獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

二人目の全盲弁護士の大胡田誠弁護士著「全盲の僕が弁護士になった理由」

2012-07-28 22:32:38 | 司法試験と私
 いままで全盲で司法試験に合格した人は2人いる。ひとりは竹下弁護士、そしてもうひとりが大胡田誠弁護士。

 私と同年代で同時期に司法試験を目指していて大胡田さんは見事合格し(ロースクールに転向し)、今や立派な弁護士で視覚障害のある女性と結婚して、子供もうまれたとのこと。彼は受験時代に伊藤塾で講義をうけていたとのこと。伊藤塾も彼に配慮してテキストを紙ではなくテキストデータであたえていたとのこと。たしかにまだ私が受験生だったころ伊藤塾のパンフレットかなにかにのってたな。

 網膜色素変性症な私デスペア。もう司法試験をうけなくなって4年がたつ。いま人の顔が認識できなくなり紙の文書の文字がよめなくなった私。情報処理能力が格段におちたことを実感する。会社の仕事のスピードも落ちる一方。

 そんな私の目の状態よりももっと悪い大胡田さんが司法試験受験し合格。おそらく健常者の勉強時間の何倍もの時間をようしたことだろう。よく途中で気持ちがんなえなかったなと思う。

 いつかこの本が音声化されたら聞いてみようと思う。

 でも本を読んだところで10年前の司法試験を受験していたころの私にはもどれない。他人の合格体験記を読んでよしやるぞっ!と思える人がうらやましい。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする