蝋涙
2012-07-10 | 本
原田康子「蝋涙」
7編から成る短編集。
どれも何気に作者がモデルか?
日常に散らばる男女の、機微。
女の情念を比較的軽く表現してる感じです。
若い頃 この人の本が好きで何冊か読みました。大人になって読むとまた、感じ方が変わりますね。
かなり面白いです。
慕う従兄との間の子を、夫の子どもと偽って産んじゃう話は 冷静に考えるとホラーだけど ここでは語り手は夫であり、疑惑だけで確信もなく、また産まれて我が子と信じてきた娘は可愛いから、真実は物語の中でも明かされない。(渚にて)
駆け落ちして東京で亡くなった父の遺骨を納めたと信じて亡くなった母。妾が渡した骨壺には石が入っていたと知るが、20年隠しきったムスコ達。(骨)
など、日常有り得なそうであり得そうな闇の話ばかりでした。
満足度90
7編から成る短編集。
どれも何気に作者がモデルか?
日常に散らばる男女の、機微。
女の情念を比較的軽く表現してる感じです。
若い頃 この人の本が好きで何冊か読みました。大人になって読むとまた、感じ方が変わりますね。
かなり面白いです。
慕う従兄との間の子を、夫の子どもと偽って産んじゃう話は 冷静に考えるとホラーだけど ここでは語り手は夫であり、疑惑だけで確信もなく、また産まれて我が子と信じてきた娘は可愛いから、真実は物語の中でも明かされない。(渚にて)
駆け落ちして東京で亡くなった父の遺骨を納めたと信じて亡くなった母。妾が渡した骨壺には石が入っていたと知るが、20年隠しきったムスコ達。(骨)
など、日常有り得なそうであり得そうな闇の話ばかりでした。
満足度90