神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

新型コロナウイルス。

2020年02月29日 | キリスト教

 新型コロナウイルスが猛威を振るっています

 実際に今現在この感染症に罹患しておられる方が癒されるようにとお祈りするのと同時に……ちょっと「治ったあと」と言いますか、症状がなくなって治癒したあとも、今度は精神的な意味で大変なのではないかと思ったりしました。

 ハンセン病とコロナウイルスを一緒にしてしまうと、このこともまた何か誤解を生んでしまいそうなのですが(というのも、ハンセン病は最も感染力の弱い感染病と言われているので)、ハンセン病の方の治療に尽力されたひとりに、神谷美恵子さんというとても有名な方がいらっしゃいます。

 わたし、確かこれ、相当昔にテレビで見たことなので、ちょっと記憶が曖昧なのですが……ハンセン病の方のことを深く理解し、治療に当たっていた神谷先生でしたが、でもある時、彼女自身もハンセン病にかかってしまったことがあり、その時、それまでとは違ってはっきり周囲の人々の反応が変わったそうです。

 つまり、自分では「ハンセン病の方に対する差別意識」を理解しているつもりでいた、でも自分が同じように差別の対象にされることで――「それがどんなことか」が、「本当の意味で初めてわかった」というか、そうしたお話だったように記憶しています。

 その後、神谷先生はハンセン病から回復されたと思うのですが、やっぱりこの「意識の違い」ということには、学ぶところが多いように感じます(^^;)

 先日ラジオで、「ただちょっと咳をしただけでも、周囲の目が厳しい」とか「コロナウイルスじゃないの~?」と言われたりすることさえある……と聞いて、正直最初は「冗談でもそんなこと言うもんじゃないよな」とか、「そこまで神経過敏なのもちょっと……」くらいに思ってました。

 でも今現在はほんと、自分の心の中にもそうした「差別意識」はあるんじゃないか……と思わされる出来事が先日ありました。。。

 というのもですね、おとつい、某スーパーで買い物していたところ、どう見ても風邪か何かなんじゃないか、というくらいマスクで隠した部分以外の顔の赤い方がいらっしゃったんですよ。

 それで、その不自然な皮膚の赤さというのは、皮膚病っぽいものであるようにも見えるし、風邪で熱があって皮膚が赤くなっているというようにも見える、誰が見ても「ちょっと異常」に感じる赤さだったのです。

 二十台くらいの若い女性の方でしたから、皮膚病的なものであったとしたら、それはそれでこれまでの間、嫌な思いをしたことがあったかもしれませんし(わたしもにきびが出来やすかった十代の頃、「おまえの顔、月面のクレーターみてえだな」とか、言われたことがあります・笑)、風邪なら風邪で、これもまた誰かが無神経なことを口にする可能性があったり……それでちょっとハッとしたんですよね。

 この季節、コロナウイルスじゃなくても、普通に(?)風邪にかかってる方もたくさんいらっしゃるし、何より、どこへ行ってもマスクしてない方よりしてる方のほうが多いんじゃないか……くらいの昨今、特にピターっ!と密着するタイプのマスクをしてる方の場合、ちょっと急ぎの用で走ったりするだけで、顔って赤くなると思うんですよね。その他、外の寒さと建物内のあたたかさの差によってもそうなったり――それで、「あなた新型コロナなんじゃないの!?」って言われることもあるんじゃないかな……なんて。

 それと、治癒してからの精神的な二次被害もつらいと思うし、でも、特に小さいお子さんのいる家庭では、「ちょっとお。絶対移さないでえ~!」みたいに、神経質なくらい注意するのも当然だと思うので。。。

 そう考えていくと、ほんとに難しいとは思うのですが、今暫くの間が、グラフが頂点を差し、あとは下降していく……となるか、それとも爆発的に感染が広がっていくかの分かれ道――といったようにニュースで聞いた気がするので、とにかくグラフが下に下がってやがては消えるということを、神さまにお祈りしたいと思います

 それではまた~!!





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