ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

熊野街道、チン電とともに2

2013年06月20日 21時28分07秒 | ウォーキング

さて、よいしょと話を街道に戻します。

住吉東駅前のコンビニで小休止です。

この日、大阪の最高気温は30.9度あったそうです。

ま、皆生などのトライアスロンに比べたら
可愛い気温ですが、
街中では汗も吹き出します。

コンビニで冷た~い飲み物を買って
一息つき、駐車場のこんな車を見学して、



さあ、歩行再開です。

このあたりの街道沿いで
老舗のような雰囲気を醸している
葬儀屋さんがあります。

そのお店の前に、街道の道しるべがあり
そこには「旧住吉村役場跡」の文字がありました。



さらに歩いていくと、
なにやらオーラを放つ建物が見えてきました。
一階の屋根の上に
灯籠のようなものが
ある古い建物です。



あの釣鐘饅頭のお店の屋根にあったのは鐘楼ですが、
ここは灯籠のようです。

虫籠窓も見られますし、
おやおやよく見たら
あの鍾馗さんもおられます。



ここは明治の初めころ創業の
味噌屋さんでした。

そして建物も国の登録有形文化財



で、入り口には中も見学できますの掲示があり、
doironが通りかかった時も
小学生の一団が、
店の人の解説を聞いているところでした。

そして通りを挟んで向かいには、
これも何やらいわれのありそうな名前の
パン屋さんが・・・

「ハット屋パン」



店の中をのぞくと、
パンと名前がついてますが
パンを売ってる気配はありません。

あとで調べてみたら、
今は夏季限定で
アイスクリームのみを販売し、
10個買ったら1個おまけと
張り紙がしてあったのを思い出しました。

店の名前は、
ソフトクリームに帽子をかぶせてあるので、
店主がシルクハットをイメージしてつけた名前なんだそうです。





ほかにも古そうなお店がありましたが、
ひとつひとつ訪ねていたらきりがないので、
先を進めます。

しばらく行くと、この地蔵がなんと
御利益が十もある十徳地蔵。



近所の住吉大社といい、
こんな地蔵といい、
数々のお寺といい、
信心深い人が昔は本当にたくさんいたんですねえ。
道はこの先で国道479号線長居公園通りと
交わりますが、その少し手前に、
ついに八軒家浜から10キロ
の道標が立っていました。



ずいぶんと歩いたようですが、
まだ10キロ。

10キロなんて、
超ロングを経験した身からみれば
ショートのようなもの。

でもいっぱいいろんな見聞をしました。
歩くのと走るのとでは
全く感覚が異なるもんですね。

長居公園通りを渡ると、
急に町が静かになるような気がします。
それもそのはず、
このあたりは小学校、中学校、高校が立ち並ぶ
文教地区でした。

そのうちのひとつ、

墨江小学校

のところに昔
「津守廃寺」と後に名づけられるお寺がかつてあり、
その後津守廃寺の後進という
「津守寺」が建てられ、
そこが「津守王子」だったという説があります。

これが小学校に建てられた案内板です。



しかし、津守王子には
もう一つの説があります。

大阪府の資料でも、
碑はないものの
こちらが王子跡なのではないか
と書いてあるのが、別のところです。

それは、30号線に出て、
沢ノ町駅を少し南下したところにある

「止々呂支比売命(ととろきひめのみこと)神社」



境内にはいろんな石造物がありますが、



そのうちのひとつで
境内の一番奥に置かれている

「後鳥羽天皇行宮址」



の石碑が「津守王子」だという説を唱えています。



神社の中には、神ノ木のいわれの案内板に
書かれてあった
「霰松原」の文字もありました。

それらをぐるっと確認して、
ふたたび熊野街道に戻ります。

まもなく交差するのが、
「13号線」でおなじみ「府道30号線」です。

こうして何度も交差したりすると、
これまでわかってたつもりでいた
いろんな幹線道路との位置関係も
より鮮明に明らかになってきます。

この道路を渡ったらもうすぐ大和川

大阪市内部分をようやく歩き終えます。

続く