蛙茶番
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デンマンさん、。。。「カエルの茶番」というのは、カエルが芸当をすることでござ〜ますかァ〜?
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いや。。。「かわずちゃばん」と読むのですよ。。。
あらっ。。。そういう日本の古い諺が あるのでござ~ますかァ~?
ことわざじゃありません。。。「蛙茶番」というのは落語の演目なのですよ。。。僕は、たまたま春風亭柳朝さんの次の噺を聴いたのです。。。
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■『落語を聴く』
蛙茶番
ある商店で、店内に舞台をしつらえ、店員や出入りの商人で『天竺徳兵衛韓噺』の「忍術譲りの場」を演じることになり、くじ引きで配役を決めた。
当日になり、巨大なガマガエル役の伊勢屋の若旦那が、仮病を使って休んでしまった。
そのため芝居の幕を上げることができず、舞台の頭取(一切を取り仕切る役)を任じている番頭は困り果てる。
番頭は丁稚の定吉を代役に仕立てることにするが、安くない駄賃と休暇を要求され、泣く泣く了承する。
番頭は、舞台番(舞台袖で客の騒ぎをしずめる役)を担当するはずの建具屋・半次(半公)がいつまで待ってもやって来ないことに気づく。
定吉が迎えに行くと、半公は怒っており、「役をやらせてもらえると思ったら裏方だったので面白くなく、さらに店の旦那に『いつか化物芝居の座頭をやるなら頼む』とまで言われた」と定吉にこぼす。
一旦引き返した定吉の報告を聞いた番頭は、「半公が岡惚れしている小間物屋の娘・みい坊の名を使って半次を釣れ。『素人役者なんかより、半ちゃんの粋な舞台番を観たいわ』と言っていた、と半公に吹き込め」とアドバイスする。
うまくだまされた半公は、自分をより粋に見せようと、祭の時に仕立てた真っ赤なちりめんのふんどしを急いで質屋から請け出し、湯屋へ向かった。
「おやじ、油っ紙はねぇかな? ふんどしを包んで、頭に結わいつけて湯に入(へ)えるんだ」
「それじゃ川越えだ。大事なら番台で預かりますよ」
「番台の後ろの神棚にでも上げといて……」
「馬鹿言っちゃいけねえ」
半公が湯に入っていると、定吉が駆け込んできて、早く店の舞台に来るように「早く来ないとみいちゃんが帰っちまう」と、再度嘘を言って急かす。
これを聞くなりあわてた半公は湯から飛び出し、体も拭かず、急いで着物を着て駆け出す。
店へと向かう途中、出入り先の鳶頭(カシラ)に出会った半公は着物のスソをまくり、「いい物だろう?」と自慢をする。
カシラは「確かにすごい」とうなる。
「どっしり目方(重量感)があるんだ。物がいいから、丈が長(な)げえんだ。女子供を驚かそうと思ってよ」
「なるほど。気が小せえ奴が見たら目ぇ回すぜ」
「くわえて引っ張ってみてくれよ、チリチリっていい音が……」
「冗談言うな!!」
ところが、半公が自慢しているつもりになっているふんどしは、そのとき湯屋の番台に置かれたままであった。
半公が店へ入り、ようやく幕が開く。
舞台袖から見渡してもみい坊の姿が見えないので、半公は不審に思うが、ふんどしを見せれば発見できるだろう、と考えて、誰も騒いでいないのに「静かに静かに」と番を務めつつ、着物のスソをまくる。
半公の異様な姿に気づいた酔狂な観客が「ようよう、半公、日本一! 大道具!」と大向う(掛け声)をかけたので、調子に乗った半公は客席の方に乗り出していく。
この間に芝居は、大盗賊の徳兵衛が、赤松満祐の幽霊から忍術の極意を伝授される、という見せ場に入る。
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ここで大どろ(太鼓)が鳴り、ガマの登場になるはずが、ガマ役の定吉が舞台袖から舞台へ向かおうとしない。
番頭が「おいおい、定吉! 早く出なきゃだめだよ」と声をかけると、定吉は「いいえ、ガマは出られません」と答える。
「なんでだ?」
「あすこで、青大将が狙ってます」
出典: 「蛙茶番」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
半公は祭の時に仕立てた真っ赤なちりめんのふんどしを締(し)めて、舞台番の役目を務め、岡惚れしている小間物屋の娘・みいちゃんに、かっこいいところを見せようとするのだけれど、肝心(かんじん)のふんどしを風呂屋に置いたままで出てきてしまったのですよ。。。そういうわけで、本人は、そんな事も知らずに、「一物」を客席に向かって見せてしまった、というのがオチになるのです。。。
つまり、ガマ役の定吉が大きな「一物」を見て「青大将」が狙っているので舞台に出られないと言うのでござ~ますわねぇ~。。。
そういうことです。。。(爆笑)
落語の演目の中では、かな~♬~りオシモの噺ですわねぇ~。。。うふふふふふふ。。。
そうです。。。このために、戦時中は「禁演落語」に指定されて、演じることができなかった。
つまり、オシモの噺なので演じてはダメだと言う事でござ~ますかァ?
それだけじゃないのですよ。。。この噺のマクラでは、たびたび「観兵式」を持ち出す演者が多いのです。。。
どうして「観兵式」を持ち出すといけないのでござ~ますかァ?
オシモの話の中に、国を守って戦う兵隊さんの「観兵式」を持ち出すなんて、もってのほかだと言うわけです。。。この噺の前に語られるマクラは次のようなものです。
仮名手本忠臣蔵の五段目、通称「鉄砲渡しの場」をやろうとして配役を話し合うと、人気の早野勘平役に集中してしまう。
もめにもめて、らちが明かないので、頭取役は志願者全員に勘平役を振ってしまった。
幕が開くと勘平が38人ばかり。
驚いた客が「あれは何です?」
「ああ、さしずめカンペイ式(観兵式)でしょう」
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つまり、早野勘平を演じる役者が鉄砲を持って38人も並ぶので「さしづめ観兵式だろう」と冗談を飛ばすのですわねぇ~。。。
そうです。。。戦時中に、オシモの噺の中に「観兵式」を持ち出すのはけしからん、という事になって『蛙茶番』は「禁演落語」になったと言うわけですよ。。。
軍人は頭が固いのですわねぇ~。。。
そうです。。。日本が戦争に負けたのも、英語を軽視するという態度が影響したのです。。。戦時中は敵国語である英語を話すのも、勉強するのはダメだという事になった。。。今では笑い話になってるけれど「早慶戦」でも、ストライクと言ってはダメで次のように言わなければならなかった。
「ストライク(ツー)」→「よし(2)本」
「ストライク スリー、ユー アー アウト」→「よし3本、それまで」
「ボール」→「(だめ)1つ」
「ファウル」→「だめ」「圏外」「もとい」
「アウト」→「ひけ」「無為」
「セーフ」→「よし」「安全」
「バッテリー」→「対打機関」
「タイム」→「停止」
「スチール」→「奪塁」
「バント」→「軽打」
「ヒット・アンド・ラン」→「走打」
出典: 「敵性語」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
確かに、笑い話ですわねぇ~。。。
ところが、アメリカでは日本語を禁止することはなかった。。。そればかりか日本語を話せる日系人や、日本語学科を卒業した白人を積極的に登用して、戦地で拾い集めた日本兵の日記や、軍の機密書類などを翻訳させ戦略を立てるのに参考にした。。。また日本軍の暗号の解読にあたらせた。。。そういうわけで、日本軍の暗号はほとんどすべて解読されていた。。。
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要するに、真珠湾攻撃の前に、すでに情報戦で負けていたのですよ。。。
『蛙茶番』を「禁演落語」にしているというような、頭の固さが敗戦を招いたのですわねぇ~。。。
そういうことです。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
あなたも戦争中に、敵国語だという理由で野球で英単語を使うのを禁止したというのは馬鹿げた事だと思いますか?
ええっ。。。「そんなことは、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」
貴方が、そう言うのであれば、デンマンさんがピンタレストで「ランジェリー 下着」のページを立ち上げました。。。
覗いてみてください。。。男性ならば、ムンムン、ムレムレになって元気をだしてください。。。
女性であれば、若い頃を思い出して、若やいだ気分になってくださいねぇ~。。。
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■『拡大する』
■『実際のページ』
ええっ。。。「そんなことは、どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」
貴方は、そのようなムカついた口調で 更に、あたくしに御命令するのですかァ~?
分かりましたわァ~。。。
じゃあ、ショッキングなニュースでもお伝えします。。。
かつて「セサミストリート」で子どもたちに慕われていた人気者のビル・コスビーは、芸能界では幅を利(き)かせて大きな“権力”を握り、百人近い女性に対してセックスを迫ったのです。。。
子どもたちに性的ないたずらをしなかったことが せめてもの罪ほろぼしですわァ~。。。
ええっ。。。「そんな事は、どうでもいいから、もっと他に面白い話をしろ!」
あなたは、そのような強い口調で 更に あたくしに ご命令なさるのですかァ~?
分かりましたわァ。。。。
では、あなたもビックリするような
忠臣蔵のとっても古い映画をご覧くださいまし。。。
なんと。。。昭和3年(1928年)制作の『忠臣蔵』ですわよう!
無声映画ですけれど、弁士の方がなかなかうまい説明をしてくださいますわ。。。
つい、引き込まれて観てしまうのですわ。。。
浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)がどうしてヘマをしでかしたのか?
そのへんのところが詳しく映像に残っております。
観るだけの値打ちがありますわ。。。
では、どうぞ。。。
ところで、どうして小百合さんが
「軽井沢タリアセン夫人」と呼ばれるのか?
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あなたは ご存知ですかァ?
実は簡単な事なのですわよう。
小百合さんは軽井沢に別荘を持ったのですわ。
小さな頃から軽井沢に住むことが夢だったのですってぇ~。。。
分からない事ではござ~ませんわァ。
そもそも小百合さんが軽井沢に興味を持ったのは、朝吹登水子のエッセーなどを読んだことがきっかけだったとか。。。
現在、朝吹登水子の山荘、睡鳩荘(すいきゅうそう)は軽井沢タリアセンに移築されて公開されています。
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それで、小百合さんは軽井沢タリアセンを訪れては睡鳩荘に足を運んで少女の頃の事を思い出すのが楽しみなんですってよ。
そういう訳で、デンマンさんが小百合さんのことを「軽井沢タリアセン夫人」と呼ぶようになったのですわ。
軽井沢・雲場池の紅葉
軽井沢のイルミネーション
秋の旧軽井沢銀座ぶらり散歩
とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。
だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。
じゃあねぇ~~。
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ところで、平成の紫式部こと、卑弥子さんは見かけによらず、京都の女子大学で腐女子に「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授という肩書きを持っています。
卑弥子さんの面白い話をもっと読みたい人は
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