デンマンのブログ

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サイパンから来た列車

2024-10-13 01:31:39 | 歴史四方山話

 

サイパンから来た列車

 


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デンマンさん。。。サイパンというのは日本列島から遠く離れた島でしょう?



そうです。。。

だったら、サイパン島から日本までの線路がないじゃありませんかァ!

そうです。。。

それなのに、どういうわけでサイパン島から列車がやってくるのですか?

もちろん現実には、そういう列車はありません。

つまり、夢の中のことですか?

言ってみれば、そういうことですよ。

そういうバカバカしいことを どういうわけで取り上げるのですか?

あのねぇ〜、実は、バンクーバー市立図書館で次の本を借りて読んだら、その中にサイパンから来た列車が出ていたのですよ。。。

 



「サイパンから来た列車」

について


 


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棟田博の「サイパンから来た列車」という短編。
その後は読み直したこともないのに、いまも忘れることができないでいる。

深夜の東京駅、人影はすっかり絶え、動いているのはホームの時計の針ばかり。
その14番線ホームにサイパンからの死者をのせた列車が入ってくる。

ラッパが鳴り、ホームに整列した各隊が人員点呼をするあたりの光景は妖しい精彩を帯びていたように記憶する。

列車を降り立った霊の一群は、それぞれが故国日本の想い出の地を訪ね、それぞれに悲しい別れの行動を終える。
そしてふたたび無人の東京駅に戻ってくると列車に乗り、何処(いずこ)へとも知れず去っていく。

作者の、死者をよみげらせたいという悲痛な願いが、戦争をくぐり抜けて生き残った人びとの鎮魂の祈願とも重なって、鬼気あふるる異様な二重の迫力をもってわが胸に迫ってっきた。

ほかの誰かが身代わりになって死んでくれたのだ、という生き残ったものの抜き難い想いや、負い目や、かれらをもう一度生き返らせて故郷の山河を見させてやりたいという想いや、そうした死者追悼のわれらの心に向けて、サイパンからの列車は一直線にやってきて、そして去ってゆく。

闇にのみこまれてゆく赤い後尾灯がいつまでも脳裏に残って消えなかった。

これは幻想や小説ではなく、いまも日本中の深夜の無人の駅々には、ガダルカナルからインパールから、比島の島々や北満の凍土から、死者を乗せた列車が毎晩のように着き、そして去っているのかもしれない、とそう思っている。




pp. 170-172
『歴史と戦争』
2018年3月30日
著者 半藤一利
発行所 幻冬舎


 



上の文章を読みながら、僕の脳裏のスクリーンには、ありありと映画のように、その光景が浮かび上がってきたのですよ。。。それと同時に、もう10年以上前になるか? 僕は黒澤明監督作品の『夢』という映画を観たのだけれど、その映画の中のエピソードが重なるように思い浮かんできた。。。次の部分ですよ。。。

 


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これは黒澤明監督が実際に見た夢なのですか?



僕は、そう思わないのですよ。。。

なぜ?

黒澤明監督は、戦地へ行ったことがないのです。。。招集免除になった。。。

あらっ。。。病気をして兵隊検査に落ちたのですか?

ウィキペディアで調べてみたら、兄さんが自殺しているのですよ。。。父親が陸軍の訓練校で教鞭をとっていたようで、そういう関係で息子が一人になったので、招集の係の人が気を利かせて黒澤監督には赤紙を送らなかったらしい。。。黒澤さんが戦死したら家を継ぐ人がいなくなってしまうから。。。

じゃあ、映画に出てきた中隊長というのは誰のことですか?

おそらく、黒澤明監督の友人の話を聞いてシナリオを書いたと思いますよ。。。半藤一利さんが「ほかの誰かが身代わりになって死んでくれたのだ、という生き残ったものの抜き難い想いや、負い目や、かれらをもう一度生き返らせて故郷の山河を見させてやりたいという想いや、そうした死者追悼」と書いているけれど、黒澤明監督も、同じ気持ちで映画を作ったのだと思いますよ。。。もしかすると、黒澤明監督も棟田博の「サイパンから来た列車」を読んでいたのかもしれません。。。僕は知らなかったけれど、1955年(昭和30年)に発表した『サイパンから来た列車』が評判になったのですよ。。。

 



棟田博

 


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誕生: 1909年〈明治41年〉11月5日
死亡: 1988年〈昭和63年〉4月30日)

 

棟田 博(むねた ひろし)は、日本の作家。
自己の戦争体験を元に手記・随筆・小説を描いた「兵隊作家」のひとり。

1909年(明治41年)11月、岡山県英田郡倉敷(現在の美作市林野)の伊藤家に生まれる。
後に岡山県津山市の棟田家の養子となる。
家は料亭を営み、常に芸妓の姿や三味線の音が絶えなかったという。

岡山津山中学校を経て、早稲田大学文学部国文科を中退する。
地元に帰り、短歌同人に参加するなど、文学青年の道を歩む。

1928年(昭和3年)に徴兵検査甲種合格、1929年(昭和4年)1月、岡山歩兵第10連隊に現役兵として入営する。
時の連隊長は「俊秀雲の如し」と言われた陸軍士官学校十六期生のなかでも、特に逸材との噂の高い小畑敏四郎大佐であった。

一年志願兵(のちの幹部候補生)の資格が有るにもかかわらず、一兵卒として軍務に就き、伍長勤務上等兵として1930年(昭和5年)11月に満期除隊。
上京して文学活動を模索する。

1937年(昭和12年)、29歳の後備役のときに日中戦争が勃発し、8月に赤柴部隊の上等兵として「第五動員の甲」により応召。
8月末に出征。山東省に上陸し、歩兵分隊長として徐州会戦に参加する(作戦中に伍長に昇進)。

12月、済南に入城し、津浦戦線を経て、1938年(昭和13年)5月、台児荘の戦闘で重傷を負う。
このとき、岡山歩兵第10連隊は中国軍の包囲にあい、全滅寸前の苦戦を強いられる。
1939年(昭和14年)、青島陸軍病院から内地還送、原隊の未教育補充兵の助教を務めたのちに除隊した。

同時期、手紙を通して長谷川伸に師事し、長谷川の勧めにより自身の体験を「分隊長の手記」として雑誌『大衆文芸』(1939年〈昭和14年〉3月 - 1942年〈昭和17年〉5月)に発表する。
掲載中の1939年(昭和14年)のうちから作品は単行本化され、たちまちベストセラーになる。

単行本として発刊後、2ヶ月ほどで30版を記録した。
1942年(昭和17年)、同作で野間文芸奨励賞を受賞。

太平洋戦争中は、陸軍の従軍作家としてジャワ、ビルマを巡り、インパール作戦にも参加する。
この時ラングーンでチャンドラ・ボースに会見する。
後に『革命児チャンドラ・ボース』(国土社)として児童向けのボースの伝記を書いている。

戦後は、細々と論評、時代小説などを書いていたが、1955年(昭和30年)に発表した『サイパンから来た列車』が評判になる

ついで『拝啓天皇陛下様』がベストセラーになり、1963年(昭和38年)には主演渥美清、監督野村芳太郎で映画化され,大いに話題を呼ぶ。

 


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翌年には続編も作られた。
1971年に発表した小説『美作ノ国吉井川』は、1972年から1973年にかけて『吉井川』としてテレビドラマ化された。

1980年(昭和55年)より光人社から『陸軍よもやま話』『続 陸軍よもやま話』『陸軍いちぜんめし物語』を相次いで発表する。

棟田の言うところの「戦争のセの字も無い」昭和初期の古き良き時代の、牧歌的な兵営生活をコミカルに描き、戦争末期の殺伐とした軍隊生活しか知らなかった世代に衝撃を与えた。

1988年(昭和63年)4月、茅ヶ崎市において肺癌のため死去。

1998年(平成10年)に「サイパンから来た列車」が脚本倉本聰でラジオドラマ化。
倉本は後に同作をもとに戯曲『歸國』を執筆している。





出典: 「棟田博」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



倉本聰さんが書いた戯曲『歸國』をもとに映画化されているのです。。。

 


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https://youtu.be/bjb94opaVhM


 



デンマンさんは上の映画のどの部分が最も感動的でした?



次の箇所ですよ。。。

 


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デンマンさんは意外にロマンチストなのですわねぇ〜。。。



そう見えますかァ〜?

だってぇ〜、この場面はとてもロマンチックじゃありませんかァ〜。。。

確かに悲劇的ではあるけれど、悲惨というほどじゃない。。。ショッキングでもない。。。快い音楽が流れてロマンチックかもしれません。。。で、ベティさんの最も感動したところはどこですか?

次のパッセージが最も感動的でしたわ。。。

 


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なるほどォ〜。。。ベティさんは意外に哲学的なのですねぇ〜。。。



どうして、そう思うのですかァ〜?

だってぇ、人は2度死ぬと言ってますよ。。。普通、人間は一度だけ死ぬものです。。。まるでジェームズ・ボンドみたいですねぇ〜。。。

 


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でも、ジェームズ・ボンドの場合は2度生きるのですわ。。。この映画の場合の2度目の死は、死んでから全く忘れられてしまう時が2度目の死ですわ。。。



なるほどォ〜。。。確かに、そういう時が必ずきますよね。。。人生とは儚(はかな)いものです。。。


 


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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

貴方も 人生とは儚いものだと思いますか?

でも、だからこそ、しっかりと充実した、幸せな人生を送るのですわ。。。

なぜかってぇ〜?

だって、そうじゃないと生まれてきた意味がないじゃありませんかァ!

ええっ。。。「そんな事はどうでもいいから、他にもっと面白い事を話せ!」

貴方は、そのような命令口調で、あたしに命令するのですか?

分かりましたわ。。。

バンクシーが描いた絵は日本でも発見されてます。。。

 


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■ネズミの絵 - 東京都港区の防潮堤。日の出ふ頭2号船客待合所で公開中。

■少女と風船の絵 - 茨城県高萩市の防波堤

■ネズミの絵 - 茨城県水戸市のコインランドリー

■少女と風船の絵 - 千葉県九十九里町の護岸

■ネズミの絵 - 兵庫県西宮市の縁石

■少女と風船の絵 - 東京都足立区青井の青井兵和通り商店街のもんじゃ焼き店の外壁

貴方の家の近くにもネズミの絵が描いてあるかもしれません。。。

探してみてください。。。

うまく見つかれば、宝くじに当たったぐらいの金額が懐(ふところ)に入ってきますわ。。。

ええっ。。。「そいうバカバカしい話は、いいから、もっと他に面白いことを話せ!」

あなたが そう言うのでしたら 面白い動画をお目にかけます。。。

一体何をしていると思いますかァ〜? うふふふふふふふ。。。

 


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白い白衣を着ているのは誰だと思いますか?

こういう破廉恥なことをするのは、セクハラなコメントを書き回っている神武君かもしれませんわねぇ〜。。。

 


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『セクハラ止めない神武君』


 

「愚かな神武君の話などどうでもいいから、他にもっと面白いことを話せ!」

あなたは、そのような命令口調で 更に わたしに面白いことを話せと命令するのですかァ~?

分かりましたわァ~。。。

じゃあ、気分を変えるために面白い動画をお目にかけます。。。

 


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貴方は、上のワンちゃんが金魚を食べてしまうと思いましたか?

ええっ。。。「そんな事はどうでもいいから、他にもっと面白いことを話せ!」

あなたは、そのような強い口調で 更に わたしにご命令なさるのですかァ~?

分かりましたわァ。。。

デンマンさんが10年以上も前にアンケートを作りました。

 


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『拡大する』


『もう一度クリスマスのページ』

 

上のリンクをクリックすると、

左側のサイドコラムにたくさんの質問が出てきます。

ひとつひとつ見ながら ぜひアンケートに答えてみてください。

ええ。。。、「そんな暇ないよ!」

じゃあ、たまには、古代のお話も読んでみてくださいね。

意外に面白いですわよ。。。

あなたも古代の謎に挑んでくださいねぇ~。。。


天武天皇と天智天皇は

同腹の兄弟ではなかった。
 

天智天皇は暗殺された 

定慧出生の秘密 

藤原鎌足と長男・定慧 

渡来人とアイヌ人の連合王国

なぜ、蝦夷という名前なの?

平和を愛したアイヌ人

藤原鎌足と六韜

古事記より古い書物が

どうして残っていないの?


今、日本に住んでいる人は

日本人でないの?


マキアベリもビックリ、

藤原氏のバイブルとは?



ところで、他にも面白い記事がたくさんあります。

興味のある方は次の記事も読んでみてくださいね。


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『角さんと原発と天罰(2013年1月5日)』

『真紀子落選(2013年1月14日)』

『野火(2013年1月18日)』

『タイタニックと国際化(2013年2月1日)』

『宮澤理恵@Macao(2013年2月28日)』


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『アクセス急増!』

『超アクセス急増!』

『地球を飛ぶ』

『UFOと大津波』

『あと1時間で死ぬと判ったら』

『6000日@GOO』

『パシフィックリムの旅』

『雨のニューヨーク』

『いいねde嫌われる』

『激節スパマー』



『ヒトラーのささやき』

『グッチ家の崩壊』

『ムカつくコメント』

『ネット恋愛注目記事』

『知られざる未開部族』

『37年後に出現した飛行機』

『ほほえましい動物たち』



『愉快な動物たち』

『サイトコピーツール』

『スパルタクス』

『マカロニ・ウエスタン』

『グーグルレンズ』

『グーグルレンズ2』

『ツイートの短縮URL』

『ビックリ』

『ビックリ動画』


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『別名グレイス』

『新年花火大会』

『ビックリ2@正月』

『ビックリ美術』

『フルーツケーキ』

『フルーツケーキ』

『笑ってください』

『人間みたいなロボット』

『モンキー・ビジネス』

『エリザベス1世』

『エリザベス1世と結婚』

『なぜロンドン?』

『猿回し@ドイツ』

『集団ヒステリー』

『豪華列車6666』

『ホログラム楽園』

『フィル・スペクター』

『重役が謝罪』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。


(hand.gif)




(spacer.gif+betty5de.gif)
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『HIRO 中野 せどり スパマー』

 


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ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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習近平皇帝

2024-10-13 01:21:22 | 中国の文化・政治・歴史


 

習近平皇帝

 


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ケイトー。。。 どういうわけで 習近平皇帝 というような時代錯誤のタイトルを付けたわけなのォ~?


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習近平さんは、まるで自分を皇帝にするような権力基盤を固めているのですよ。。。

マジで。。。? でも、それはケイトーの独断と偏見じゃないのォ~?

じゃあ、その根拠となる状況証拠をシルヴィーにも分かるように説明しますよ。。。まず次の小文を読んでみてください。。。

 




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習近平

1953年に陝西省で生まれた。
1965年中学校である北京市八一学校に入学したが、1966年の文化大革命の発生により、学校が解散された。
このことにより習の学校教育が中断された。

習は世界最強の囲碁棋士の一人に数えられる聶衛平と北京25中学からの友人で、聶によれば人民解放軍少将の劉衛平との3人で「北京25中学の三平」と呼ばれていたとされる。

八大元老でもあった父、習仲勲が迫害された文化大革命において反動学生として批判された。

紅衛兵によって十数回も批判闘争大会に引き出され、四度も監獄に放り込まれた。


 

権力掌握

2014年1月24日に開催された党中央政治局会議において、「中国共産党中央国家安全委員会」の設置と習の同委員会主席就任が決定された。
この組織は国家安全に関する党の政策決定と調整を行い、国内治安対策も掌握する。

そのため、党中央国家安全委員会は外交・安全保障・警察・情報部門を統合する巨大組織となり、同委員会主席を兼任した習に権力が一層集中することとなる。

一方、李克強が主導する国務院の影響力低下の指摘もある。

2017年10月の中国共産党第十九回全国代表大会と第19期1中全会では、第6世代から政治局常務委員を選ばず、より自らに権力が集中した2期目の習李体制を発足させた。

党規約には「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」(習近平思想)を明記させており、個人の名を冠した思想は鄧小平・毛沢東以来とされる。

習政権では企業に共産党組織を設置する「党建」を推し進めて企業への統制を強めており、2017年時点で党組織は国営企業に9割で民営企業でも5割超に達し、外国企業の7割にも党組織が設立されており、3時間21分に及んだ第19回党大会での演説でも「党政軍民学、東西南北中、党に全てを領導させる」と述べてさらなる統制強化を示唆している。

また、この発言の「党領導一切」の他、習が唱えてきた一帯一路、中国の夢、人類運命共同体、四つの全面、四つの意識や「強国」「強軍」といったフレーズなども党規約に盛り込まれた。

2018年3月11日、全人代は、国家主席と国家副主席の任期を2期10年とする制限を撤廃して習近平思想を盛り込む中華人民共和国憲法改正案を賛成2958票・反対2票で成立させた。

この改憲案をめぐっては中国国内外で波紋を呼び、中華民国大総統から中華帝国皇帝に即位した「袁世凱」や「洪憲」(袁世凱の定めた元号)「張勲復辟」(張勲が清の廃帝である愛新覚羅溥儀を復位させた事件)「登基」(皇帝即位の意)「倒車」(時代への逆行の意)などといった言葉が中国ではグレート・ファイアウォールで規制された。

17日に習近平は国家主席に全会一致で再選され、定年で党政治局常務委員を退いていた盟友の王岐山も反対は1票のみで国家副主席に選ばれ、ともに任期は無制限となった習国家主席と王国家副主席による「習近平核心体制」(習・王終身体制)が事実上確立したとする見方もある。

 

完全監視社会

2016年に習が陳全国を新疆ウイグル自治区の党委書記、朱海侖を党委副書記兼政法委員会書記にそれぞれ抜擢して翌2017年2月に武装警察、公安部、民兵を集めた決起大会で朱海侖が「人民民主独裁の強力な拳で、全ての分離主義者とテロリストは粉砕する」と演説して以降、新疆ウイグル自治区では再教育キャンプへの大規模な強制収容と洗脳が始まり、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の入手した政府の内部文書によれば監視カメラや携帯電話などから個人情報を収集してアルゴリズム解析する「一体化統合作戦プラットフォーム」(IJOP)のAIと機械学習に基づくプレディクティブ・ポリシングで選別されたウイグル人が2017年6月時点で約1万5千人も予防拘禁された。

数十から数百メートルごとに便民警務站(派出所)や武装警察を配置し、ウイグル人住民はQRコードで管理され、自動車の全車両やメッカへのハッジの際には追跡装置が装着され、モスクなどに張り巡らしたAI監視カメラによって人種プロファイリングで識別され、様々なハイテクで顔認証・虹彩・指紋・DNA・声紋・歩容解析など一挙手一投足を監視される「世界でも類のない警察国家」「完全監視社会」の実験場となったと欧米メディアや人権団体は批判した。

この徹底的な社会統制は他の中国の地域でも行われるようになってきている。

 

思想

古典を好み、とりわけ愛読しているのは性悪説の提唱者として知られる荀子、その弟子の韓非とされる。




出典: 「習近平」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



改憲によって中華民国大総統から中華帝国皇帝に即位した「袁世凱」のように習近平も、もしかしたら皇帝になろうとする野望を持っているのではないか? そう思っている人たちも高官の中には居るのねぇ~?



そういうことですよ。。。

でも、この徹底的な社会統制は他の中国の地域でも行われるようになってきていると書いてあるけれど、マジで中国は監視社会になりつつあるのォ~?

もう、すでに完璧と言っていいほどの監視社会になっているのですよ。。。次のビデオクリップを見てください。。。

 



 



英語の苦手な人にはちょっとばかり難しいと思うけれど、シルヴィーには中国が現在、監視社会に向かって技術的には、ほぼその完成に近づいていることが理解できるでしょう?



そうねぇ~。。。なんだかすごいことになっているのねぇ~。。。でも、どうして習近平さんは、権力や監視社会に拘(こだわ)るのォ~?

文化大革命時代の苦い経験がトラウマになているのですよ。。。つまり、いつ自分の父親のように“粛清”されるのか。。。それが心配なのですよ。。。

それで皇帝のように自分一人で権力を握ろうとしているのねぇ~。。。

そういうことです。。。反乱分子が反乱や革命を起こさないようにデジタル・テクノロジーやAI監視カメラを使ってハイテクで顔認証・虹彩・指紋・DNA・声紋・歩容解析など一挙手一投足を監視する「世界でも類のない警察国家」、つまりほぼ「完全監視社会」 にしようとしているのですよ。。。

そういう習近平さんの考え方って、どこからきたのォ~?

上の小文に書いてある通り習近平さんが愛読しているのは性悪説の提唱者として知られる荀子、その弟子の韓非なのですよ。。。

 




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荀子

荀子(じゅんし、紀元前313年? - 紀元前238年以降)は、中国戦国時代末の思想家・儒学者。諱は況。
尊称して荀卿とも呼ばれる。
漢代には孫卿とも呼ばれた。

 

性悪説・社会起源論

荀子は人間の性を「悪」すなわち利己的存在と認め、君子は本性を「偽」すなわち後天的努力(すなわち学問を修めること)によって修正して善へと向かい、統治者となるべきことを勧めた。
この性悪説の立場から、孟子の性善説を荀子は批判した。

富国篇で、荀子は人間の「性」(本性)は限度のない欲望だという前提から、各人が社会の秩序なしに無限の欲望を満たそうとすれば、奪い合い・殺し合いが生じて社会は混乱して窮乏する、と考えた。

それゆえに人間はあえて君主の権力に服従してその規範(=「礼」)に従うことによって生命を安全として窮乏から脱出した、と説いた。

このような思想は、社会契約説の一種であるとも評価される、 荀子は規範(=「礼」)の起源を社会の安全と経済的繁栄のために制定されたところに見出し、高貴な者と一般人民との身分的・経済的差別は、人間の欲望実現の力に差別を設け欲望が衝突することを防止して、欲しい物資と嫌がる労役が身分に応じて各人に相応に配分されるために必要な制度である、と正当化する。

そのために非楽(音楽の排斥)・節葬(葬儀の簡略化)・節用(生活の倹約)を主張して君主は自ら働くことを主張する墨家を、倹約を強制することは人間の本性に反し、なおかつ上下の身分差別をなくすことは欲望の衝突を招き、結果社会に混乱をもたらすだけであると批判した。

 

後世への影響

中国・秦漢代

荀子の弟子としては、韓非・李斯・浮丘伯・陳囂・張蒼などが記録に現れる。
韓非・李斯は荀子の統治思想を批判的に継承した。

韓非・李斯は、外的規範である「礼」の思想をさらに進めて「法」による人間の制御を説き、韓非は法家思想の大成者となり、李斯は法家の実務の完成者となった。

ただし、「法家思想」そのものは荀子や韓非の生まれる前から存在しており、荀子の思想から法家思想が誕生した、というのは誤りである。

 

中国・現代

近代に成立した中華人民共和国にも影響を与えており、建国の父である毛沢東による批林批孔運動での「儒法闘争」でも再評価の対象であった。

特に習近平総書記は荀子に深く傾倒してるとされ、文化大革命で陝西省に下放された際に全巻を読破したともされる。

最も引用しているのもその弟子の韓非であり、社会信用システムのような習近平の徹底したメリトクラシー的な統治方法は法家に喩えられている。




出典: 「荀子」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



かつて若い頃、習近平さんは紅衛兵によって十数回も批判闘争大会に引き出され、四度も監獄に放り込まれたという苦い経験を持っており、その経験から人間の性を「悪」すなわち利己的存在と考えるようになったというわけですよ。。。つまり、荀子の考え方を受け入れやすい苦い経験をしている。。。



そういう考え方に基づいて習近平さんは徹底的な社会統制を行い中国全土を監視社会にしようとしているわけなのォ~?

そういうことですよ。。。

でも、中国の歴史を眺めると、かならず王朝の交代があるでしょう!?。。。だから、いくら習近平さんが頑張って中国全土を監視社会にしようとも必ず不満が高まってクーデターが起こり、習近平さんが皇帝になったとしても、やがて引きずり降ろされて新しい政権が起こると思うのよ。。。

実は、共産党独裁が始まってから これまでにクーデターが起こされたり、未遂に終わったりしたのですよ。。。

 



 



つまり、これからもクーデターが起こる可能性はあるということなのねぇ~。。。



そうです。。。だからこそ習近平さんは病的なまでに、そういうクーデターが起こらないように中国全土を完璧な監視社会にしようと躍起になっているのですよ。。。




初出: 2020年11月3日



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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

あなたも遅かれ早かれ中国にクーデターが起こり新しい政権、あるいは王朝が出現するだろうと思いますか?

ええっ。。。 「そんな悪夢のよう話はどうでもいいから、他に、もっと楽しいことを話せ!」

あなたは、そのように強い口調で私にご命令なさるのですかァ~?

分かりましたわ。

シルヴィーさんが出てくる面白い記事は たくさんあります。。。

次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。

 


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『サイバー戦争』

『エロくて、ごめんね』

『モバイル社会とガラケー』

『元老のアメリカ』

『ケネディ家の呪い』

『欧米を敵に回す』

『ソフィアからこんにちわ』

『ドイツが原爆をロンドンに』

『いまだに謎』

『さらば大前研一』


(superm3.jpg)

『空飛ぶスパイ』

『愛情はふる星@ベトナム』

『ヒラリーと塩野七生』

『ケネディ夫人@インドネシア』

『究極の大前研一批判本』

『フェルメールの謎』

『女に文句を言う女』

『あなたの祖国』

『宮沢りえ@韓国』

『正しい戦争』

『ゴールデンシャワー』

『死刑廃止』


(mh370a.jpg)

『かまびすしい』

『今、新たな戦前』

『クレオパトラ@アラビア』

『政府は嘘をつく』

『犬と人間と戦争』

『未来予測』

『知られざる悲劇』

『量子活動家』

『アンネの運命』

『10次元の世界』

『ポーランドの犬』


(jump009.jpg)

『熟女ヌード@デンマン』

『ロッキード事件の真相』

『政府と役人と嘘』

『ジュンガル』

『地球温暖化は避けられない』

『国際平和連合』

『鬼島』

『悪徳サイト』

『あげつらう』

『過ちを犯す』

『三島由紀夫の謎』

『ヒラリートランプ現象』

『ノーパン@CIA』

『未開人と文明人』

『オセロの失敗』

『サン・ラザールの裏路』

『「夜と霧」を観た?』

『虫酸が走る』

『大空に乾杯』

『ターバンを巻いた少女』

『美しい日本語を探して』

『アダムとイブのバナナ』

『宮沢りえ@サンタフェ』

『ネットの主要言語』

『中国人がアメリカを発見した』

『2000年前の光通信』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。 バーィ。


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ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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