ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ザ・お葬式

2012年12月08日 22時22分22秒 | お絵かき

先日、知り合いがお亡くなりになった。
といっても、doironと同年代の歌舞伎役者や
でんぐり返しをする女優とか
そういう有名人ではなくて
ご近所に住む、自治会会員の人だ。
享年61歳の女性。
長い間、いろんな病を患っておられて
最後は敗血症で不帰の人となった。

なので、当然自治会役員の
doironにはお通夜、告別式の
仕切りの役が回ってくる。

近頃は、自宅や自治会館で
お葬式をする人はめっきり減った。
たいていが、民間の葬式会館などを
利用するので、
会場の飾りなどの手配や各種買い物
お寺さんの接待
仕上げの準備など、面倒なことは
すべてシステムに乗っかって
スムーズに流れていく。
自治会役員としては、
楽といえば楽である。
そういうことはすべてお任せして
受付周りの雑事に専念することとなる。

今回は、亡くなられた人が
享年61歳と若かった。
御主人も12年前に亡くなられ
その時もお葬式の段取りを
させていただいたというご縁がある。

そんな故人の息子が喪主となるため
年齢もかなり年下であり
受付の手伝いに来てくれた友人たちも
みな若く、受付経験はほとんどないので
そんな彼らに手順を
説明してあげないといけなかった。

村の香典のしきたりや記帳のルール
からはじまり、粗供養の手渡し方
おおむねの式の流れを説明するとともに
弔問客が混雑した時の対処の仕方も
教えてあげた。
彼らもまた、村の人間なので
これから地域を支えていかないといけない
人材だから、ついでに
弔旗の出し方やお寺さんの手配
焼香順位の作成手順なんかも
見ておくように進めておいた。
供花の受け付けは、難しい。
また追々学んでもらおう。

doironは今回は弔旗と
香典担当である。

持参された香典の肩に小さく番号を振り
反対側の肩に針で糸を通していく。
バラバラにならないようにだ。

弔問客の合間を縫って
その香典を香典帳に記載していく。
この時、香典袋の表には
フルネームを記載し、裏には
ぜひとも金額を記入しておいてほしい。
でないと、いちいち封を開けて
中身を確認しないといけないのだ。
10000円なら
”壱萬圓”もしくは
”一▽、▽▽▽ー”と縦に記載するのが
無難な書き方であろう。

滞りなく式も終わり
弔問客も帰り、親族が
御遺体とともに斎場に行かれているときに
受け付け作業も最後の山場に差し掛かる。

各種書類の整備とともに
御香典の集計作業だ。

香典袋を開けるのは
必ず複数の人間でやらないといけない。
中には、袋だけで
中身を入れ忘れている人も
あるし、袋に書いてあるのと
異なる額のお金が入っているときもある。
これまで、前者、後者ともに
一回ずつ経験している。
そのために、誤解を受けないように
必ず複数の目で見ておく必要があるのだ。

そうしてすべてを開封し
お金の集計と転記した香典帳の
金額とを合わせ、一致したら
香典袋と現金を白黒の水引で括り
他の芳名帳、名刺、弔電とともに
一つにまとめて
斎場から帰ってきた喪主さんに手渡し
受付の仕事は終了する。

あとは、式にもよるが
たいていは仕上げ奉公で
食事とお酒をいただき
弔旗を撤収して村に帰る。
という流れだ。

お通夜とお葬式に参列し
49日にもお参りし、
自治会役員はなにかと
その家とは懇意になっていく。

この村で、ざっと数えて
20くらいの葬式の
お世話をさせていただいただろうか。
田舎の人間関係は
こうして濃くなっていくわけだ。

亡くなられた方のご冥福をお祈りして

合掌