デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

ヤナーチェクと村上春樹

2020-11-19 12:57:09 | お笑い・ユーモア・娯楽・ゲーム・音楽


 

ヤナーチェクと村上春樹

 


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デンマンさん。。。、最近、クラシックにハマっているのですかァ~?


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僕はクラシックは、どちらかと言えば苦手なんだよ。。。

それなのに、どういうわけで、最近オイラと たびたびクラシックを鑑賞するのですか?

オマエは不満なのォ~?

いいえ。。。 デンマンさんと共にクラシックを鑑賞することができるなんてぇ~、天にも昇るような気持ちですよ。。。 この際、スキップして喜んでもいいですか?


(smilejp.gif)

あのさァ~、いくらなんでも、それはオーバーじゃないのォ~? オマエが以前のようにスキップして喜んだら、この記事を読みにやって来たネット市民の皆様が呆れて他のブログへ飛んでしまうのだよ!

分かりました。。。 じゃあ、スキップして喜びたいのですけれど、デンマンさんが そのように言うのであれば、じっと我慢したいと思います。。。で、いったいどのクラシックの曲を鑑賞するのですか?

今日はさァ~、残念ながら、オマエが書いた曲集の原稿から選択したわけじゃないのだよ。。。 たまたまバンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのだよ。。。

 


ヤナーチェックの《シンフォニエッタ》


(janacek2.jpg)

 

小説『1Q84』の本文、1行目からいきなり音楽が、ヤナーチェックの《シンフォニエッタ》があらわれる。
渋滞に巻き込まれたタクシーのFM放送から曲はながれてくる。
青豆はいったいどの時点から《シンフォニエッタ》を耳にしたのか。 (略)

特にクラシック音楽に親しんでいるわけではない青豆がすぐにこの曲を同定する。
もっとも、それほど本文にあるように言い当てられる人が決して多くはなく、むしろとても少ないかもしれないにしても、一度耳にしたら何らかの印象を抱かせられる特徴的な音楽であるのも確かだ。

2本のテノール・テューバはそれぞれ平行5度で進む。
そうしたひびきに、ティンパニがアクセントを加える。
それは、中世的でこそあれ、西洋近代の、たとえば18-19世紀のクラシック音楽とはたぶんに隔たった、どことなく粗野さの洗練といったものが含まれている。

 (92ページ: BY 小沢純一)

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




「村上春樹『1Q84』をどう読むか」
編者: 河出書房新社編集部
2009年8月11日 第3刷発行
発行所: 河出書房新社


 



デンマンさんは村上春樹の『1Q84』を読んだのですか?



いや。。。 自慢じゃないけれど、僕は村上春樹の小説を一冊も読んだことがないのだよ!

それなのに、どういうわけで上の本を借りたのですか?

僕は、彼の小説は読んだことがないけれど、図書館にある彼のエッセーはほとんど読んでいるのだよ。。。

何で村上春樹の小説を読まないのですかァ~?

例えば、上の本の中で ある人物は次のように書いているのだよ。

 



(1q84.jpg)

『1Q84』に漂う、どこかインチキくさい、薄っぺらな感じは、

エピグラフとして掲げられている「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」の歌詞に

あるような「書き割りの世界」の表層性をフィクションの

語り(騙り)として確信犯的に描いたものなのだろうか。




 (158ページ) 小澤英実


 



僕は村上春樹の小説のタイトルから、どこかインチキくさい、薄っぺらな感じを受けるのだよ。。。



それで、デンマンさんは村上春樹の小説を読む気になれないのですか?

そうなのだよ。。。

つまり、喰わず嫌いなのですねぇ~。。。?

まあ、早い話、そういうことなんだ! ところで、オマエは村上春樹の小説を読んだことがあるのォ~?

オイラも村上春樹の小説は読んだことがありません。。。 うへへへへへ。。。

それは、どういうわけでぇ~?

あのねぇ~、村上春樹の小説は売れすぎるのですよ。。。 『ノルウェイの森』は450万部も売れたのですよ。。。 『1Q84』は、発売1週間で96万部も売れた。。。

つまり、あまり売れすぎる小説は、オマエは読まないことにしているのォ~?

そういう小説は、どこか異常ですよ。。。

どこが異常なわけぇ~?

村上春樹の小説が売れても、日本の出版業界も小説も文学も、何も恩恵を得られないのです。。。

どういうわけで。。。?

つまり、流行の波に乗って買うミーちゃん、ハーちゃんが多いだけなのですよ。。。 要するに、“村上春樹バブル”です。。。 ここまで売れてしまうとは、版元だって、作者だって、おそらく思っていなかったはずです。。。

要するに、このバブルをフレームアップした者が居ると、オマエは考えているのォ~?

そうです。。。マスメディア、つまりテレビと新聞とインターネットですよ。。。 日本という国では、とにかく売れてしまったものが、どんな作品であれ もっと売れるという法則があるのです。。。

オマエは皮肉な見方をするんだねぇ~。。。

村上春樹が、毎年、ノーベル文学賞をもらえると日本のマスコミが騒いでいるのに、もらえないのはなぜかァ~? デンマンさんは、分かりますかァ~?

 


(gohou99.jpg)

 



毎年、村上春樹がノーベル文学賞の選考からもれているので、ハルキストが苦情の手紙をノーベル文学賞選考委員会に送るのだよ。。。 だから、委員が頭に来て、意地になって、毎年 村上春樹以外の文学者を選んでいるんだと僕は思うのだよ!



そうじゃありませんよゥ! 文学賞選考委員は、この世界的な売れ行きは 日本のマスコミが生み出した「村上春樹バブル」だと見なしているわけです。。。

だから、文学賞選考委員は村上さんにノーベル賞をあげないわけぇ~?

それ以外に考えられないじゃありませんかァ~! で、デンマンさんはヤナーチェクの《シンフォニエッタ》を聴いたことがあるのですか?

いや。。。 一度も聴いたことがない。。。 ついさっき次のYouTube のクリップで聴いたばかりだよ。。。

 


(janacek3.jpg)





シンフォニエッタ

 

《シンフォニエッタ(伊語:Sinfonietta)》は、レオシュ・ヤナーチェク最晩年の管弦楽作品。

大オーケストラのための《シンフォニエッタ》は、当初は「軍隊シンフォニエッタ」や「ソコルの祭典」と呼ばれていた。

ヤナーチェクがソコル体育協会の参事会員であったことから、この協会のためのファンファーレとして作曲されたとしばしば言われているのだが、ヤナーチェクは「勝利を目指して戦う現代の自由人の、精神的な美や歓喜、勇気や決意といったもの」を表現する目論見から本作を作曲し、「チェコスロバキア陸軍」に献呈する意向を持っていた。

ヤナーチェクは友人カミラ・ストスロヴァーとともに野外コンサートで吹奏楽を聴き、それによって自作の《シンフォニエッタ》の開始楽章の霊感を得たのである。
ソコル体育祭の実行委員が依嘱作品を打診してきたとき、ヤナーチェクは《シンフォニエッタ》の素材を展開しているところであった。

その後ヤナーチェクは、「軍隊シンフォニエッタ」の題名から、「軍隊」の文字を削ぎ落とした。
プラハ初演は《グラゴル・ミサ》と同じくヴァーツラフ・ターリヒの指揮により、1926年6月26日に行われた。
作品は結局、イギリスにおけるチェコスロバキア音楽の紹介者でヤナーチェクの擁護者であった、ローザ・ニューマーチに献呈された。

シンフォニエッタは、元来「小交響曲」といったほどの意味があるが、本作はもともと軍楽として構想されたためもあり、伝統的なソナタ形式やロンド形式は斥けられており、交響曲としての性格は失われている。

しかしながら本作はヤナーチェク独自の堅固な構成の典型例となっており、各楽章の素材は冒頭の動機から導き出されていく。

ヤナーチェクの《シンフォニエッタ》で目立っているのは、金管楽器のみで演奏される最初のファンファーレを基礎とした、いくつかのヴァリアンテである。

第2楽章は木管楽器の急速なオスティナートによって開始するが、その後はより抒情的なエピソードを含み、ファンファーレ動機のヴァリアンテもはっきりと聞き取れる。

第3楽章は弦楽器で静かに始まるが、トロンボーンのいかつい音型によって中断され、速い舞曲調のパッセージへと導かれる。

第4楽章では、ヤナーチェクは、新たに解放された祖国を、愉快なトランペットのファンファーレによって祝っている。

終楽章は、先行楽章のいくつかの素材を変ホ短調に移調させてしめやかに開始するが、それでも勝利のフィナーレに向けて忙しなく突き進むと、弦楽器と木管楽器によるさざめくような装飾音型をともなって、ついに最初の金管ファンファーレが戻ってくる。

 

各楽章と副題

以下の5つの楽章から成り、全曲を通して演奏すると20〜25分程度を要する。
各楽章には、当初は描写的な副題が添えられていたことから、標題的な意図のあったことが察せられる。
調性は各音につく臨時記号による。

1.「ファンファーレ」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子

2.「城塞(シュピルベルク城)」:アンダンテ Andante、変イ短調、8分の4拍子

3.「修道院(ブルノの王妃の修道院)」:モデラート Moderato、変ホ短調、2分の2拍子

4.「街路(古城に至る道)」:アレグレット Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子

5.「市庁(ブルノ旧市庁舎)」:アンダンテ・コン・モート~アレグレット Andante con moto — Allegretto、変ニ長調、4分の2拍子




出典: 「シンフォニエッタ (ヤナーチェク)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



。。。で、上のYouTube の曲を聴いて、デンマンさんはどのような印象を受けたのですか?



あのさァ~、本の中で小沢純一さんが「本文にあるように言い当てられる人が決して多くはなく、むしろとても少ないかもしれないにしても、一度耳にしたら何らかの印象を抱かせられる特徴的な音楽であるのも確かだ」と書いてるのだけれど、僕はもちろん初めて聴いたわけ。。。 もし僕が小説の「青豆」だとしたら、タクシーに乗ってこの曲が流れてきても、全く聴く耳を持たず、無関心のまま窓の外を眺めていたと思うよ。。。

。。。でしょうねぇ~。。。

『1Q84』を買って読んだミーちゃん、ハーちゃんの中にヤナーチェクの《シンフォニエッタ》を聴いたことがある人が、いったい幾人ぐらい居たか? たぶん、1、000人の内で一人か二人だと思うよ!

当たらずとも遠からずでしょうねぇ~。。。 で、デンマンさんはヤナーチェクの《シンフォニエッタ》を聴いて、どう思いました?

1度聴いたら十分! 途中で、もう聴くのを止めようかと思ったよ。。。 2度と聴きたいと思わない曲だねぇ~。。。 はっきり言って、小説の中に わざわざ人気のない、あまり知られてないクラシックの曲を持ち出すあたりが、どこかインチキくさい、薄っぺらな感じを受けるのだよ。。。

。。。で、デンマンさんが『1Q84』を書いたとしたら、どの曲を持ち出すのですか?

もちろん、次の曲だよ!

 


(gsen03.jpg)



 



あれっ。。。 バッハの≪G線上のアリア≫じゃありませかァ!



これだったら、ミーちゃん、ハーちゃんでも一度は聴いたことがある曲なんだよ!。。。 

でも。。。、でも。。。、何でこの曲なのですか?

これを聴いていると心が癒されるからだよ。。。

 


(gsen04.jpg)



『癒しを奏でるパンツ』

 



つまり、小説の中には、誰もが知っている、心が癒されるような曲名を書くべきだとデンマンさんは主張するのですか?



その通りだよ! おそらく、ノーベル文学賞の選考委員の人たちもヤナーチェクの《シンフォニエッタ》を本の中に見てどこかインチキくさい、薄っぺらな感じを受けるのだよ。。。

そうでしょうか?

もし村上さんが『1Q84』の中にナーチェクの《シンフォニエッタ》じゃなく、バッハの《G線上のアリア》を書いていたら、2,3年前には、すでにノーベル賞をもらっていたはずだよ!

そうでしょうか?

あのさァ~、昔の人は“信じる者は救われる!”と言ったのだよ! だから、オマエも僕の言うことを信じれば、救われて幸せになれるんだよ!

でも。。。、でも。。。、それとノーベル文学賞は全く関係ないと思うのですけれど。。。

とにかく、信じることが大切だよ。。。

馬鹿バカしい。。。!




初出:『クラシック鑑賞11』(2018年3月26日)



(laugh16.gif)


【レンゲの独り言】


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ですってぇ~。。。

とうとう太田さんも呆れてしまったようですわァ~。。。

あなたは、どう思いますか?

ところで、デンマンさんは太田さんについて

しばしばコケにした記事を書いて

ネット上にアップしたので、

太田さんは次のサイトで抗議録を公開したのです!


(kogiroku9.png)

『実際の抗議録』

デンマン注:しかし太田将宏が上の抗議録を掲載したサイトは消滅してしまいました!

 

デンマンさんも上の抗議録を読んで ムキになって反論しています。

『嘘を書く日記』

 

太田さんは、これに対しては反論ができないのか、それ以降 無言で通しています。

でも、そのうち 忘れた頃にまたコメントを書き込むかもしれません。。。

あなたは、どう思いますか?

とにかく、ネットには “めちゃキモい”人たちがウヨウヨしています。

太田将宏さんは、まだ良い方ですわ。

中には、まるで得意になって、愚かな事をして遊んでいる オツムの足りない人たちがたくさん居ます。

また、見かけは普通のブログでも、悪徳スパマーが手を変え品を変えて 悪徳サイトへ誘い込もうとしています。

スパムコメントで褒められると、ついついその気になって、

相手のブログへ飛んでゆき、お返しに、あるいはお礼にと思って

読者に登録してしまったりするものですわァ。

どうか スパマーの思う壺にはまらないでくださいね。

悪徳スパマーは悪徳サイトへ誘おうと

てぐすね引いて待っているのですから。。。

悪徳サイトを利用して、

メールアドレスで登録したりすると、

あなたのメールアドレスは第3者や第4者に売られてしまう危険性があります。

あなたは、そのようなスパム・コメントや 成りすましスパマーには

騙されないと思い込んでいるでしょう?

でもねぇ~、もしかすると騙されているかもよ。。。

とにかく気をつけてくださいね。

次回も、さらに面白い話題が続きます。

あなたも、どうか、また記事を読みに戻ってきてください。

では。。。


(hand.gif)


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食べないご馳走

2020-11-19 12:36:17 | 日本人・日本文化・文学論・日本語

 

食べないご馳走

 


(dog811.jpg)




(junko05.gif)




(junko11.jpg)

デンマンさん。。。 上のクリップのワンちゃんは、ご馳走を食べたくて食べたくて仕方がないのに、飼い主が“食べてよし!”と言ってくれないので、あきらめたようですわァ~。。。 なんだか、とっても可哀相ですわねぇ~。。。


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ジュンコさんならば、食べさせてあげますか?

もちろんですわ。。。 見ているだけでも、あまりにも可哀相じゃありませんか!

確かに、よく訓練されてますよ。。。 飼い主が“よし!”と言うまで、じっと待っているのですからねぇ~。。。 感心させられますよ。。。 僕が犬なら、痺れを切らして喰いついてしまいますよ!

叱られるのが怖いので、じっと待ているのですわ。。。 ところで、今日はワンちゃんの訓練の仕方について お話しするのですか?

いや。。。 犬とは直接 関係ないのですよ。。。 実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのです。。。


将軍を取りまく器

 


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江戸城内の行事は、正月年始参賀から始まる年中行事、誕生、元服、将軍宣下などの人生儀礼、オランダ・琉球・朝鮮などとの外交儀礼の公式なものから、快気・法事・祭礼など私的なものまで頻繁に行われている。

 

徳川将軍家が行っていた儀式や行事の礼法は、武家の規範となっており、家の家格、伝統、あるいは経済状況などによって相違はあるものの基本的には共通の指向性を持っていた。

こうした中で最も格式が高い儀礼は、将軍の権威に関わる儀礼である朝鮮通信使接応や大名への御成りであろう。

 

格式高い儀礼に使われる陶磁器を説明するにあたって、御成を中心に取り上げたいが、ここでは「かわらけ」「茶道具」「饗膳具」の3つの陶磁器が重要となる。

 (中略)


(kyozen3.png)

 

饗膳具

 

御成書院で行われる饗応では、かわらけと白木の膳などで出される儀礼膳としての七五三の膳(ほとんどが食べない料理で構成される)の後に、引替膳と呼ばれる食べるための料理が出される。

 


(kyozen5.jpg)

 

これらの料理を載せる器には、主に漆器や陶磁器が利用される。

 

元禄15年(1702)の将軍綱吉の前田家への御成では、坪皿・縁高・大ちょくなどが使用されている。

 

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




166-172ページ 『近世城郭の考古学入門』
編者: 中井均・加藤理文 
2017年3月20日 第1刷発行
発行所: 高志書院




あらっ。。。 七五三の膳というのは、ほとんどが食べない料理で構成されるのですかァ~。。。 つまり、引替膳と呼ばれる食べるための料理が出されるまで、ワンちゃんのように“おあずけ”をさせられるのですわねぇ~。。。 うふふふふふふ。。。



そういうことなのですよ。。。

どうして、そういうことになってしまったのですか?

あのねぇ~。。。 上の文中に「元禄15年(1702)の将軍綱吉の前田家への御成では、坪皿・縁高・大ちょくなどが使用されている」と書いてあるけれど、江戸幕府の第5代将軍である徳川綱吉という人は「御成」が好きだった。

つまり、大名や臣下の屋敷に足を運んでは ご馳走になるのですか?

そういうことですよ。。。



江戸時代の御成り

 


(onari02.jpg)

 

江戸時代には、将軍(時には大御所)が、臣下の邸宅を訪問することを特に御成と表現した。

御成りは、世間に主従関係を知らしめるための機会であり、それを受ける各藩は名誉と受け取っていた。

元和9年、江戸時代に最初の大規模な御成りが行われ、その際、尾張藩が徳川秀忠を迎えた際のもてなしかた(茶の湯、観能など)は「元和御成記」として記録され、以後、江戸時代を通じて御成が様式化した。

簡素化された時代もあるが、御成りにあたっては、大規模な江戸屋敷の大改装(庭園や能舞台の造成、改装)や諸道具の新調や随伴者の土産品の調達まで多額の労力と費用が費やされた。

元禄15年初頭、徳川綱吉から加賀藩(当時の藩主は前田綱紀)に対して御成りの意向が下知されると、加賀藩はさっそく本国から職人を呼び寄せて準備を開始、同年4月の御成りまでにかかった総費用は約36万両(仮に1両30万円換算だと約1,080億円)に達し、元禄時代ならではの華やかさが伝えられている。




出典: 「御成」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




徳川綱吉は、どうして「御成」が好きだったのですか?



綱吉には悪い癖があったのです。。。

どのような。。。?

ジュンコさんは綱吉がワンちゃんを大切にしていたのを知っているでしょう?

ええ。。。 確か徳川綱吉は「生類憐みの令」を出して ワンちゃんをはじめ生き物を大切にしなさいと庶民にお触れを出したのですよねぇ~。。。

そうです。。。 この綱吉は、もちろん良い事もしたのだけれど、人の迷惑になる事を考えるだけの分別にかけていた。

たとえば、どのような迷惑をかけたのですか?

綱吉は色っぽい女性に目がなかった。

 


(ken203.jpg)

 



あらっ。。。 色っぽい女性がいると聞くと 居ても立ってもいられない性分だったのですか?



そうなのですよ。。。 だから、ジュンコさんが色っぽい女だという噂が立てば、ジュンコさんの家に「御成」するような将軍だったのです。。。

実際に、そのようにして色っぽい女性の家に「御成」したことがあるのですか?

あるのですよ。。。 綱吉は臣下だった牧野成貞の妻・阿久里の噂を聞きつけて、牧野邸に「御成」したのです。。。

それで牧野成貞さんは、名誉なことだと思って作法どおりに七五三の膳を出してもてなしたわけですか?

そうです。。。 でも、綱吉は食べない。。。 もちろん、目的はご馳走を食べるためではなかった。。。 

それで、本膳の七五三の膳は、その後 誰もが手をつけないようになったのですか?

そうだったのかもしれません。。。 でも、これは僕の個人的な解釈です。。。

本当はどうだったのですか?

あのねぇ~、本膳料理というのは、多くが「見る」料理だったのですよ。。。 つまり、神饌(しんせん)や仏供と同様に飯・餅などを「高盛」と呼ばれる飾り盛で出した。。。

 


(shinsen2.jpg)

 



だから、実際に食べる事ができる料理は決して多くは無かった。。。 本膳料理が形骸化すると実際に食べる部分が少なくなったことから、食べるための膳として引替膳が編み出されるようになった。。。



つまり、ご馳走よりも、色っぽい女性がお目当てで、徳川綱吉が七五三の膳に手をつけなかったのは、食べないご馳走の“仕来(しきた)り”とは直接関係がないのですわねぇ~?

直接関係がありません。。。

ところで、牧野成貞の奥さんの阿久里さんは、どうなったのですか?

興味がありますか?

教えてくださいなァ。。。

綱吉は阿久里さんに手を出しただけでなく、驚いたことに 阿久里さんの娘の安子さんも無理やり自分のものにしてしまった。。。

あらっ。。。 マジで。。。?

安子さんには婿の成時さんがいて、彼は憤激のあまり割腹自殺をしてしまったのです。。。

あらっ。。。 最悪の事態になってしまったのですわねぇ~。。。

そうなのですよ。。。 さらに綱吉は、腹心の柳沢吉保の側室・染子さんも 「御成」を口実に わがものにしてしまった。。。

あらっ。。。 徳川綱吉はずいぶんと女癖が悪い将軍だったのですわねぇ~。。。

そうなのですよ。。。 「御成」を口実にして 色っぽい女をご馳走代わりに手を出したのですよ。。。 つまり、徳川綱吉はご馳走を食べないで、色っぽい女性をいただいたわけです。。。



(laugh16.gif)


【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

でも、柳沢吉保の場合は、自分が将軍に気に入られるように側室・染子さんを綱吉に差し出したと言われています。

ええっ。。。 「そんなことはどうでもいいから、他に何か面白いことを話せ!」

あなたは、そのように わたしにご命令なさるのですか?

分かりましたわ。。。 じゃあ、面白い動画をお目にかけますわ。。。

ワンワンちゃんが人間の言葉をしゃべります!

 


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ええっ。。。? 「そんな馬鹿バカしい動画など、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたは、また そのような命令口調で わたしに強要するのですか?

わかりましたわァ。。。

では、たまには日本の歴史の話も読んでみてくださいなァ。

日本の古代史にも、興味深い不思議な、面白いお話がありますわァ。

次の記事から興味があるものをお読みくださいねぇ~。。。


天武天皇と天智天皇は

同腹の兄弟ではなかった。
 

天智天皇は暗殺された 

定慧出生の秘密 

藤原鎌足と長男・定慧 

渡来人とアイヌ人の連合王国

なぜ、蝦夷という名前なの?

平和を愛したアイヌ人

藤原鎌足と六韜

古事記より古い書物が

どうして残っていないの?


今、日本に住んでいる人は

日本人でないの?


マキアベリもビックリ、

藤原氏のバイブルとは?



ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。

興味のある方は次の記事も読んでみてくださいね。

 


(sunwind2.gif)


『宮沢りえと床上手な女』

『MH370ミステリー』

『なぜ死刑廃止?』

『真犯人はそこにいる』

『MH370ミステリー裏話』

『お裁きを信じますから』

『ジャルパックと国際化』

『古代ローマのセックス』


(nopan05.png)

『CIAとノーパン』

『エロいローマ再び』

『エロいけれどためになる話』

『えろあくにめ温泉』

『エロいけれどためになる』

『地球上のネット普及率』

『原発はダメだったのに』


(sylvie500.jpg)

『スカートをはいた兵隊』

『行田シンドローム』

『幻の暴走機関車』

『CIA@NOパンツ』

『エリュトゥラー海案内記』

『伊藤若冲 ランブータン』

『知的快楽』


(teacher9.jpg)

『シャフリ・ソフタ』

『閨房でのあしらい』

『漱石とグレン・グールド』

『女性の性欲@ラオス』

『美学de愛と性』

『女の本音』

『にほん村からの常連さん』

『日本初のヌードショー』

『可愛い孫』

『ネットで広まる』

『なぜブログを書くの?』

『アルゼンチンから』

『潮吹き』

『ヨッパライが帰ってきた』


(ken203h.jpg)

『後家殺し』

『奇想天外』

『下女のまめは納豆』

『オペラミニ』

『三角パンツ』

『サリーの快楽』

『ラーメン@ゲブゼ市』

『安心できない@病院』

『ブルマー姿@自転車』

『女性の性欲研究』

『頭のいい馬』


(miya08.jpg)

『トランプ@マラウイ』

『きれじ』

『コッペパン』

『くだらない話』

『大蛇が破裂』

『グルーヴ』

『タスマニアデビル』

『女と反戦』

『裸女に魅せられ』

『素敵な人を探して』

『カクセンケイ』

『博士の異常な愛情』

『パレートの法則』

『こんにちわ@ブリュッセル』

『いないいないばあ』


とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


(hand.gif)




(spacer.png+betty5de.gif)
(hiroy2.png+betty5d.gif)
『スパマー HIRO 中野 悪徳業者』

 


(surfin2.gif)

ィ~ハァ~♪~!

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平成の紫式部、橘卑弥子でござ~ます
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『卑弥子の源氏物語』

『平成の紫式部』

■ めれんげさんの『即興の詩』

■ めれんげさんの『極私的詩集』

Jagel - Soft Japanese Bagel
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■ "JAGEL - Soft Japanese Bagel"


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