白いカラス
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ケイトー。。。 白いカラス にハマっているわけぇ〜?
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。。。ん? 白いカラスっているのォ〜?
それは私が聞きたいことよォ〜。。。
僕が知る限り白いカラス はいませんよ。。。少なくとも僕はこれまでに一度も見たことがない。。。
それなのに、どういうわけで白いカラス を取り上げるわけぇ〜?
実は、バンクーバー市立図書館でDVDを借りて次の映画を観たのですよ。。。
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あらすじ
1938年。シベリア鉄道の車内で、ルドルフ・ヌレエフは生まれた。
彼はパシキール共和国(現在のパシトルコスタン共和国)のウファの農村地帯で育つ。
橋の上を走る鉄道、参加できなかった雪合戦、貧しい生活の中ヌレエフと兄弟姉妹をほぼ一人で守ってきた母の姿、軍人にして愛国者である父の姿…様々な記憶を、ヌレエフは思い起こす。
やがて、1961年、ダンサーとなったヌレエフは、海外公演のために、生まれて初めて祖国であるソ連を出る。
パリの文化・芸術を深く観察し自身のダンスに生かすためにも、彼は度々一人で出かけるようになる。
しかし、その行動は常にKGB(秘密警察)に監視されている。
その6年前。レニングラードのワガノワ・キーロフバレエ学院(現在のロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー)に入学したヌレエフは、「現在受けているレッスンは僕には合わない」と学長に訴えた結果、名教師であるアレクサンドル・プーシキンの講義を受けることになる。
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名ダンサーとなるには遅い年齢というハンディキャップを持ちながらも、「3年間で6年分を取り戻す」という言葉通り、ヌレエフは人一倍レッスンを重ねる。
「東西」の壁を知りながらもフランスの名振付師ピエール・ラコットらとも ためらいなく話すが、キーロフ舞踊団の芸術監督セルゲイエフから釘を刺されてしまう。
その後、パリでの公演が始まる。
初日は出演できなかったものの、ラコット曰く「魂は完璧」なヌレエフの舞踊は人々から大喝采を受ける。
ある日の舞台終了後、ヌレエフはクララ・サンという女性を紹介され、彼女と食事を共にする。
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アンドレ・マルロー(フランスの政治家、『王道』『人間の条件』の著者で知られる)の息子である恋人を交通事故で亡くしばかりだったものの、ヌレエフの舞踊を観て悲しみを忘れるほどに感動したという彼女にヌレエフは、ある思い出を語る。
幼いヌレエフは、母親がくじ引きで偶然当てた1枚のチケットで、家族5人でオペラを観に行った。
「ここで生きたい」と感じたのが、彼にとって「全て」の始まりだったという話を語る。
その後もクララと会うヌレエフだったが、彼の気性の激しさ、そして生まれと育ちに対する強い劣等感を露わにしてしまったことで、彼女から距離を取られてしまう。
彼女や「西側」の人々と会う度に、キーロフ舞踊団の芸術監督セルゲイエフやKGB(秘密警察)など「東側」からの圧力は強まってゆく。
6年前の回想が続く。
レッスン中に足を痛めてしまったヌレエフは、それまでも夫からの命で世話をしてくれていたプーシキン夫人の勧めで、プーシキン家で療養することになる。
プーシキンが家を留守にしたある日、彼はプーシキン夫人に誘惑され、彼女と肉体関係を結んでしまう。
復帰したヌレエフはキーロフ・バレエに入団し、その高い実力への評価と人気は瞬く間に拡がってゆく。
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その一方で、プーシキン夫人との関係は続く。
ある日、学院およびレッスンの見学に来たセルゲイエフに対し、ヌレエフは激怒。
彼を「実力のない者」と評し、即刻レッスンルームから立ち去れと言葉を荒らげてしまう。
レッスンを終え、プーシキン家に戻ってからも怒りが収まらないヌレエフは、プーシキン、そしてプーシキン夫人から諭される。
しかし、家にいることが耐えられなくなった彼はそのまま二人の元を去る。
パリでの最終公演も大成功を収めたヌレエフは、セルゲイエフに止められそうになりながらも、クララやラコットらと共にパリでの最後の一夜を楽しむ。
翌朝、ロンドン公演へと向かうために空港に着いたヌレエフは、セルゲイエフに「フルシチョフ第一書記の前で踊るためにモスクワへ戻れ」と命じられる。
収容所へと連行されること、すなわちバレエができなくなることを意味していると察したヌレエフはその命令を拒否する。
公演中も彼を監視していたKGBに取り囲まれ、逃げ出すことすらできなくなる。
ヌレエフの危機を前に、彼を見送るために空港へ訪れていたラコットはクララを呼び出す。
モスクワ行きの便が刻一刻と近づく中、クララは空港に到着し、そのまま空港警察に駆け込む。
ヌレエフが「亡命希望者」であると告げ、協力を仰ぐのだった。
面白そうな映画ねぇ〜。。。 私もDVDを借りて観てみるわァ〜。。。
是非観てください。。。決して時間を無駄にしたとは思わないですよ。。。
ところで、どういうわけでこの映画を取り上げたわけなのォ〜?
あのねぇ〜。。。キーロフ舞踊団の芸術監督セルゲイエフやKGB(秘密警察)など「東側」からの圧力は強まってゆくにつれてヌレエフの不満はますます高まってゆくのです。。。
そのことがあとで彼がフランスへ亡命する理由になるわけぇ〜。。。
そうです。。。それも理由の一つですよ。。。当時は、冷戦の真っ只中です。。。僕は小学生だったけれど、この東側から西側へ亡命したというセンセーショナルなニュースは今でもはっきりと覚えてますよ。。。
ケイトーは早熟だったのねぇ〜。。。
いや、僕は特に早熟ではなかったけれど、それほどこのニュースは子供にとっても劇的なニュースだったのですよ。。。
それで、何がケイトーにとって印象的だったのォ〜?
あのねぇ〜、次の3つの場面を見てください。。。
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Sergeyev represses me.
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Sergeyev oppresses you.
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No. "Represses" and "oppresses" are different.
ヌレエフがケイコの最中に伴奏を担当する友人のピアニストに不満をぶちまけるのですよ。。。「キーロフ舞踊団の芸術監督セルゲイエフは僕を押さえつける。僕は窒息させられるような気分だよ…」というような意味で Sergeyev represses me. というわけですよ。。。ところが、友人のピアニストは言うわけですよ。。。いや、Sergeyev oppresses you. "Represses" and "oppresses" are different. と言うわけです。。。
。。。で、ケイトーにとって何が不満なのォ〜?
僕は常用している「最新コンサイス英和辞典」で調べてみたのですよ。。。
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repress 押える;抑制する;制止する;鎮圧する
oppress ①圧迫する;抑圧する;虐待する
②重苦しい感じを与える;ふさぎこませる
③【古】圧倒する
最新コンサイス英和辞典より
僕は"Represses" も "oppresses" も 同じような意味だと思って、特に区別して使っていたわけじゃない。。。どちらも「抑圧する」「圧迫する」という意味だと思っていたのですよ。。。
でも、単語が違うのだから、同じような意味でも どこかが違うのよ。。。
じゃあ、いったい、どこが違うわけぇ〜? 分かりやすく説明して欲しいよ。。。
分かったわ。。。まず、"repress" という動詞は「抑圧する」という場合でもどちらかと言うと政治的な抑圧を意味するのよ。。。だから、例えば次のように使われるの。。。
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The Nazi government repressed the protesters who supported the Jews.
(ナチス政府はユダヤ人を支持する抗議者を押さえつけた)
"oppress" という動詞は「抑圧する」という場合でも、不正に、あるいは不条理に抑圧する場合に使われるのよ。。。例えば次のように。。。
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A majority tends to oppress minorities.
(多数派は少数派を不正に抑圧する傾向にある)
似たような動詞に"suppress" という動詞があるけれど、これは主に情報などを差し押さえるときに使われるの。。。例えば。。。
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Some of President Trump suppoeters suppressed the vote by mail.
(トランプ大統領の支持者の一部の者は郵便投票を妨害した)
なるほどォ〜。。。シルヴィーが英文学者だとは知りませんでした。。。
この程度のことは10年カナダに住んでいれば理解できるのよ。。。
すいません。。。僕は勉強不足でした。。。
でもねぇ〜。。。厳密に分けて使う人なんてまずいないわよ。。。だから、それほど落ち込まなくてもいいわ。。。
慰めてくれてありがとう。。。
ところで、上の映画のタイトルは、どういうわけで「白いカラス」なのォ〜?
ヌレエフのあざなが「白いカラス」なのですよ。。。つまり、「変わり者」という意味です。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
確かに「黒い白鳥」はいるのですわァ〜。。。
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あなたは「白いカラス」は居ると思いますか?
ええっ。。。 「いるわけねぇ〜だろう! そんなことは どうでもいいから他に、もっと面白い話をしろ!」
あなたは、そのように強い口調で私にご命令なさるのですかァ〜?
分かりましたわ。
シルヴィーさんが出てくる面白い記事は たくさんあります。。。
次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。
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■『サイバー戦争』
■『エロくて、ごめんね』
■『モバイル社会とガラケー』
■『元老のアメリカ』
■『ケネディ家の呪い』
■『欧米を敵に回す』
■『ソフィアからこんにちわ』
■『ドイツが原爆をロンドンに』
■『いまだに謎』
■『さらば大前研一』
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■『空飛ぶスパイ』
■『愛情はふる星@ベトナム』
■『ヒラリーと塩野七生』
■『ケネディ夫人@インドネシア』
■『究極の大前研一批判本』
■『フェルメールの謎』
■『女に文句を言う女』
■『あなたの祖国』
■『宮沢りえ@韓国』
■『正しい戦争』
■『ゴールデンシャワー』
■『死刑廃止』
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■『かまびすしい』
■『今、新たな戦前』
■『クレオパトラ@アラビア』
■『政府は嘘をつく』
■『犬と人間と戦争』
■『未来予測』
■『知られざる悲劇』
■『量子活動家』
■『アンネの運命』
■『10次元の世界』
■『ポーランドの犬』
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■『熟女ヌード@デンマン』
■『ロッキード事件の真相』
■『政府と役人と嘘』
■『ジュンガル』
■『地球温暖化は避けられない』
■『国際平和連合』
■『鬼島』
■『悪徳サイト』
■『あげつらう』
■『過ちを犯す』
■『三島由紀夫の謎』
■『ヒラリートランプ現象』
■『ノーパン@CIA』
■『未開人と文明人』
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■『オセロの失敗』
■『サン・ラザールの裏路』
■『「夜と霧」を観た?』
■『虫酸が走る』
■『大空に乾杯』
■『ターバンを巻いた少女』
■『美しい日本語を探して』
■『アダムとイブのバナナ』
■『宮沢りえ@サンタフェ』
■『ネットの主要言語』
■『中国人がアメリカを発見した』
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■『2000年前の光通信』
■『習近平皇帝』
■『プーチンの復讐』
■『若いポープ』
■『信じられない話』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。 バーィ。
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ィ~ハァ~♪~!
メチャ面白い、
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