読む日々

テーマばらばらの読書日記

ひとがた流し

2010-05-09 | 
 北村薫「ひとがた流し」を読みました。北村薫が続いたのは意図した訳ではなく、こちらは以前見たドラマが忘れられず図書館の「検索→予約」してみたら北村薫の本でした。

ドラマは、NHKで2~3年前に観たんですが、残念ながら最終回しか見れず、その後なんとなくお話全体が気にかかってました。もしかして原作があるのかな、と思い立って探してみたらありました

ドラマは沢口靖子主演、仲良しの友人役で 松田美由紀と高木美保が出演、ヒロインの相手役に朝ドラ「ファイト!」で馬の調教師役で出てた瀬川良が出てました。

主役が40代で乳がんで亡くなってしまうという衝撃と、三人の若い頃から変わらない友情に涙したドラマ。原作の方は、期待通り、じんわりと涙のでる感動作でした。

ただ、友情物語の部分や、ドラマでは高木美保が演じた美々の離婚や再婚や、娘と現夫の父娘関係などはとっても丁寧に描かれていて違和感なく読めたんだけど、肝心の主役の千波と相手役のイチョーヤ君の関係は、あまりに素早すぎる展開に ???の嵐でした

過去にもっと踏み込んだ関係のあった間柄ならわかるけど、そうでもないのに、こうあっさりと結ばれて、心の底から信頼しあえる関係になんてなるかなぁ、と。

そこさえ気持ち的にクリアできたら、すごく楽しめるお話だったと思います。

満足度85