青山夫人と軽井沢タリアセン夫人(PART 1)



Subj:小百合さん、こんちわ!
バンクーバーはカナダ晴れですよう。
きゃはははは。。。
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date: Mon, Jul 4, 2011 2:34 pm.
Pacific Daylight Saving Time
日本時間: 7月5日(火曜日)午前6時34分
小百合さん元気ですか?
バンクーバーはめちゃ素晴らしい天気ですう。
さっき Joe Fortes Library で『愛に揺れる女』を投稿したばかりです。

■『愛に揺れる女』
(2011年7月4日)
日曜日は5時まで図書館が開いてます。
あまりにも天気が良かったのでルンルン気分でスキップしたくなり、そのままマンションに帰らずにイングリッシュベイ(English Bay)にやって来ました。
遊歩道に沿った芝生には、もう目の保養になるようなビキニの女の子が築地の魚河岸のマグロのように芝生の上に転がっているのですよ。
とってもおいしそうな眺めです。
きゃははははは。。。



でも、刺激が強すぎるので、ビキニのマグロをしばらく眺めてからスタンレーパークのSeawall(遊歩道)に沿って歩いて、マグロが見えない静かなベンチを見つけて腰を下ろしたのでした。
すぐ目の前にはフォールスクリーク(False Creek)へと通じるインレット(入り江)が横たわり太平洋を感じさせる小波がそよ風につられて5,6メートル先の磯に打ち寄せています。
インレットを越えた対岸には、キチラノ(Kitsilano)の住宅地と海岸沿いの緑がまぶしくキラキラして見えます。
静かなベンチといっても目の前の遊歩道には1分間に10人ぐらいの割合で人が通りすぎて行くのですよ。
結構、人通りがあるのです。
スケートボードに乗ったアンチャン。
スクーターに乗ったガキたち。
ローラースケートをはいているおねえちゃん。
子犬を連れたカワイ子ちゃん。
いろいろな人が通り過ぎてゆきます。
でも、このメールを書いていると、それほど気になりませんよ。
磯に打ち寄せる波の音にかき消されて快い雑音になってます。
時たまインレットをモーターボートやジェトスキーが通り過ぎてゆきます。
面白いのは波があまりにも静かなのでサーフィンができず、
サーフボードの上に若いカップルが立ち上がってパドルでこぎながら、ゆっくりゆっくりと動いている2組のカップルが見えますよ。
本人たちは楽しいのでしょうね!?
見ているとウザイですよ。
そろそろ午後6時になるけれど、
日差しは東京の午後2時か3時ごろの感じです。
でも、気温は21度ですよ。
汗ばむほどではなく、実に快適です。
栃木の田舎では、もう梅雨は明けましたか?
多分、もう終わっているでしょうね!
小百合さんは軽井沢タリアセン夫人になりきって
ルンルン気分でスキップしながら「山の家」の庭ではしゃいでくださいね。
きゃははははは。。。

では小百合さんの楽しい便りを期待しながら、ブラブラ帰ろうと思います。
じゃあね。


私も若い頃バンクーバーのイングリッシュベイを散歩したことがありましたわ。

そうでしたか。。。懐かしいでしょう?
そうですわね。。。でも、子供がみんな大きくなるまで、しばらくの間バンク-バーへは行けそうにありませんわ。
でもねぇ~、人生は長いようで短いですからねぇ。 思いたった時にバンクーバーにぶらりとやって来ないと、暇ができた時には億劫(おっくう)になって海外に行く気がしなくなることだってあるのですよ。
そうですわね。
だから、暇を見つけて、ちょっと無理をしてでも命の洗濯と思って、癒しを求めながらバンクーバーにやって来たらどうですか?
最近、バンクーバーで何か面白い事でもありますか?
ありますよ。。。小百合さんがバンクーバーにやって来た頃よりも面白い人が増えていますよ。
マジで。。。?
小百合さんは僕の言う事を信用してないようだから、その証拠を見せますよ。 じっくりと見てください。
<iframe width="425" height="349" src="http://www.youtube.com/embed/X-GAvpqZ4Ro" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

あれっ。。。これってぇ、イングリッシュベイの遊歩道ではありませんか!

そうですよ。。。このような、ちょっと変わったトンデる人が週に1度ぐらい現れて、面白いことをするのですよ。 (微笑)
どのへんですか?
小百合さんのために地図で教えますよ。


イングリッシュベイの所にピンクの丸があるでしょう。 ここにベンチがあって、そこで昨日、上のメールを書いたのですよ。 この上の可笑しな大道芸人は、そこから右下(南東)の方に100メートルほど歩いていった場所でやっていたのです。

。。。で、そこでデンマンさんはイングリッシュベイで青山夫人に出会ったのですか?
いや。。。僕が勝手に名前をつけたエッセイストの女性ですよ。
あらっ。。。そのような人とイングリッシュベイの遊歩道で出会ったのですか?
いや、ちがうのですよ。 たまたまバンクーバー図書館で借りて読んでいたら「青山夫人」に本の中で出会ったのですよ。 その箇所を読んでみてください。
「味の記憶装置」
店の名前というのは不思議なもので、みじかい語句のなかに味や空間、ひとの記憶がぎっしりと詰まっている。 たとえばしばらく足を向けていなくても、名前ひとつ耳にするなり、何年もまえのじぶんに遡ったり、いっしょに訪れたひとのことを思い起こしたり、味わったおいしさを蘇らせる記憶装置だ。
「Le Gaulois」
ガラス窓のこの堂々とおおきな文字は、ただ通りすがりに眺めるだけのときも、とてもなごませられる。


土曜日に娘と会ってのんびりお昼を食べようという約束があったから、久しぶりに「ル・ゴロワ」を訪れたくなった。 あのなごやかな空気に親しみが募ったのだ。 外苑西通りは、千駄ヶ谷に向かうにつれ、ゆったり空のほうへ開いていく。 神宮球場や千駄ヶ谷体育館のおおらかな空気に近づいてゆくからだろうか。 歩いていても、車に乗っていても、いつも晴れやかな開放感を味わう。
「ベルコモンズ」を折れ、「無印良品」「エミスフェール」「グランピエ」、左に「オンサンデーズ」「増田屋」……どれもなじんだ存在だから、目にするとなんとなく安心する。 15年前まで裏手にあった和食の店、とびきりだったな。 30年前、ここにあったイタリア料理の店にはずいぶん通った。 ここの焼肉店も古い店のひとつだ……今のこと、昔のこと、変わってしまったこと、変わっていないこと、あれこれ浮かんでは消え、消えてはまたつぎを浮かべる。 「UNION WORKS SHOEREPAIR & SUNDRIES」。 いかにも青山らしい新しいウィンドウを発見して、「いい店ができた」。 この通りは、じつは質のよいちいさな靴屋さんが何軒も軒を並べる通りでもあるのだ。
(注: 赤字はデンマンが強調
写真はデンマン・ライブラリーより)
74 - 75ページ
『焼き餃子と名画座』
著者: 平松洋子
2009年10月13日
発行所: 株式会社アスペクト

どうですか? 小百合さんも懐かしくなったでしょう? バンクーバーにやって来れなくても青山界隈にならば気が向いた時にベンツで行けるでしょう?

そうですわね。。。わたし、三菱の軽トラックで行きますわよ。
軽井沢タリアセン夫人なのだから、三菱の軽トラではまずいでしょう!
冗談ですわよ。 うふふふふふ。。。で、どうして「青山夫人」に目が留まったのですか?
「青山夫人」にとって食べる事とは「味の記憶装置」にスイッチを入れることなのですよ。 そう思ったら小百合さんのことを思い出しましてね。
私のことをですか。。。? どうして。。。?
小百合さんの場合には食べる事とは「思い出の記憶装置」にスイッチを入れることなのですよ。 そうでしょう!? かつて小百合さんは次のような事を書いていたではないですか!


おいしそうな写真ですねー。
最後のエッグタルトも好きですよ。

僕も、このエッグタルトは好きですよう。
子供のように、これには目がないのですよう。

小百合さんと一緒に仲良く食べたいよね。



チャイニーズベイカリーでは
いろいろなパンや甘いもの系が安く、
あんこの入ってる物もあったね、
へイスティングの通りで
PNEの遊園地あたりのパン屋によく行きましたよ。
ココナッツクッキーも 日本では 買えないですね。
ここは 皆が見るから この辺で。。。
メール届いてましたよ。
さゆり

『元気にお目覚めですか?』より
うん、うん、うん。。。
PNEなんて懐かしいよねぇ~。



RING OF FIRE RIDE
PNEの前の通りは何百回となく車で通ったのに一度も中に入った事がない!
PNE は英語で書くと Pacific National Exhibition
トロントにも同じようなものがあるのですよう。
CNE と言うのです。
Canadian National Exhibition の頭文字をとったのです。
トロントには3年半居ましたが、
CNEには何度か行きました。

CN タワーが見えます。
僕がトロントに住んでいる頃には、このタワーはまだできていなかった。
だから、昇ったことはありません。
展望台には回転レストランがあって、
値段も高いとか。。。

ところで、ココナツクッキーが小百合さんは好きなの?

white chocolate &
coconut cookies
僕はココナッツクッキーも好きだけれど、
なんと言ってもココナッツパン (coconut bun) が好き。

これがメチャ好き!
手前の黄色いのがクリーム入りのココナッツパンですよう!
口に入れた時の、ココナッツのシャキシャキ感が何とも言えないんだよねぇ~。
あああぁ~、ウマぁ~♪~
うしししし。。。
でも、小百合さんが“ココナッツクッキー”を持ち出すまで忘れてた。

この写真を見たら無性に食べたくなったので、買ってきて、今食べたところですう~!
あああぁ~、ウマ~♪~かったア!

最近、友達の家へ行く事が少なくなったけれど、
手みやげには、いつもチャイナタウンによって
チャイニーズのパン屋さんでココナッツパンを買ってゆくことが多かったですよう。
なぜなら、僕の好物だから!うしししし。。。
それに安い!
小百合さんのメールの中には食べ物がたくさん出てくるので、ついつい釣られて食べ物の事を書いてしまうのですよう。
でもねぇ~、考えてみれば、食べ物の嫌いな人が居ませんからね。
でも、小百合さんほど食べ物の事を書く人も珍しい!

おかげで、小百合さんとメールの交換をするようになってから、食べ物の事についてずいぶんと記事を書きました。
小百合さんとの出会いがなかったら、これほど食べ物の事を書くことはなかったでしょう。
バンクーバーは小百合さんにとってもグルメのパラダイスでしょう?
うしししし。。。
いつか、小百合さんがバンクーバーへやってきたら、僕のお気に入りのチャイニーズベーカリー・レストランへ案内しますよう。

とりあえず、今日は、小百合さんのために特に買ってきたから、この皿ごと食べてしまっていいからね。
本当に、うまそう!
小百合さんがいつかバンクーバーにやってきたら、一緒にココナッツパンを食べようね。
じゃあねぇ~。


日本時間: 2008年9月30日 午後2時48分
バンクーバー時間: 9月29日 午後10時48分
『パンとクッキーの話 - ココナッツパンと秋』より
(2008年10月3日)
(すぐ下のページへ続く)