神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

スピリチュアルペインと代替医療。

2017年11月21日 | キリスト教


 今現在までどこも体が悪くなくというか、心身ともそんなに病気に悩まされたことのない方だと、「代替医療」と聞いてもあんまりピンと来ないかもしれません

 ええと、この記事は「なぜ、人はガンになるのか」や「全人的苦痛(トータルペイン)・スピリチュアルペイン」といった記事の続きとなるのですが、その中で何度となく触れている立花隆先生著の「がん 生と死の謎に挑む」でも「代替医療」ということに触れられていて……でもたぶん、立花隆先生はこうした事柄を信じないというお立場なのかな、と思います(^^;)

 代替医療というのは、簡単にいえば、極めて科学的見地に立ったわたしたちのよく知る西洋医学とは少し(かなり?)離れたところにある、それ以外の医療……「通常医療の代わりに用いられる医療」を指す、ということなんですよね。

 わたし自身は実をいうと、この「代替医療」というのを信じている、という立場だったりします。ただし、立花隆先生の本の中にも書かれているとおり、「代替医療」と呼ばれるものの中にはうさんくさいものが含まれていることも事実……とは思うんですよね。たとえば、「がんで医者に見離された方に朗報!!中国四千年の秘薬がたったの百万円!!」といったような、いかにもうさんくさい広告というのはネットにたくさんありますから(^^;)

 でも、わたしが「代替医療」の何を信じているかというと、それは「すべての病気をホリスティック(全的)に捉える」といった意味あいにおいて、「代替医療」というものを信じている、ということなんです。


   日本ホリスティック医学協会


 ええと、「ホリスティック医療」ということの定義などはこちらのサイトで大体理解していただいたということにしてお話進めたいんですけど(汗)、その……これはあくまで一般的に、ということだと思って欲しいんですけど、やっぱり西洋医学系のお医者さんっていうのは整体とか鍼灸とか東洋医学系のものをちょっと鼻で笑うところがあるっていうんですかね(^^;)

 もちろん、整体とか鍼灸って術者の方によってビンキリだったりするので、その部分で西洋医学と比べて「信用度」がどうなのかっていうのは、これはもちろんあると思います。ただ、西洋医学に見放された方などが、東洋医学系のものを含めた代替医療に頼った時に、何故か初めて治った、よくなったという例はたくさんあるっていうことなんです。

 ただ、この部分の「統計」のようなものについては、科学的に取るのが難しいですし、この部分は本当にその方の体質や「ある人には合わないのにわたしには合っていた」といったような事柄の連なりだと思うんですよね。

 わたしがこの「ホリスティック医療」ということを知ったのは、アンドルー・ワイルさんの「人はなぜ治るのか」という本を読んで、でした。





 ええとですね、アンドルー・ワイルさんは医学博士で、ようするに元はご自身西洋医学の信奉者であり、代替医療とか、そういうものは「うさんくさい」として信じていなかったそうです。けれども、ワイルさんが体を悪くした時、西洋医療でさんざ検査されても良くならなかったのに――元はお医者さんで、今はホメオパシー医に転向している友人の方に診てもらった時……これが効いて治ってしまったわけです。

 あの~、一般的に「ホメオパシー」って医学的根拠があるかないかで言ったら、グレーゾーンというよりも、医学的根拠がないというほうに近いと認識される方のほうが多いと思います。でも、ワイルさんもそうだったのに、何故か自分の病気が治ってしまったことで、「これはどういうことなんだ?」とワイル博士は考え、代替医療と呼ばれるものについて色々調べてみることにしたわけです。

 そうして書かれた本がこの「なぜ人は治るのか」という本なのですが、すごくいい本ですので、わたしもお薦めします

 まあ、本の結論から言うと、たとえばルルドの水とか、がんに効くとされている温泉など、「う~ん。それで本当に治るかなあ」という代替医療と呼ばれるもので、「確かにわたしは治った」、「癒された」という方が何故現れるかというと……アンドルー・ワイル博士によるとそれは、「自己治癒力の解放」ということでした。

 つまり、その方にとっての「病いの鍵穴」(これが病気・病態ということ)に嵌まる「鍵」、この「鍵」が治療法ということですが、アンドルー・ワイルさんの場合は「ホメオパシー」でカチリとこの鍵が嵌まったということなんですよね。ただ、これはこの時のアンドルー・ワイルさんがそうでも、他の方は違う可能性のほうが高かったり、鍵穴に嵌まるものがまったく別のものである可能性があるわけです。

 その……長くなってしまうのでなるべく短くまとめたいと思うんですけど、わたしも自分に心身症といったことがなかったら、今もこの「代替医療」といったことは「うさんくさい」としか思わなかったと思います。

 でも、内科にかかっても心療内科とか精神科にかかっても効果がないというか、精神科医の先生にお話を聞いてもらうとか、そういうのは心の症状には効きますけれども、体の症状には一向なんの変化もないわけですよね。でも、新聞の広告欄で自分の症状と合致する薬を販売している広告を見て……わたしこれ、ワラにも縋る思いで買いました

 もっとも、本当に効果あるとは思ってませんでした。しかも一瓶8,000円とかしましたし。でも、内科で申し訳程度にもらった薬ではまるで効果なかったので、他に何かあるかっていうと何もなかったので、そんな薬にでも頼るしかなかったというか(^^;)

 でも、それはわたしにとっては当たりでした。本にもわたしと同じ症状で悩む方の相談例などが載っていて「自分は前世で何か悪いことをしたから、今こんな目に遭っているのだろうか」と思ったこともあった……とあるのを読んで、自分もまったく同じ気持ちだったから、本当に真摯にその薬をその会社では作っておられるんだなって思いました。

 ただ、普通の医薬品販売店で扱ってる薬ではないですから、当然単価は高くなりますし、その後わたしアロマテラピー1級の検定とか取ったんですけど、その時に成分的に似たものを取ればいいのかなって思ったりもして、今はお金が続かないため、こちらの薬は飲んでいません(^^;)

 でも、「自分でも最初はうさんくさいと思ったけど、他にないからそれに縋ったら良くなった」というのは、代替医療にはあることですよね。ただ、アンドルー・ワイルさんと同じ病名(食道痙攣)の方すべてに「ホメオパシー」が効くわけではないとか、わたしと同じ症状の心身症の方すべてに同じ薬が効くとは限らないとか、そうした個人差が代替医療の場合は西洋医学よりも大きいということなのではないでしょうか。

 では、次回はようやくここのブログの主旨に合致した(?)、神に祈ることは治療となりうるのか、ということについて書いてみたいと思います。

 それではまた~!!





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