『ボロボロ長屋で、雨漏りする落語は嘘!』
江戸時代、築3年以上の「長屋」は、ほとんどありませんでした。
なぜならば、「火災」が多かったからです!
どうせ、燃えてしまうなら、「ペラペラで安っぽい」方が良い訳です。
だから、当時の「長屋」は、一所帯分のスペースを建設する「資材」が、
「大八車」に、全て、乗ってしまう位、ペラペラの建物でした。
「大八車」に乗る荷物の量が、少し分かりにくいと思いますので、
もう少し、わかり易く説明すると、
「今の軽トラックに乗る荷物の量より、少ない資材です!」
それが、今は、どうでしょうか?
何と、4人家族が暮らす住宅の、「総資材重量」が80トンにもなります。
…これだけの「資材」を使って家を建てても、阪神大震災の様な「大地震」
で、建て替えなければならない程の、損傷を受ける訳です。
…だったらば、最初から、「江戸時代の長屋」みたいに、ペラペラの家を
建設した方が、賢いかもしれません。
日本は、地震国ですから、「家は財産ではない!」と、考えるべきです。
また、建設資材の点からも、贅沢過ぎます。
もっと、江戸時代の庶民の様に、「質素」で「堅実」である必要が、ある
かも知れません。
…江戸時代は、「火災」が多いから、経済が豊かだったと言う指摘もあり
ます。
当時の「大工」は、忙しくて、あちこちの「現場」を飛び回って居た様です。
『火事で燃えちまったら、また、建てればいいじゃねえか! 馬鹿やろう!』
みたいな、威勢の良い「江戸の匠」の声が聞こえて来そうですね。