女の秘め事
あ~♪~らぁ、デンマンさん。。。
逃げ出してしまったので
ござ~♪~ますわねぇ~♪~
あたくしとレンゲさんで
今日もお話を続けますことよ
おほほほほ。。。
【レンゲの独り言】
あたしもそのつもりですわ。
デンマンさんは、勝手に逃げてしまったのですから、
このお話が一段落つくまでは、戻ってきたとしても
遠慮していただきますわ。
とにかく、卑弥子さんと“女の悦び”について、もっと語り合おうと思っています。
あなたも、ぜひ読んでくださいね。
では、また。。。
デンマンですよ。
こう言う事になってしまったのですよね。
僕もイヤ~♪~な予感がしたのですよ。
レンゲさんと卑弥子さんが意気投合したら
大変な事に成るとは思っていたのですが、
本当に、そのようになってしまった感じですよね。
あさって僕が顔を出しても、
このぶんだと拒絶されそうですよね。
どうしたら良いのか考えているところです。
『女は二人でも姦しい (2008年2月15日)』より
卑弥子さん。。。デンマンさんは戻ってくるでしょうか?
戻ってきたとしても、このお話の輪の中に入れません事よう。おほほほほ。。。
でも、後でデンマンさんがムカついて、あたし、叱られてしまうような気がするのですわ。
心配する事はござ~♪~ませんわよ。あたくしが一人で責任を負いますから。。。、レンゲさんには、ご迷惑をおかけしませんわ。たまにはデンマンさん抜きで言いたい事を一杯しゃべってしまいましょうよう。
でも、本当にいいのかしら。。。?
いいのでござ~♪~ますわよゥ。デンマンさんが逃げてしまったのですから、後はあたくしたちの自由ですわよう。。。デンマンさんが逃げたのがいけないのでござ~♪~ますわア。
そうですわねぇ。。。あたしも、たまには卑弥子さんとデンマンさん抜きでお話しがしたいと思っていたのですわ。
あたくしもそうなのでござ~♪~ますわよゥ。デンマンさんが居ると言い難い事ってあるでござ~♪~ますでしょう?鬼の居ない間の洗濯でござ~♪~ますわよ。デンマンさんが居ないので何でも気兼ねなくしゃべれますわ。おほほほほ。。。
そうですわよね。。。うふふふふ。。。
意見が一致しましたわア。では、また、おとといのように心置きなくしゃべってしまいましょうねぇ~。うしししし。。。
あたし、卑弥子さんに、もう一つお聞きしたい事があったのですわ。
何でござ~♪~ましょうか?
卑弥子さんと業平さんの秘め事がフリー百科事典『ウィキペディア』には次のように書かれているのですわ。
斎宮と狩の使
『伊勢物語』では、「狩の使」として登場する在原業平(ありわらのなりひら)と「斎宮なりける人」と呼ばれている恬子内親王(やすいこないしんのう)は、ついに逢瀬を遂げることは出来なかったことになっている。
しかし、この一夜の契りによって、恬子内親王が懐妊してしまったという説がある。
この前代未聞の不祥事が発覚することを恐れた斎宮寮は、生まれてくる子供を伊勢権守で斎宮頭であった高階岑緒の子、高階茂範の養子にすることにし、子は高階師尚と名づけられたという。
ただし当時の史料からは、業平が狩の使で伊勢に派遣された事実は認められず、またいくら美男で皇孫とはいえ、父親の文徳天皇よりも年上でしかも臣下の業平と、はたして未婚の内親王である斎宮が、事実恋におちたのか、いまだ疑問の余地はあろう。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レンゲさんは、やっぱりあたくしと業平さまが萌え萌えになって結ばれたと言う事を信じないのでござ~♪~ますか?
もちろん信じていますわ。
でも、レンゲさんは疑っているような口調でござ~♪~ますわ。
あたしは卑弥子さんと業平さんの愛情関係を疑っているのではありませんわ。そのような事があったものだと信じることができます。
。。。んで、何がレンゲさんには気になるのでござ~♪~ますか?
卑弥子さんが業平さんと愛し合った翌日、『伊勢物語』によると卑弥子さんは2度と業平さんには逢えなかったと言うことになっていますわ。
卑弥子の秘め事
業平は、このように
「今夜も逢いたい」と詠み送って、
狩りに出たのでした。
野に出てからも
業平は上の空です。
「今夜こそは
早く皆をやすませて逢おう」
などと思っているのでした。
そこへ、狩の使(業平)が
来ていることを
聞きつけた伊勢守が、
饗応を申し出たのです。
翌朝になれば業平は
伊勢を発たねばなりません。
今夜は何が何でも
斎宮と逢いたい。
でも、伊勢守は
斎宮寮頭という役職も
兼ねているので断りきれない。
結局、業平は斎宮に逢えぬ
辛さを隠したまま、
伊勢守らと酒を酌み
交わすのでした。
夜もしらじら明けそめた頃、
斎宮方から業平のもとへ
盃が差し出されました。
見れば、上の句のみの歌が
書き添えてありました。
かち人の
渡れど濡れぬ
えにしあれば
【現代語訳】
渡っても濡れもしない
浅い江のようなご縁でしたわね。
男は、続き(下の句)を
松明の燃え残りの炭で
書き付けました。
また逢坂の
関は越えなん
【現代語訳】
でも、いつか必ずや
お逢いできましょう。
そのような思いを伝え、
その朝、業平は尾張国へ
旅立っていったのでした。
『愛と性の密会』より
(2007年1月31日)
そうでござ~♪~ますわぁ~。あの晩、一夜限りの逢瀬でござ~♪~ましたわ。
つまり。。。つまり。。。卑弥子さんと業平さんは。。。あのォ~。。。あの晩一度だけしか肌を合わせなかったと言うことですわよね?
そうでござ~♪~ますわ。あたくしは次の夜も業平さまとお逢いしたかったのでござ~♪~ますわ。この切ない女の胸の内をレンゲさんならば分かってくださるでしょう?
ええ。。。ええ。。。分かりますとも。。。
業平さまが尾張の国へ旅立ってしまったと聞いた時には、あたくしの心はかきむしられるような思いでしたわ。ちょうど『ひまわり』のラストシーンのようなものでしたわ。あたくしは、泣けて。。。泣けて。。。涙が涸れると思ったほどでござ~♪~ましたわ。
それで。。。それで。。。あのォ~。。。たった一度だけで。。。あのォ~。。。一度だけで卑弥子さんは業平さんの子供を身ごもってしまったのですか?
そうでござ~♪~ますわ。
それで。。。それで。。。一度だけでは無理だろうと言う人たちが居るのですわ。それで。。。あのォ~。。。フリー百科事典には、上のように書かれてしまったのですわ。
でも。。。でも。。。レンゲさんには分かると思いますわぁ~。女には、殿方には分からない体から感じる直感と言うものがござ~♪~ますわ。
体から感じる直感ですか?
そうでござ~♪~ますわ。レンゲさんも詩の中で書いていましたわ。