居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

インターセックス

2009年03月30日 | 
著者 帚木蓬生
集英社

性別上、男性とも女性とも分類されない性 インターセックス。

しかし、この国の概念では

人はどちらかに分類されなければならない。

インターセックスとして産まれた子たちは

大多数が意思を持つ前にメスを入れられ性を分けられている。


一見、何の間違いもないように見えるこの現実こそ

躊躇いなく性別を手に入れた者の

傲慢さかも知れないと気付かされる。


性同一障害ならば自分の意志で心と同じ体に

する事も可能である。


が、フランクフルトで開かれた自助グループの会合において

体験談をメンバーが静かに語るシーンでは

いかに自分がこの問題に無知であったかを知らされる。


人は男女である前に人間である。


自分を丸ごと認めてくれる事。

それはこの問題に関わらず

常に人間関係において一番大切なはず。


同著者「エンブリオ」続編 だが

「臓器農場」の世界も切り離せない。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (dekochin)
2009-03-31 21:30:34
るいこさま
そうなんです。
私もこの本で未知の世界を知りました。
心と体の事で人知れず悩んでいる方が
いかに多いのか...
何も知らなかった自分ですが
ほんの少しだけ理解できたような気がします。
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Unknown (dekochin)
2009-03-31 21:27:28
mariさま
良く分かります!
両方とも背筋が寒くなる光景が
浮かんできますよね。
62人待ちの間に新たな気持ちで
読めるかもですね
どうか気長にお待ちくださいな
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Unknown (dekochin)
2009-03-31 21:22:41
misaさま
このインターセックスの方々は大半の方が
自分で性を選ぶ前に手を加えられている
事実があるそうです。
この本と出合って本当に勉強になりました。
まるごとの相手を尊重することが
どの立場にあっても大切な気がします。
そして自分もそうありたいと思います
返信する
Unknown (dekochin)
2009-03-31 21:16:49
てんさま
姿かたちはどうあれ、その人らしく生きる事が
大切ですよね
マイノリティと呼ばれるかも知れないけれど
お互いを尊重し合う、これは基本のキ
この本を読んで、まだまだ自分の知らない世界がたくさんあることを知りました。
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知りませんでした (るいこ)
2009-03-31 15:57:26
こんな本があるなんて。
ちょっとびっくりです。
お勉強になりました。ありがとう~。
返信する
Unknown (mari)
2009-03-31 12:30:18
この本、読もうと思って忘れてました
というか、『エンブリオ』や『臓器農場』があまりにも怖かったので
時間を置きたいな…と忘却の彼方
早速、図書館に予約を入れましたが…
62人待ちでした
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Unknown (misa)
2009-03-31 00:41:18
こんばんは!
インターセックス私は知りませんでした。
お医者さんにもわからないそうですが・・・
最もいけないことは「無関心」次に「無知」
だと書いてありますが・・・
調べました・男女どちらにも分類できない人々のこと。新生児に100人に一人の割合でいるということも。人格と肉体の性が逆転している性同一性障害とは異なり両性具有や半陰陽といわれてきたということもはじめて知りました。
難しいです・・・☆~~ヾ^-^) マタネッ♪
返信する
Unknown (てん)
2009-03-30 22:31:53
体と心が同じ・・・当たり前と思ってた昔
ずっと悩んでいる人達がいたのですよね
20代の頃から「この問題」が気になっていたのですが、個人的には みんな同じ人間なので全く違和感を感じていませんでした
しかし、差別があることに驚いた記憶が過去にあります。
>人は男女である前に人間である
正論ですよね
やはり dekochinサンは思っていた通り素晴らしい女性だわ
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