名草山の翌日、再び和歌山に向かった。
今度は山登りではなく、
ジム友達と日帰り温泉でのんびりするためである。
ちょうど月曜日でジムが休みだったのと、
たいていはリタイアしてサンデー毎日の人達なのだが、
一人だけフルタイムで働いている友達が
たまたま夏休みをとっていたので、
前から行こうと言ってた温泉旅に行くのに
うってつけの日なのであった。
行ったのは「花山温泉」。
ここには首DさんやT本さんと
月イチペースで浸かりに行ってるから、
道案内はお手のものである。
花山温泉のことは何度も書いたけど、
今回、施設の近くにある
花山薬師に行ったのは初めてだった。
駐車場横の高速道路の下に通された
小さいトンネルを歩いて抜けると、
そこにあったのがこれ。
行基が開湯したこの温泉。
近くにこんな薬師さんもあって、
熊野御幸の際に
やんごとなきお方も寄られた
という温泉なのだそうだ。
そういえば、南部の手前にあった
千里王子のところに「花山法皇」が
歌碑を残していましたね。
でもこちらは「かざん」法皇と読むので
関係ないのでしょう。
いや、あるかな?ないかな?
よくわかりません。
とにかくこの温泉の近くには
紀伊国一宮の「日前宮」もあるし、
熊野詣とも深い関わりのある温泉には
違いないだろうて。
そうそう、その「日前宮」は、
かつては名草の浜宮にあり、
後に遷座されてこの花山温泉の近くにきた
という歴史がある。
前日の名草山に吹き渡っていた
海風の心地よさが思い出される
さあ、では今日は海風ではなく
温泉に癒されよう。
ここの温泉は、有馬の金泉のように
まっ茶色。
ホームページから
そして含有物も多く、浴槽には
炭酸カルシウムがこびりついた
こんな模様がたくさん見られる。
同じくホームページから
源泉の温度は26℃くらいと低い。
そのまま入れる冷泉を溜める浴槽があり、
温めたお湯と交互に入るとよい
という入浴の心得が張られてあるので実践してみた。
確かに冷→暖→冷→暖→冷→暖と
繰り返していると
(あ、この温泉のイメージキャラクターに
「壇れい」はどうだろうか)、
なんとなくいつもよりポカポカしてくるような気がする。
(単に季節が暑くなっただけ?)
見ていると、他の客も
そこに書かれた通り実践しているようだ。
ところが、壇れい、いや暖冷はいいのだが、
心得の最後に書いてあった
「上がり湯に入ってよく洗っておあがりください」
というところを読み飛ばしていて、
温泉成分をきれいに洗い流さず、
軽くふき取るだけにして出てみたら・・・
次の夜に風呂に入るまで、
体中から鉄サビの匂いが
立ちのぼっていたのには驚いた。
ご飯を食べていても
ジムでバイクを漕いでいても
むわ~っとにおいが上がってくる。
加齢臭どころではない
それほど濃厚な温泉なのである。
女湯から上がってきた壇れい、
じゃなかったジム友達も満足げで、
二日連続で和歌山に癒されたdoironなのであった。