東京に働く多くのサラリーマンが住む多摩地区にはマグニチュード7.3~7.4の規模の直下型地震を引き起こす立川断層が北西から南東に横たわっている。
平均の活動間隔は1万年から1.5万年とされ、有史以来の被害記録もなく、現在に生きる我々誰もが経験したことのない直下地震である。今後30年以内の発生確率は断層型地震としては高い分類の0.5%~2%とのことで近い将来発生することは確かだ。
断層の上には住宅、ビルが密集し、JR中央線、西武拝島線が横切り、多摩モノレールが並走している。万一の場合には被害は甚大となろう。
政府の中央防災会議が想定した首都直下地震の最大被害ケースは東京湾北部地震(M7.3)であるが、4番目の被害規模が想定されるのが立川断層地震(想定ではM7.3)である。震度6強以上の揺れとなり、震度7の地域も予想され、東京都、埼玉県、神奈川県を中心に死者は6.3千人、建物被害は48万棟と想定されている。
<出所:内閣府防災 首都直下地震参考資料>
<警視庁立川警察署 立川断層の知識>
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/8/tachikawa/f_sinsai/4danso.htm