天然ガスプラントが
テロリストによる襲撃を受け
邦人7人の死亡が確認された
アルジェリアの事件。
最初このニュースが流れたときに
すぐさま頭に浮かんだのが
日揮という会社の事だった。
というのも、この会社には
大学の先輩が何名か在籍している。
もしくは在籍していたのだ。
何を隠そうdoironのいた大学の学部には
毎年この会社から求人が来ており
何人かは実際に就職している。
当時この求人のことについて調べたときに
先輩のうち何人かは
アルジェリアでプラントづくりの
仕事をしているという話を聞いていたのを覚えている。
だから、アルジェリア、プラントとくれば
「日揮」なのである。
doiron達の学部を卒業して
プラントづくりに携われるのは
非常に誇らしいものであり
それだけにこの会社に就職できたのは
成績上位の限られた学生たちのみであった。
したがって、落ちこぼれのdoironには
どうにも無理であったろうし、
そもそも家の事情から
関西での就職を強く望んでいたこともあり
アルジェリアでの仕事など
到底現実離れした仕事であったのだが
ある意味、少しは袖すりあうことのあった会社だった。
もしかしたら、doironも日揮社員であったかも
という可能性がゼロだったわけではない。
運命はわからないものだ。
今回のこういう事件を受けて
アルジェリアでの仕事というのは
今後どうなるのだろうか。
今の若者たちの中に
それでも俺はかの地での
プラントづくりに夢をかけているんだと
言い切る人材はいるのだろうか。
きっと、関係者はまだ心の整理が
つかないところだろう。
ただ単に現地の人を雇って・・・
というような単純な仕事ではない。
プラントづくりという高度な知識と
技術力を持ち、かつ多くの労働者を
束ねていくというスキルを持った
一流の人間でないと勤まらないだろうから
やはり優秀な人材が望まれる職場に違いない。
そこに日本人技術者が
行けないとなると
アルジェリアは、テロ制圧に
こころをとられたばかりに
大きく国益を損なう結果となるだろうて。
そしてもう一つ。
情報の心細さを
今回、この事件は改めて知らせてくれた。
あれだけ情報が入ってこないとなると
入っている情報だって
どこまで信じていいのかわからない。
ということになる。
外交面での日本の弱点は
こういったところにあるんだろうね。
テロが落とした影は
あまりにも黒く、濃密に濃い。
日揮という会社が
どれだけの底力を持つ会社なのか
そして日本という国が
今後どう変わっていくべきか
そういう観点からもこの事件には注目したいね。