正月のスポーツをいくつか振り返ってみよう。
まず、元旦といえば
「実業団駅伝」。
昨年は3チームが団子状態で
ゴールに飛び込むという
スリリングな展開だったが、
今年はどうだろう。
とワクワクしながら
観戦した。
中でも注目選手は日清食品の佐藤。
高校の頃から長距離界にその名を轟かせており、
箱根駅伝でも
東海大学のエースとして
区間記録を打ち立てている。
そんな実力にたがわず、
序盤3区で区間賞をとり、
チームを4位からトップに押し上げ、
日清食品悲願の初優勝の立役者の一人となったのである。
関西勢では大塚製薬の7位が最高でしたが、
37チーム中33位に終わった大阪府警も、
全国都道府県で唯一
この駅伝に出場している警察だ。
こんなに足の速い警察に追わる大阪で
泥棒は割に合わんよというものである。
その駅伝の後は、
サッカーの天皇杯。
今年は我らがガンバと名古屋の決勝である。
最初の1点はガンバ
相手のストイコビッチ監督を
震え上がらせたという
華麗なるパスワークをつなげた末の
完璧なまでの先制ゴール。
前半終了間際に1点を返され
同点にされたが
それさえも、
日本代表、遠藤の
華麗なるミドルシュートの
演出に過ぎなかった。
ああ~、いいもん見せてもらいました。
今年のJも熱くなる、よ・か・ん、なのだあ。
続く2日、3日もやはり駅伝。
ご存知箱根駅伝である。
今年の箱根駅伝は、
五区の柏原に始まり
柏原に終わった感があるよね。
見ていると、他にも
高校駅伝でお馴染みの選手たちも
数多く出場している。
高校時代の同僚が
ライバルになっていたり、
逆に他校のライバルだった選手が、
大学でチームメイトであったりするのが、
なんとなく人生の転変を感じさせて面白い。
佐久長聖の選手なんかは、
高校のときは修行僧のように
丸刈りだったのが、
大学生になって
髪を伸ばしていっぱしの若者になっているから、
彼らの青春を感じさせてくれてこれまた面白い。
この箱根駅伝のテレビ中継や
バラエティ番組を見ていて、
笑けたコメントが2つあった。
ひとつが、
一区でちぎれて
途中先頭集団から
50秒ほど遅れて
後方を走っている選手を写しながら、
アナウンサーがゲストに問うた
ひとことにあきれてしまった。
「○○選手が、ひとり50秒ほど遅れたところを
走っていますが、これは作戦でしょうか?」
だと。
そんな作戦はないやろ~
と思わず突っ込んでしまいました。
さらに、終了後、
駅伝を振り返るバラエティで、
肩や背中を露出させてるセクシーなタレントが、
「柏原クンの走りを見ていたら、
私、鳥肌がたちました」って言ってた。
ちゃうちゃう、それはあんたが
薄着すぎるからやろ~
とまたまた突っ込んでしまいましたわい。
アメリカンフットボールの
学生日本一社会人日本一
「ライスボウル」
も見ごたえがあった。
62季ぶりの学生王者「
関大」
と
12年ぶり2回目の優勝を狙う
「鹿島」との戦いだ。
今季大躍進を遂げた関大は
前半押しまくったが、
後半になって攻撃陣の
スタミナ&スピードが鈍った。
終盤はファーストダウンを奪えない局面もあり、
最後の最後、
同点から放たれた
終了4秒前のフィールドゴールで鹿島が逆転優勝。
さぞや、あのキックは
一生でもっとも緊張したキックだったろう。
観戦しているこちらも
手に汗握ってしまいました。
正月からのスポーツは、
高校ラグビー、
高校サッカーともうしばらく続く。
新聞のスポーツ面が
まだしばらくはにぎやかそうだ。