読む日々

テーマばらばらの読書日記

2011-01-19 | 
谷村志穂「雀」

 以前ダンサーを目指していた5人の仲間達のあれやこれや。
主人公は「雀」って名前の女の子。弟が子供の頃事故死して以来、母親にうとまれて育ったらしい。
自宅を持たず、知り合った男の家を転々とするんだけど、なぜか憎めない、本当はとても賢い女性なのかな。

一言で内容を表現するのはとっても難しいお話ですが、とても奥が深いし、考えさせられるし、展開も奇想天外だけど
納得できるし、なんだかとっても引き込まれて夢中で読みました。

5人の個性がバラバラで、それがおもしろい。その個性が裏切られることなくストーリーが展開されてるというか。

これはかなりオススメだ~

満足度90

インフルエンザ

2011-01-16 | 雑感
14日の朝、起きる前から全身のいやな痛み・・この感じは、10年前にも体験した・・と思ったら案の定
 
インフルエンザA型

でした。

予防接種、効かないじゃん!全然軽くなかった。

でも、思うところがあり、抗インフル薬は使わずにひたすら眠る事34時間、(トイレや軽い食事は摂りましたけど)
今朝には平熱に戻りました。タミフルもいらないじゃん!!

去年、新型インフルのニュースを見るたびに「タミフルを投与されました が  死亡」ってニュースがあまりにも多くて
もしや「タミフルを投与した  から  死亡」の間違いじゃないの?と思い立ち、ネットで検索かけたら、そういうのに詳しいサイトを見つけ、昨冬ずっとチェックしてました。(リンク貼っていいかわからないので貼りませんが、検索すればすぐ見つかります)

息子が去年罹った際も、ひとまずリレンザを処方されたけど投与しないつもりでいたのに、いちいち私のやる事にケチつける
夫が1回だけ与えてしまったら、なんとすぐさま39°→35.2°に下がってしまった。

体にいいわけないでしょう??と思い、その1回で中止。でも無事に回復しましたよ。

鳥由来の新型とか、基礎疾患持ちでインフルエンザで死亡の可能性があるとか、でなければ、水分取って寝てれば治る、とそのサイトの医師は言ってますが、その通りだと思う。だいたい私たちが子供の頃は そんな薬はなかったわけだし。

予防接種はそれでも、罹った時に軽いのか?と思ってここ数年受けてたけど、苦しさの度合いは受けてなかった10年前と一緒です。
なので来年からは注射もやめます。

何はともあれ罹らないのが一番です。手洗い、うがいを!

東條家の母子草

2011-01-11 | 
東條由布子「東條家の母子草」

 A級戦犯として絞首刑された、日米開戦時の首相東條英機の孫娘の方が著者。

以前にも何か著書を読んだこともあるし、公式サイトも見た事があります。20年位前、津川雅彦が東條英機を演じた映画
「プライド」は、映画館の前でポスターを眺め、絶対観に来よう、と決意したのに
結局見れず仕舞いでしたが、
その原作の一つもこの方の書かれた本だそう。

「プライド」は確か、解散したばかりのWinKの相田翔子が主題歌を歌っていた記憶があります。
ビデオ化されたり、テレビでやったりしないかと思ってましたが、なんだか反対等があって目にするチャンスは少ないみたい。

個人的には、あの戦争は欧米諸国の東アジアに対する植民地化に対抗する為のものだったとの認識です。一つ一つの行為自体を
必要悪だった、とまでは思いませんが、戦争が起きてしまった事自体に対する責任は東條首相にあったわけではないのでは、と思う。
家族のエピソードや、周囲にいた人達が語ったという様子などを聞いても「悪人」とも思えません。

でも、敗戦後の日本人の「東條憎し」の空気は大変なものだったと思われます。誰かを憎まないとやってられない国民感情もあったでしょうし、前途有望な家族を戦死させられた人達の行き場のない悲しみなど、想像もできないですし。

そんな中、本当の東條首相の姿を知ってもらいたい、とたくさんの本を書かれているお孫さん。

でもなぁ・・やはり身内だと、すべてが「美談」風に描かれてしまうし、ましてこの方は当時小さな子供さんだったわけで。
その辺はちょっと割り引いて読まなきゃなぁ、という感じはしました。

でも 学校等で習う戦争のお話は、どうも信用ならないというか。単純に日本が悪い、陸軍が暴走した、等では済まされない
様々なカラクリがあったんだろうと思う。


小学校の頃から「太平洋戦争」にとにかく心惹かれ、4年生位から図書館で戦争に関わるお話を探しては読み漁ってました。
特に「満州からの引き揚げ」の話には弱くて、自分の前世は当時満州へ渡って、帰ってこれなくて死んだ人なんじゃないかと、子供の頃マジメに思ってました

65年も経った事で、なんだか戦争がすごく遠い感じがします。私が子供のころはまだ、親や祖父母が当時の様子を教えてくれたり、身内に戦死した人がいてお墓参りしたり、神社の祭りに傷痍軍人がハーモニカ吹いていたりして、そんなに遠い昔の事とは感じませんでしたが・・(親は戦後生まれですけどね)

何が書きたいのかまとまらなくなっちゃったけど、いろいろと考えさせられた本でした。

新年そうそう

2011-01-10 | 雑感
年明けから引き始めた風邪をだましだまし生活してきたら、
金曜日あたりから悪化。
土曜日に近所の医者へ12年振りに行ったら綺麗になっててビックリ

今 流行りの風邪と言われて薬をもらいましたが、私はとにかく 一度風邪を悪化させたら、
何をどうしようと行きつくところまで行くタイプで。。
ぜんそくかと思うような咳で昨夜は眠れず、諦めて途中で白湯を飲みながら録りためたDVDを見てました。
4時に布団に入ったら、どうやら少し眠れたようで、さっき目が覚めた。

今日がお休みでよかった・・。起きてみたら外は凄い状態になってるバリバリ凍って、外の水道も凍ってるし。
こんな日に成人式に参加する子供達は可哀想。

私の時も吹雪だったな・・・遠ーい昔だけど。

絵本二冊

2011-01-08 | 絵本
息子が図書館で借りてきたくせに、外遊びにばかり夢中でちっとも読まないので、代わりに読んでみました。
(酷い風邪を引いて声が出ず、読み聞かせもできない)

①まじょだ! さく・え  スエリ・ピニョ

   ブラジル出身で、多分日本人とご結婚された方の作品。ブラジルの大学を卒業後、上越教育大学大学院で学ぶ、だって。
・・・・・新潟じゃん。で、この作品は 第10回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞 だそう。

すごく、絵が独創的です。絵なのに、フェルトをけば立てて貼り絵にしたみたいな風情。ほんわかしててあったかい絵です。
なのに登場人物は魔女。猫をたくさん飼ってる魔女がある日キリンを見てどうしても飼いたくなり、魔法で小さくして飼い始めますが、キリンをえこひいきするから、キリンと猫がケンカしちゃったり。でもキリンの失敗を許しちゃううちに、やりつけない「優しいこと」をしたばっかりに魔女は寝込んで死んでしまいます。キリンと猫とで川に流してあげて、キリンの魔法は解け、魔女は麦畑にたどりついて、最後は生きてるのか?っていう終わり方。「優しさ」を学ぶのにいい本だと思いました


②みーんな いすの すきまから マーガレット マーヒーさくポリーダンバー えもとした いづみ やく

貧乏な一家のお父さんが大事な車のカギをなくしてしまう。娘が「いすのすきま(ソファの背もたれと座面の間)からお金を見つけたから、鍵もみつかるかも」と言うので、お父さんと長女で いすのすきま を探ると・・・
出てくる出てくる いろんなモノが。末っ子の双子の片割れやらゾウまで出てくる始末。

コンセプトがよくわかんないのと、訳がダメです。無理やりいい語呂にしようとしている感じで読みづらい。
前にここに書いた「青バスくん」は、語呂合わせがピッタリしててとっても心地よかったのになぁ。訳者のセンスですかね。

絵はとっても可愛いです。