別にアップすべきだがここのくくりで一緒にご紹介

またまた姫2繋がりで大学のお友達に薦められた一冊

是非、ママも読んでみて!と作者を見ると 新堂冬樹

「誰よりもつよく抱きしめて」



物凄くダークな世界も描くこの作者、

姫2が読んで大丈夫だったのか?との懸念は必要無かった。

児童文学のお店を切り盛りする水島月菜と

その夫で絵本作家の良城は結婚8年目。

互いを愛して思いやる心は偽りのないものだが

どんなに近くにいてもじかに触れ合う事ができない。

なぜなら最愛の夫は「不潔潔癖症」であるから...

誰よりも辛いのは夫であると頭では分かっていても

自分の思いを仕方の無い事と理性で納めてはいても

時折大きな寂寞感に包まれる事は否めない。

そこへ現れた青年・克麻もまた人には言えない悩みを持っていた。

どの人も自分より相手を思うあまりすれ違う気持ち

せめてその気持ちに体が寄り添えれば良いのだが

それも叶わない事....

読み進むと胸が焦がれるような苦しさに涙している。

誰も悪くないのに皆自分を責めてしまう。

ラストのシーンに思わず両の手で握りこぶしを作っていた。


涙は心の汗?をいっぱい流してスッキリとストレス解消の連休だったとさ

(ストレスなんてあったのかい?)


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コメント (10)
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