ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

我が家の庭先で

2006年03月24日 22時57分41秒 | 生活
大きな声では言えないが、

黒メダカを飼っている。



なぜ大きな声では言えないかというと、
この黒メダカは環境省が絶滅危惧種に指定しているのだ。
だけど飼ってるのは、
その指定より以前からだし、
決して観賞用ばかりではないのですよ。
保護のために飼い続けてあげてるのです。
生息できる環境が身近にできればすぐに離してあげるつもりですから。
しかし、やつらはほんとにとっても可愛いんです。
水面近くを黒い背を見せながら泳ぐ姿は、
う~んもう佃煮にして食べちゃいたくなるほど可愛い。
春先から初夏にかけて、
おなかの大きな大型のメスの腹に卵がつく。
彼女らはこの受精卵を、
水草やコケにすりつけるようにして産卵するが、
我が家では、綿を入れてあげている。
数日おきにその綿をチェックすると、
小さな宝石みたいな卵がついているので、
それを親とは別の容器に入れておく。
それは卵が孵化したときに生まれ出てきた小さな小さな稚魚を、
親がえさと間違えて食べてしまうからだ。
1cm~2cmの大きさになれば、
親と同じ水槽にいれてやる。
毎年それを繰り返しているから、
いっこうに数が減らない。
メダカ飼育の経験が長い人によると、
メダカは同じ種族間で交配を繰り返しても、
奇形・短命・生殖障害などはほとんどおきないとのこと。
たしかに我が家のメダカにもそんな兆候は現れていない。
ま、願わくば、他地域のメダカと交配させてやりたいと、
これまで一度知り合いのメダカと数匹交換しようとしたけど、
か弱い命の移動はとても大変だったので、
以後はしていない。
飼い始めて数年経った平成11年2月、
日本古来のメダカ、すなわち「黒メダカ」が
絶滅の危険が増大している種である「絶滅危惧Ⅱ類」に指定された。
保護の動きは、その指定より以前からあって、
まだ個人のHP作りがあまり活発ではなかった頃から
保護を呼びかけるサイトも存在していた。
そのうちのひとつ、
「日本野生メダカ保存会」に出会ったのは平成9年頃だった。
そのサイトでは、黒メダカの生息地調査を行っており、
これは協力しなくてはと、
僕が知ってる大阪と和歌山の生息地を教えてあげたんです。
そのとき、どうやら僕の知らない間に自動的に
日本野生メダカ保存会の会員になったみたいでした。
その後、そのサイトを訪れることなく、
マラソンばっかりやってる日々を続けていたある日、
遠い友人から連絡があって、
「メダカ保護の活動をしてるんか」って言われた。
う~ん、髪の毛保護の活動ならわかるが、
メダカ保護の活動などまったく身に覚えがないので
理由を聞いたら、
インターネットでメダカ保存会の会員になってるのを見た
との返事が返ってきた。
URLを聞いて、
さっそくHPを開いてみたところ、
なんだかうっすら見覚えのあるサイトではないか。
そのなかの一つ、会員名簿をクリックしてみたら、

「現在会員数は4百数名。各地で保護活動展開中!」

とあり、なんと僕の名前が会員NOのひとケタのところにあるではないですか。
しかも回りの会員は支部長の役職についている。
え~、これは大変なことになってる。
さっそく連絡しようと思ったが、
もしこちらの素性がばれて是非支部長に!
なんていわれても困るので思い直し、
ずるずると現在に至っている。
それにしても、
会員NOがひとケタで役員をされているみなさんにとって、
私の名前は邪魔でしょうなあ。
ときどき、もう消してもいいだろうと名前を抹消してくれていないか
チェックをしているのですが、一向に消える気配もありません。
庭の大きなカメで泳ぐメダカたちにえさをやるたびに、
なんとなく後ろめたさを感じてしまう今日この頃。
でも、やっぱり連絡する勇気がないんです。
だから、ブログの新着情報にも引っかからないように、
今回の記事のタイトルにも気を使ってしまいました。

これを読んだあなた、
当該メダカサイトを捜すのはご自由ですが、
ずぇ~たいチクらないでくださいね。
私と庭先で泳ぐメダカちゃんの
恋仲を裂かないでくらはい。