ござが天皇とGOOGLE

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デンマンさん。。。 どういうわけで急に“ござが天皇とGOOGLE”を持ち出してきたのでござ~♪~ますかァ~?

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あのねぇ~、たまたま夕べ、上の本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。
市場調査ではなく、
技術的アイデアに賭ける

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1990年代半ば、ラリーとセルゲイがグーグルの元となる博士論文の研究プロジェクトに取り組みはじめたころ、有力な検索エンジンはどこもウェブサイトのコンテンツにもとづいて検索結果をランキングしていた。
たとえば「大学」という検索語を入れると、実在する大学ではなく、書店や自転車店のウェブサイトが表示されることも多かった。
ラリーがこうした検索エンジンの運営会社を訪問し、「大学」を検索したときにいかにひどい結果が表示されたか文句を言ったところ、「悪いのはキミだ」と言われた。
もっと的確な検索語を入れればいいじゃないか、と。
そこでラリーとセルゲイはもっと良い方法を編み出した。
どんなウェブページがリンクを張っているかを調べることで、ウェブページの品質、すなわちそのコンテンツとユーザの検索語の適合性を判断できることに気づいたのだ。
たくさんのウェブページが指し示しているページなら、おそらく質が高いということだろう。
グーグル検索が登場したとき、他の検索エンジンよりはるかに優れた性能を発揮できた理由は他にもあるが(たとえば学術系のウェブサイトから得られた結果を重視するなど)、プロダクトの優位性の核となったのは、ウェブのリンク構造を最高の結果を導き出すロードマップとする、という技術的アイデアだった。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
102-103ページ 『How Google Works』
私たちの働き方とマネジメント
著者: Eric Schmidt & Jonathan Rosenberg
with Alan Eagle, forward by Larry Page.
訳者: 土方奈美
2014年10月22日 初版第3刷発行
発行所: 日本経済新聞出版社

つまり、グーグルは他の検索エンジンと違って質の高い検索結果を表示しているのでござ~ますか?

そうなのですよ。。。
でも、グーグルが質の高い検索結果を表示しているという証拠があるのですか?
あるのですよ。。。 2週間ほど前に、僕はライブドアの次の「リンク元URL」を見たのです。

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■『拡大する』

これは『徒然ブログ』の8月1日から8日までの「リンク元URL」のリストです。。。 赤枠で囲んだ 15番に注目してください。

あらっ。。。 BING で検索して『桓武天皇のママ』を読んだネット市民が 4名居たのですわねぇ~。。。
そうです。。。 次の記事を読んだのですよ。

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■『実際の記事』

。。。で、どのようなキーワードを入れて検索したのでござ~ますか?

15番のURLをクリックすると次の検索結果が出てくるのです。

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■『現時点での検索結果』

あらっ。。。 「ござが天皇」と入れて検索したのでござ~ますわねぇ~。。。

そうなのです。。。
でも「ござが天皇」というのは 日本の長い歴史の中にも おりませんわァ~。。。 『ウィキペディア』で調べても出てこないのでござ~ますう。

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■『実際のページ』

あれっ。。。 卑弥子さんはよく知ってますねぇ~。。。?

その程度のことは日本人の常識でござ~ますわァ。
じゃあ、検索した人は何と言う天皇と勘違いしたのですか?
“ござが天皇”ではなく“ごさが天皇(後嵯峨天皇)”ですわよう。。。

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■『実際のページ』

さすがに京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を教えている橘卑弥子・准教授ですねぇ~。。。

このようなところで煽(おだ)てないでくださいましなァ~。。。 んで、デンマンさんは実在しない“ござが天皇”について記事を書いたのでござ~ますかァ?
実在しない天皇の事で記事を書けるはずがないじゃありませんかア!
でも、検索結果のトップにデンマンさんの記事が出ているではござ~ませんかァ~。。。!
あのねぇ~、BING の検索エンジンのプログラムが不完全なのですよ。。。 もう一度 僕のページの表示を見てください。

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青丸で囲んだところに注目してください。。。 合わせると“ござが天皇”になるのですよ。

それでデンマンさんが書いた『桓武天皇のママ』という記事をトップに表示したのですか?
そうですよ。。。 つまり、人間が調べれば間違いにすぐ気づくのだけれど、BINGの検索エンジンのプログラムが不完全なので こういう結果になったわけですよ。
信じがたいことですわねぇ~。。。 んで、“ござが天皇”を入れてGOOGLEで検索すると どうなるのでござ~ますか?
検索してみましたよ。。。 その結果を見てください。

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■『現時点での検索結果』

さすがは GOOGLE でござ~ますわねぇ~。。。 間違ってデンマンさんの『桓武天皇のママ』を表示していませんわねぇ~。。。

つまり、BING よりも GOOGLE の方が質の高い検索結果を表示しているという証拠ですよ。
でも、どうしてマイクロソフトは BING を開発したのでござ~ますか?
それは次の箇所を読むと理解できますよ。

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最も重視していたのは、グーグルがどのようにユーザ中心主義を貫き、最高のプラットフォームとプロダクトを構築するかだ。
その計画にはこうある。
グーグルは常にサービスの質を高め、またサービスを簡単に利用できるようにする。
グーグルの土台をなすのはユーザであり、ユーザが増えるほど広告主が集まる。
競合の脅威に対抗するための戦術もいくつか挙げていたが、基本的にマイクロソフトに立ち向かうには最高のプロダクトをつくるしかない。
フタを開けてみると、それこそが正しい戦略だったのだ。
実際にマイクロソフトは猛烈にグーグルを攻めてきた。
ネット検索と広告業界の覇者の座からグーグルを追い落とすために投資した金額は110億ドル近いとされる。
MSNサーチ、ウィンドウズ・ライブ、Bing などのマイクロソフトのプログラムや、アクアンティブ[訳注: インターネット広告会社]などの企業買収がそれほどの成功を収められなかったのは、同社のやり方に問題があったのではなく、グーグルの備え方が万全だったからだ。
私たちは検索エンジンの改善にたゆみなく努力してきた。
画像、書籍、ユーチューブ、ショッピングデータなど、新たな情報の集積を見つけるたびに検索に加えてきた。
Gメールやグーグル・ドキュメントのような独自のアプリケーションを開発し、すべてウェブベースにした。
独自のインフラを飛躍的に改良し、爆発的に増加するオンラインデータやコンテンツをより速くクロールできるようにした。
検索の速度を上げ、またより多くの言語のサービスを提供し、使いやすいようにユーザ・インターフェイスを改良した。
グーグルマップの提供を開始し、ローカル情報の精度を高めた。
ユーザがサービスを使いやすいように、さまざまなパートナーと手を組んだ。
ブラウザなどマイクロソフトが強みを持つ分野にも参入した。
グーグルクロームは登場したその日から、もっとも高速で安全なブラウザの座に君臨している。
23-24ページ 『How Google Works』
私たちの働き方とマネジメント
著者: Eric Schmidt & Jonathan Rosenberg
with Alan Eagle, forward by Larry Page.
訳者: 土方奈美
2014年10月22日 初版第3刷発行
発行所: 日本経済新聞出版社

要するにマイクロソフトがネット検索と広告業界の覇者の座からグーグルを追い落とすために猛烈にグーグルを攻めたのですよ。

つまり、マイクロソフトが急成長のグーグルに脅威を感じて、検索エンジンの分野でグーグルを攻め出そうと試みたのでござ~ますか?
そうです。。。 実際、マイクロソフトはブラウザの市場でグーグルからの切り崩しに遭ってますからね。。。

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グーグルのCrome がマイクロソフトの Internet Explorer のシェアを 追い抜く勢いですよ。 その逆襲として マイクロソフトは BING を繰り出して検索エンジンの市場から GOOGLE を攻め出そうと試みているのですよ。

でも、“ござが天皇”の検索結果を見る限り、GOOGLEの方が質の高い検索結果を生み出しているようですわねぇ~。。。
次の世界のマーケットシェアが その質の高さを裏付けていますよ。

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検索エンジンの分野では断然 GOOGLEがリードしていますわねぇ~。。。

そういうことです。。。 やっぱり、マーケットは嘘をつきません。 最終的には、質の良いプロダクト。。。 質のよいサービスにネット市民が集まるのですよ。

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