今回の住吉詣でのきっかけとなったのは
ミセスdoironが行きたがっていた
洋食屋さんにランチをしに行ったことであった。
その洋食屋さんの名前は
「やろく」という。
昭和10年創業の老舗で、
玉子コロッケが有名だそうだ。
それをいただくべく店に向かった。
昔、いわゆる広告塔として
各所から住吉大社に寄進された石灯籠
は境内のものすべてを数えると約600基あるそうだ。
そんな石灯籠が立ち並ぶ神社を後にし、
テクテクと歩き始めたが
その店の場所はかなりわかりにくかった。
住吉大社の駅近くは、
路面電車の線路もあって
結構入り組んでいるからね。
途中、こんな店の面白看板も見かけた。
かなりの決意を表した看板だ。
ここなら、
アッパーはまだ使えるけど、
ソールがすり減った靴なんかを持っていき、
トレイル用のソールに張り替えてくれ
といったら、やってくれそうだ。
いや、きっとやって見せてくれるだろう。
それほどの決意が看板に現れている。
ただ、一つ心配なのは、
店の入り口上部には
「靴の病院」と手書きの看板が上がっているのだが、
その「病」の字が
さんずいへんになっていることだ。
一抹の不安を抱いてしまうのだが・・・。
そんな、昔ながらの奇妙なお店も
散見される住吉さん周辺に迷い込みつつ、
ようやく見つけたのが
ちょうど正午頃で、
順番待ちは2番目だった。
土日は結構順番待ちの行列ができるほど
混むときもあるそうだが、
こうしてすいている平日に来れるのも退職者強みである。
後からきて、順番待ちに並んだおば様たちによると、
二年ほど前にテレビで紹介され、
行きたい行きたいと思っていたけど
機会がなくてようやく来れた、みたいな話をしていた。
「メニューをご覧になってお待ちください」と言われて
渡されたメニューを見てみると、
結構攻撃的なお値段だ。
1000円以上の定食が並んでいる。
まあ、せっかくここまで来たんだし、
もうすぐやってくる父の日と
先日の結婚記念日を兼ねて
豪勢に、名物玉子コロッケとビフカツが
一緒になった
「やろく盛り合わせ」
を注文した。一人前1695円だ。
注文しながら
今夜はお茶漬けと漬物だけにしようと
心に誓った二人なのであった。
やってきた料理がこれ。
玉子コロッケはで、でかい。
小学生のこぶしほどもある。
中身は玉子味のタルタルソース風で
なんとエビが中で一尾泳いでいた。
ビフカツも柔らかく
デミソースも濃すぎず
上品な味である。
く~、ビールがうまかったぜ。
で、途中隣に座ったdoironより
10歳くらい年上の男性二人の会話が
めちゃ気になった。
「今年も服部緑地でやるんか」
「やるで~」
「息子がイタリアに行くので、
お土産にカンパのパーツでも
買ってきてくれと頼んだんや」
「ほう!わしもカンパのホイールがほしいな」
「今日もジム行くか?」
「行くで。ストレッチせな疲れがたまってるわ」
二人が食べていたのも
同じ盛り合わせで
しかも飲んでいるのが、
doironの生小に対して生の大。
この旺盛な食べっぷりと飲みっぷりからみて
これはもう、バイク好きかトライアスリートに間違いないと確信したね。
顔も結構日焼けしていたしね。
そして何より、doironが着ていた
トライアスロンのポロに
チラチラ視線を送っていたしね。
きっとお仲間関係者なんでしょう。
居酒屋だったら間違いなく話しかけられていたでしょうな。
店を出るときには
「お腹いっぱいで苦しい」と言ってたミセスdoironに
隣の人達は同類のにおいがしたなというと
「え~、そう?」だと。
よっぽど夢中で食べてたんやね。
帰りの車では、ビールの酔いもあって
爆睡させていただきました。