諏訪山公園のベンチでしばらく休憩。
リュッ君にも「神戸らしい眺望景観50選」
というのにも選定されている
この景色を堪能させてあげました。
その広場の端にあるレストランの脇を通り抜けて、
再度山ドライブウェイを横断したところから、
トレイル道に入っていきます。
神於山にもあったコウヤボウキや
アキノキリンソウを眺めつつ
それでもまだ眺望景色にも飽き足らず
さらに上の展望台をいそいそと目指しました。
急な山道を登りきると
本日最も高所にある神戸ビュースポットに到着。
それがここ。
ベンチもあっていいですねえ。
手前の三角屋根の建物が、
先ほど抜けてきた諏訪山公園の展望台にあるレストランです。
夜景を見ながらの食事は最高でしょうねえ。
つい一時間ほど前には見上げながら
間を縫うように歩いていた高層ビル群が
もうずいぶん下に見えています。
そこから道は、再度谷へと少し下ります。
その谷を通っているのが「大師道」です。
再度山の頂上直下にある「大竜寺」へ
弘法大師が登って行った道です。
弘法大師が入唐に際し、
祈願のためにこの寺を訪れ、
そして帰朝報告にまた訪れた
ということから「再度山」の名がついています。
その大師道を登って行きました。
しばらく行くと、「十四丁」と彫られた
こんな丁石が建っていました。
これはあと残りの距離を表しています。
丁石はたいていそうですね。
高野山の町石道も西高野街道も藤白峠もそうでした。
で、これを辿っていけば
大竜寺に着くという仕組みです。
紅葉にはまだ少し早かったので、
山の中にある丁石にかけられた
赤い前掛けが緑に映えて目立っていました。
街の地蔵の前掛けは
しばしば地蔵の姿を隠してしまって
良し悪しですが、
こんな山中の丁石の赤い前掛けは
なかなか良い目印になるものです。
川沿いの道を上がっていくと、
次の「十三丁石」もありました。
さて近頃は、トレイルランが結構メジャーになってきました。
毎日登る人もいるというこの再度山への道にも、
登山者に交じって
トレランぽい人がたくさんいて、
この谷筋の道ですれ違いました。
都会に近いので、女性一人での
ランニングも安心でしょうね。
「おはようございます」ときちんと
挨拶をしてくれました。
なかには、たらたら歩く登山者を
さげすむように一瞥するだけの人もいます。
歩く人たちとの共存のためにも
トレランの人はきちんと挨拶をしましょうね~。
治水事業で築かれた石垣に
こんなプレートが埋められていました。
おお~もう標高1800mも登ったか、
と思ったら180mでした。
そりゃそうだ。
急斜面を流れ落ちて街につながっている谷ですから、
砂防ダムなど治水事業の跡も随所に見られます。
何せ、最後の急斜面を下ったら
いきなりビル群ということですから、
鉄砲水対策や土石流対策は
万全に施されているんでしょう。
さほどにこの谷は急流なのです。
「土石流危険渓流」の標識も
いっぱい立てられてありました。
と、そうしているうちに十二丁石に着きました。
もう道は、登り始めのような
急傾斜はなく、このあたりは気持ちよく歩けます。
おお、こんな看板があるということは、
ここをマウンテンで行き来する
ツワモノがおるということなんやね。
のちほど、山の中でバイクの人に出会いますが、
この谷では見かけませんでした。
ん?もう十一丁?
なんかこのあたりの間隔は
ちょっと怪しいものがあるようです。
それにしても十一丁の丁石は
祠に入って幸せ者ですねえ。
藤白峠で見た七丁地蔵のようです。
十丁も過ぎ、
九丁は大半が土に埋もれていました。
谷あいの道にこういうのを建てるときは、
土石流とまではいかなくても、
大量の土砂が流れてきたときに
埋もれてしまわないような
場所を選ぶのが肝心でしょうね。
ここで標高207m。
先ほどは180mでしたので、
傾斜の緩やかさがよくわかります。
橋の突き当たりが「八丁石」。
ポツンと赤い点が
写真以上に目立つのです。
それがこんなにくすんだ赤でもです。
続く