【神秘の子羊(ヘントの祭壇画)】(ヤン・ファン・エイク)
キリスト教徒にとって、人生でもっとも大切なことは、「子羊の命の書に名前が書き記されていること」(ヨハネの黙示録、第21章27節)だと思います。
>>私は、この都の中に神殿を見なかった。それは、万物の支配者である、神であられる主と、子羊とが都の神殿だからである。
都には、これを照らす太陽も月もいらない。というのは、神の栄光 . . . 本文を読む
【キリストの変容】ラファエロ・サンティ
最近、エミリー・ディキンスンについての本を再読したのですが、彼女ほど<死>というものを厳粛な眼差しで眺め、詩として描いた人は他にいないのではないかと思います。
簡単に約めていえば、エミリーが<死>という現象の中でもっとも気にしていたのが、「入滅の瞬間、その人の意識はどうなるのか」ということではないでしょうか。
この「入滅」という言葉は、仏陀の死 . . . 本文を読む
一休さんの有名なお話に、「この橋渡るべからず」と書いてあったので――端を渡らず、真ん中を歩いた……みたいなすごい屁理屈話がありますよね(笑)。
そのこととは少し違うかもしれませんが、人生の橋の右端が「生きる意味はある」とうもので、左端が「生きていることの意味などない」というものであったとしたら……このちょうどど真ん中くらいを歩くのが、バランスが取れている人の人生、ということになるのではない . . . 本文を読む
(※人工呼吸器には、自発呼吸できる患者さんに対するマスクタイプのもの(いらすとやさんの図)や、気管切開した患者さんに対して、あるいは気管内挿管した自発呼吸できない患者さんに対するものがあると思うのですが、文章内に引用させていただいた箇所は、手術後の、気管内挿管した患者さんの描写……ということでよろしくお願いしますm(_ _)m)
>>じっと耐えるのは、しゃにむに突き進むより、勇気がいる。
. . . 本文を読む
【最後の審判三部作之三:天国の平原】ジョン・マーティン
悲しみの川は誰も泳いで渡れない
きのうの夜も
わたしは海のように広く、冷たい水の中で
溺れそうになった
意識はその深みに耐えられず
どうしても途中で戻ってきてしまう
そして、浅い眠りから覚めると
いつでも頭痛に見舞われる
そして、その「感じる」ということを通して
自分がまだ、「生きている」ということがわかる
. . . 本文を読む
キリスト教の教義では、生きている間にイエス・キリストを主とした人だけが天国へ行けるということなので――大抵の方が「ん?おみゃーはのわーに言うとるだに!!」となる、このことは一旦脇に置いておいて……あくまでも一般的な、すべての人が信じる「天国」について書いてみたいと思います。
随分昔のことになりますが、以前、白血病で小学生くらいの年齢で亡くなってしまった女の子の絵を見たことがありました。家族 . . . 本文を読む