読む日々

テーマばらばらの読書日記

きみを想う夜空に

2011-05-27 | 
「きみを想う夜空に」ニコラス・スパークス 著/雨沢 泰 訳


 泣いちゃった。本当に胸が痛くなった。男性の側の「純愛」小説は あまりないから、ズッシリと来た。

高機能自閉症なのかアスペルガー症候群なのかはよくわかんないけど、とにかく父親にそういった障害があることを知らずに、うまく親子関係を結べなかった主人公のジョン。

陸軍に入り、ある夏、休暇で故郷にもどりますが、そこでボランティアに来ていたサヴァナと出会い、恋に落ちます。
もうまさに「落ちる」って表現がピッタリ。そしてサヴァナのおかげで父親との関係が変わります。
それをジョンは「父親を取り戻せた」と表現。この時期のお話は、ほのぼの、いやちょっと違うか、わくわく・・?
まあ とにかくずっと読んでいたいような感じ。

ドラマ版のセカチューで、先の不幸がわかるだけに、サクとアキの仲良し振りをずって見ていたい、けど暗い予感も見え隠れして・・みたいなのと同じ感覚。(ドラマ見てない人には、いったい何の事??って感じですね、すみません)

でも2週間でジョンは派遣先のドイツへ戻らなければなりません。

1年半後の除隊を心の支えに2人の遠距離恋愛は順調に進みますが、そこへあの9.11テロが・・・。

アメリカへ戻れなくなったジョンを待ち切れなかったサヴァナ。女って厭だなあ、と この本を読んだ限りは絶対そう感じると思う。

結婚したサヴァナを襲う不幸と、陰ながら献身するジョン。本当に泣けます。「号泣」とかではなく、「じんわり」と泣けて、
でも本当に胸が痛い。

読んでよかった。

満足度90