熱にうなされると
実に変な夢を見る。
風邪の引き始めに読んだ本
(しあわせの書)の
イメージが強くて
夢の中に登場人物が現れたり
自分が登場人物になったり
挙句に、
ページの仕掛けに
勝手に苦労してみたり。
気がついたらうなされている。
これはいかんと思い
今日は娯楽漫画を読むことにした
ゴルゴ13
う~ん、これも
狙撃されたり、狙撃したりと
うなされるという点では
ミステリー小説と
あまり変わらんかなあ。
この漫画は、
ビッグコミックに連載されていて
もう40年近く続いているはずだ。
主人公のゴルゴ13も
デビュー当時30歳だったとしたら
もう70歳くらいになっている。
下手をしたら、介護が必要な
お年頃だ。
そこで、ただ読むだけではなく
もしも
ゴルゴ13が介護を受けたら・・・
を想像してみた。
長年の無理がたたって
晩年は車椅子生活を
余儀なくされ、
デイケアサービスに通っている
ゴルゴ13。
その日々の一部を
切り取ってみた。
ヘルパーA
「はあい、ゴルゴさん風呂に入りましょうね」
ゴルゴ
「俺の後ろに立つんじゃねえ」
「え~、でも後ろから支えないと
風呂にはいれませんからね、はい
では次に手を貸してください」
「俺は利き腕を他人に預けるほど
お人よしじゃねえ」
「はいはい、そんなわがままを言わないで
服を脱ぎましょうねえ、あ、その前に」
「おっと、ポケットに入れたその手を
動かすんじゃねえ」
「鼻紙を出すだけですから、鼻がたれてるでしょ。
さあ脱ぎましょうね。
あら~、ゴルゴさんは全身傷だらけねえ。
今朝もテーブルの角で
お尻を打ってたもんね。青あざになってるわよ」
すったもんだの挙句
入浴を済ませ、
その後もわがままを振りまきながら
なんとか一日のデイサービスを
終えて帰る時の会話。
シュボッ
「ゴルゴさん、ここはタバコはだめですからね」
「これはタバコじゃない。葉巻だ。
しかもハヴァナ産のな」
「とにかく禁煙ですからね。で、ゴルゴさん、今月の
お支払いをまたお願いしますね」
「俺のスイス銀行の口座から
引き落としておいてくれ」
「またですかあ。手続きが面倒なのよね
せめて農協で口座を作ってくれないかしら」
・・・
「はい、では今日は終わりです。
また明日来て下さいね」
「俺は依頼者には二度と会わない主義なんだ」
「依頼者はあんたでしょ。じゃまた明日~」
非常に扱いにくいゴルゴを
平気で扱うヘルパーさん。
さすがに、プロですな。
こんな想像は楽しいなあ。
この楽しさ、
くろうと君ならわかるよね。
ちょっと元気の出てきた
doironなのであった。