間もなく91歳を迎える実父の調子が思わしくなく
毎日病院通いが続いている。
歩き回る元気はあるのだが
ちょっとした段差越えはつらいようだ。
車に乗るのが、年々辛くなってきているようなので
今回の病院通いのために
こんな踏み台も用意した。
きっかけは、定期検診に行く病院で
どうも痰に血が混じっているようだと
いうことがわかった所からである。
そのため、レントゲン、血液検査を
行い、炎症反応の数値は
高いもののさほどではない。
ただ、レントゲンでは
わずかにもやもやした部分がある。
多分炎症のおこしかけだろうが
念のためにも
CT検査をした方がよいので
大きな病院に予約を取ってやるから
いってきなさいと言われた。
そして、それまでの間は
点滴に毎日通ってくださいとのことである。
以来、毎日点滴のための病院通いが続いている。
病院へ行くと、当然病人が
たくさんいる。
ゴホンゴホンと咳をしているものや
泣きじゃくる子供。
あ~あ、こっちまで病気になりそうだぜ。
しっかりマスクをして完全防備。
家に帰ったら、きれいに手指の洗浄は
欠かせない。
風邪などうつされたらたまったもんじゃない。
そして今日、午前9時に診療所に行ったあと
そのまま予約していただいた総合病院へ検査に出かけた。
CT、レントゲン、エコー、血液検査、心電図
その合間に問診、診察があり
とぎれとぎれに行われそのたびに
待ち時間があるものだから
結局、諸状況から
親父の入院が決まるまで6時間余りを要した。
その間、持ってきた本は不出来で
すぐに飽きが来てしまったし
退屈なことこの上ない。
そして何度も何度も同じことを聞かれる。
う~ん、かなり気分が悪い。
このボタンを押してやろうかと思ったほどだ。
えー、それは気分の意味が違うやろー
というわけで
doironの介護講座~
ここで、高齢者を病院に連れて行くとき
次のものは、ぜひ準備をお勧めしたい。
1.既往歴
どんな病気にいつごろなって、どんな治療をしたか
年代を追って整理しておきたい。
2.最近の状況
どんな症状がいつごろからあって
いまはどんな状況かは押さえておきたい。
3.薬情報
今、どんな薬を飲んでいるか。また、飲んでいたか。
薬手帳で管理するのがいいでしょうね。
4.緊急連絡先
出来れば2名分の、住所、氏名、携帯番号等を
一枚にまとめておくとよいかもね。
5.「忍耐」と書いた紙
今日のように、7時間も病院にいると
どうなっているのかとかなり憤懣やるかたなく
なってくるので、この紙を見て気持ちを静める。
しかし、これだけ難儀して毎日病院へ行ってるので
病院でもポイントがたまる制度てないのかねえ。
来院で1ポイント、注射で2ポイントみたいな。
入院だったら100ポイント~
それもTポイントだったり、ポンタポイントだったりね。
あ、マイルがたまるってのもありかな。
それは薬局でもそうだ。
doiron家では
近所の薬局をお抱え店にしている。
老夫婦二人で営む薬局なのだが
これがとっても地域密着で
大量に薬を摂取する実父なんかは
超お得意さまだ。
病院から処方箋をFAXしてもらうと
スクーターに乗った薬局の親父が
家まで届けてくれるのだ。
たまに薬局に取りに行くと
「おやおや、今回は痰に出血ですか?
血液の薬も飲んではるしね。
冷たいものやミカンなどをあまり摂らないように
したほうがいいですね」などと
アドバイスをくれたりもする。
そんな薬もポイントがついて、しかも
そのポイントはお薬手帳で管理して
100ポイントでピルケース贈呈。
100000ポイントでお経CDとかね。
(お、ちょっとブラックユーモア)
ま、そんなアホなことをいいながら
病院では、待ち時間に耐えつつ
それでも明るく楽しい介護を目指して
日々奮闘しているわけです。