花粉の予感

最近、仕事で毎日
取材のプロたちの取材を
一日中受けている。

場所は、社屋の最深部にある
窓もない小部屋で、
テーブルを挟んで椅子が
２脚ずつ、計４脚と
キャビネットと情報収集用の
テレビが１台あるだけの
まるで、よく刑事ドラマで見る
取調室のような形態だ。

小沢さんの事情聴取も
どんな部屋でおこなわれたんでしょうねえ。
やはりチェアーはふかふかで
こざっぱりしたきれいな部屋で
行われたんでしょうかねえ。
ちょっと興味がありますな。

ま、それはさておき
こちらはただでさえ、
息の詰まりそうなそんな部屋に
一日中籠もりっぱなし。
外で、雨が降っているのかもわからないから
もしかしたら、
外はすっかり春になっているんではないかと
錯覚を起こしてもおかしくない
ような状況の中での取材対応が続いている。

相手は、男女混ざっているのだが
間違いなく
全員ｄｏｉｒｏｎより
年下の者ばかりだ。

親しくなったそのうちの何人かに
逆取材をし、どうして
そのような職業を選んだのかと
聞いてみたら、
「事象の裏側にある真実を
知りたいという好奇心」からという
人が多い。

ま、それもさておき
その中の何人かが
その息の詰まる部屋での
面談中、しきりに鼻をかんだり
中には点鼻薬を
ブシュっと注入する人もいるのだ。
それらは風邪引きではなく
多分、鼻炎なんでしょう。

花粉症を持つｄｏｉｒｏｎ。
今年はまだ症状は出ていなかったのですが
そんな人たちの素行を
目の当たりにしているうちに
こちらも感染したかのように
なんだか最近目がショボショボ
しはじめてきたのです。

取材内容は、非常に辛いもので
時折、悲しみの琴線に触れる
内容のものもあり、
そんなときは花粉のせいなのか
本当に涙腺が緩んだものなのか
わからなくなるときがある。
しかし、夜遅くまで対応をし、
家に帰ると、
どうやら花粉症の先輩である奥さんも
同様に花粉の予感を
感じているとのこと。
そうかあ、やっぱり花粉が
漂い始めているのかなあ。

辛い季節がまもなくやってくるが
一方で
春が近づいてくるのはうれしいという
複雑な思いを
今の季節は
いつも感じているんだわ。