『誰かが嘘をついている・有罪率99%
家族はあなたを信じてくれますか?』
フジテレビ 2009年10月6日 午後9時
脚本・上杉隆之、演出・宮本理江子
時計メーカーの企画部長・佐藤敏昭(水谷豊)は妻・美羽(宮崎美子)と長男・貴浩(手越祐也)、そして娘・由香(谷村美月)と平穏な暮らしを営んでいた。
その日、普段より一本遅い急行電車で通勤した。
満員電車を降りた敏昭は女子校生・持田舞(佐津川愛美)に「痴漢行為」で現行犯逮捕されてしまうのである。
身に覚えのない敏昭がうろたえている間に身柄は駅事務所から警察署に移され、気がついた時には容疑者として拘束され取調べを受けることになる。
いかに無実を訴えようとも痴漢の現行犯逮捕の有罪率は100%に近いという慣例があり、被害者の証言が確固たる証拠となり起訴・裁判の運びになってしまう。
そして、容疑者は被告となり犯人となって社会的地位は喪失し、家庭は衝撃を受ける。
いくら善良な市民でも魔がさすということはあると誰もが思うし、
夫を信じる妻も体調不良になり、
男である長男はそういうこともあるかもしれないと思う。
被害者と同じ年頃の娘は“お父さん不潔!”に傾きやすい。
(girl201.gif)
被害者は、いたいけな美少女であり、いかに被告人が普通の人に見えたとしても裁判官の心証はどんどん被害者に有利になってゆく。
黒川芽以が検察官の小川を演じている。
小川「何をされましか?」
持田「おしりを・・・さわられました」
小川「それだけですか?」
持田「下着に・・・手を入れられました」
小川「どちらの手ですか?」
持田「右側にいたので左手だと思います・・・」
被告の娘・由香は傍聴することに耐えられずトイレで泣いていると、証言を終えた被害者がトイレにやってきて泣くということで冤罪を生み出しつつある被害者に悪意がないことが強調される。
とにかく、こうなってはもう会社としては社員をかばいきれません。
一審は有罪判決で懲役1年6ヶ月執行猶予3年です。
すでに失うものは失い犯罪者となった敏昭。
無念です。
しかし、家族は敏昭を見捨てませんでした。
「控訴をして・・・裁判を続けたい」という敏昭を受け入れる妻と子供たち。
由香「そうよね・・・だってお父さんは・・・何もやってないんだもの・・・」
娘にここまで言われれば結婚式でなくとも父親は男泣きするでしょう。
鬼塚弁護士(平田満)は、たまたま知り合いの山崎弁護士(モト冬樹)から耳寄りな情報を聞く。
別の事件で捕まった盗撮マニアの押収された証拠品の中に事件当日の車内の盗撮映像が残っていた。
そのマニアは「痴漢されているところを盗撮する」変態だったのです。
鬼塚「この下着はあなたの下着ですね」
持田「・・・はい」
鬼塚「被告の着ていた服は何色でしたか・・・」
持田「グレーです」
鬼塚「今、下着に手を入れている袖の色は?」
持田「・・・黒です・・・えーっ・・・じゃあ・・・だれが犯人なの・・・」
被害者の痛切な一言に失うものがあまりにも多すぎた元・犯人の敏昭はあふれかかる言葉を飲み込みます。
今日も、どこかで痴漢が何も知らない女性を狙っています。
痴漢行為を立証するのが難しいように、冤罪を証明することも難しい。
痴漢に狙われやすい女性
(girl202.gif)
派手な女性よりもどちらかと言うと、地味でおとなしそうな女性。
「抵抗しそうもない」ところにつけこんできます。
痴漢が一番恐れていることは世間から「あの人は痴漢だ」と思われることです。
面と向かって「やめてください」と訴えなくても、ちょっと「キャ」と声を上げただけで大抵の痴漢はひるみます。
また、シートで触られたときは立ち上がるだけでも効果があります。
まず「この女性は触ると騒がれる」と思わせることが肝心です。
一度、思い切って声を上げてみてください。
「こんなことで痴漢されなくなるならもっと早くからきっぱり言えばよかった」ときっと思います。
ちょっとした工夫と小さな勇気で卑劣な痴漢に対抗してください。
『女性問題研究センター 痴漢問題』より
埼京線
埼京線(さいきょうせん)は、東京都品川区の大崎駅から埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の近距離電車の運転系統名称(鉄道路線)である。
埼京線は東京地区の電車特定区間の運転系統の一つであり、渋谷・新宿・池袋など都心の山手線西側の各地埼玉県南部地域とを結んでいる。
「埼京線」は、複数の鉄道路線にまたがって直通運行される本路線の案内上付与された運転系統名であって、「埼京線」という線路名称が正式に制定されているわけではない。
埼京線を構成する鉄道路線の正式名称は、大崎駅から池袋駅までが山手線(山手貨物線)、池袋駅から赤羽駅までが赤羽線、赤羽駅から大宮駅までが東北本線の支線(別線)である。
なお、赤羽線は埼京線開業時までは「赤羽線」と案内されていたが、開業以降は駅案内は「埼京線」で統一されている。
(saikyo5.jpg)
(saikyo2.gif)
大宮駅以北では川越線との直通運転を行っており、川越駅まで一体化した運転系統となっている。
そのため、川越駅までを埼京線と呼ぶ場合もある。
大崎駅以南は東京臨海高速鉄道りんかい線と相互直通運転を実施しており、新木場駅まで埼京線の車両が乗り入れている。
ラインカラーは緑であり、旅客案内などに使用されている。
名称の由来
名称については埼玉県と東京都からそれぞれ1字ずつ取ったものである。
本来ならば、「京葉線」のように起点側の「京」の方が先になるのが普通であるが、新幹線建設の見返りとして開業した区間(赤羽 - 大宮)のうちかなりを占める埼玉県側に配慮して「埼」の文字が頭に来ている。
両者を合わせた地域を指す「京埼(けいき)」・「東埼(とうさい)」という用語も存在するが、これらは一部の橋梁名や広告で見られる程度である。
また、「さいきょう」という読み方は湯桶読みである。
JRの前身である当時の日本国有鉄道(国鉄)においては長らく複数の地名から一文字ずつを取った路線名は実際の読み方にかかわらず音読みもしくは訓読みのいずれかに揃える習慣があったが、この時期には実際に地名に即した読み方を優先するようになった。
女性専用車
次の時間帯では、大崎寄り先頭車両である10号車が女性専用車両となる。
平日朝7時30分 - 9時30分に新宿駅に発着する大崎方面行全列車
平日深夜23時降に新宿駅を発着する下り全列車
痴漢の多発
埼京線は何年間にもわたり痴漢発生件数ワースト1位であった。
このことは新聞やテレビで取り上げられるほど深刻な事態になっており、それを受けてJR東日本の路線で最も早く女性専用車が設定された(大崎方向先頭車である10号車)。
最初は平日夜の下り方面の一部電車のみであったが、後に平日朝上り方面(新宿到着7:30 - 9:30頃)の全列車でも設定されている。
警視庁によると、2004年の首都圏路線での痴漢件数は2,201件と過去最悪を記録し、そのうち埼京線は217件と最多であった。
これは全体の約10%を占め、“3日に2件は埼京線での痴漢”として立件されている計算であり、2位の中央線快速(188件)、3位の中央・総武緩行線と京王線(121件)、5位の山手線(119件)を大きく引き離していた。
その後、痴漢の検挙件数は2005年から2年連続で減少し、2006年の調査では埼京線の痴漢件数は164件となり、中央線快速の217件を下回った。
警視庁では「女性専用車両の効果」としている。
ところが2009年1月 - 9月における統計では、都内の電車での痴漢件数は1,174件とだいぶ少なくなっているものの、埼京線はその「約12%もの割合を占める146件とまたも最多の汚名」を着せられた(2位の中央線快速は114件)。
なお、この調査の上位10路線である中央線快速、埼京線、京王線、中央・総武緩行線、地下鉄東西線、東急田園都市線、西武池袋線、山手線、地下鉄千代田線、小田急小田原線について、山手線以外はすべて女性専用車両が設定されている。
埼京線の痴漢が多い理由
東京都内の主要繁華街である池袋、新宿、渋谷へアクセスしている(しかもJR東日本管内で利用者数トップ3の池袋駅・新宿駅・渋谷駅と連続停車)、駅間距離の長さ、島式ホームの駅が多く長時間進行方向左側のドアが開かない(常時進行方向左側の扉が開く駅は十条のみ、折り返しや快速との接続で大宮・武蔵浦和・新宿・大崎)ため奥に入った女性客が狙われやすい、などが挙げられている。
また、これらの痴漢の発生しやすい理由は同時に、逃げにくさでもあり、痴漢が検挙されやすい理由ともなっている。
なお、2004年の痴漢件数1 - 4位の路線はすべて新宿駅に停車する路線である。
こういった要因が指摘されながら、根本的な改善策は打たれずにいた。
そのため、ネット掲示板で「埼京線は痴漢しやすい」などと書き込まれ、さらなる痴漢を招いていることが問題となっている。
また、前述の通り埼京線は赤羽・板橋・新宿・渋谷など乗降客の多い駅で改札口や連絡階段直近の出口が1号車(大宮駅・川越駅方向先頭車)にあり、ここに乗客が集中するため、端の角(乗務員室側)に女性が追い詰められ発生してしまうなどもある。
出典: 「埼京線」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』