日本のスーパーコンピューターが
世界一になったというニュースが
2、3日前に流れた。
そのコンピューターの名前が「京」という。
演算速度が1秒間に8162兆回
というのが評価されて、
これまでの中国のコンピューターが持っていた
演算回数を3倍以上上回ったという。
その大きさがまた桁外れだ。
2m四方程度のラックが
800個以上並べられるという。
部屋というよりも
ホールにずらりと並べられた
コンピューターだそうだ。
この8162兆回というのが
どんなものなのか。
大体一桁の足し算をするのに、
10回くらいの演算回数を要するとして、
一日1000個の一桁足し算をこなしていっても、
2億年はかかるというすさまじさだ。
これをたった1秒でするのだから、
その動きは想像すらできない。
名前の「京」は単位に由来している。
「億」の上の「兆」
さらにその一万倍が「京(けい)」なのだ。
英語で表記すると「K」になるそうだ。
さらに上の単位を見ると
「京」の1万倍が「垓(がい)」となるが、
演算回数がこの単位に達するコンピュータが
開発されたときの名前にはきっと
「男のやつ」をあらわす「GUY」が使われるか、
もしくは「地球」を現す「GAIA」に
引っ掛けられるのか、
どちらかだろうな。
いや「地球」ならすでに存在するスパコンの
「天河」や「銀河」に
壮大さで負けそうな名前やから、
やはり「人」との関連で
「GUY」がいいかな、
と勝手な決め付けをしているのだ。
というのも、
1秒間に8162兆回も
演算できるような機械なのだが、
悲しみに涙を流したり、
喜びに震えたりはできないだろう。
それだけ「人」は奥深く、
広大な「心」を持っている。
電子頭脳の発達で
ロボットが感情を持ち始めると
どんな不条理が生まれるかを
テーマにした漫画「プルート」もあったが、
もうこれだけの「頭脳」を持った
機械の開発ができるのだ。
人の脳に特化して似せていく
コンピューターを本気で作ったら、
機械仕掛けの人間が生まれるのも
もうそんなに遠いことではないように思う。
そういう意味で超絶性能の中に
少し人間味を添えて、
「GUY」
と呼ぶのがぴったりだと思うのだがどうだろうか。
人に恋したり、
吉本新喜劇をみて
ケタケタ笑う機械ができれば、
友達になってやってもいいと思っている。