ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

固形もジェルも

2015年08月27日 21時22分14秒 | ウォーキング

携帯コンロの燃焼実験をやってみた。

いつも使っているチタンコッヘルで
沸かしたのは300mlの水。


(風袋はちゃんと考慮しています)

なぜ300なのかというと、
カップヌードルの場合



必要なお湯の量が300ml(公式データ)だからだ。

コーヒーだと2杯はいけるかな。

まず最初に試したのが

「エスビット」。



これはコンロと一緒に購入したもので、
1個4gの燃料が20個入っている。



いろんなサイトの中にあった情報によると、
だいたい1回で2個使うのが
標準的なようなので、
2個をコンロの底に敷いた
アルミ箔の上に置いてみた。



アルミ箔を使うのは、
こうすると、後の燃えカスの始末が
楽だとのことだ。



そうしてみた。

それにコンロの容量的にも
まあ2個ぐらいが妥当だろう。

2個で8gだから、
エスビットの燃焼熱量は理論的には
60キロカロリーあることになる。

燃焼効率を100%とすると、
300gの水なら2回沸騰させることができる熱量である。

まず火にかける前の水の温度を
こんな水温計で測ってみると、



30℃であった。



山だったらもう少し低いだろう。
リュックに入れて持参している水だと、
だいたい気温と同じと考えたらいいのかな。

そして着火した。



コンロの上にコッヘルを置くと、
横から火が逃げているのが見える。



結構熱が逃げている。

玄関先の比較的風のない場所でもこうだったら、
アウトドアならはもっと条件が悪いことは
想定しておかねばならない。

そして待つこと6分、

火が消える直前にお湯の温度を測ってみたら、
なんとたったの54℃。



温度は24度しか上昇していなかった。

せめて80℃くらいにはなるかなあ
と思っていたのにかなりの期待外れである。

これで熱効率を計算すると

12%しかない。

エスビットを燃やした熱の88%は
水に伝わらず逃げていることになる。

技術の粋を集めた自動車エンジンでさえ、
熱をエネルギーに変える効率は
30%くらいが限度なのだから、
冷静に考えれば、
ただ燃やすだけの行為で得られる熱効率は
それくらいで仕方ないのかもしれない。

エスビットで沸かしたお湯では
コーヒーを淹れるくらいが
関の山ということやね。

もし、沸騰させようと思えば、
コンロの熱いうちに燃料のつぎ足しはNGだから、
同じものを3つくらい用意しておいて、
次々とコンロを替えて行くほかはない。

あ、ふたつ交互使用で行けるか。

でもそれじゃ折角軽量コンパクトにした意味もないし、
第一コンロふたつは不経済である。
少々かさばっても、ガスコンロを
持っていけばそれで済む話である。

では、ジェル燃料の場合はどうか。



これも試してみよう。

ダイソーのジェルひと袋だと
145kcalだから、計算するとカロリーは
エスビットの2.5倍近くある。

冷えていることを確認し、
コンロにジェルを注入し、着火をした。



燃焼時間は13分くらいで、
燃え尽きたところで水温を測ってみたら・・・



69℃。

う~ん、熱いといえば熱いが
沸騰には程遠い。

ネットでは、結局固形燃料と
ジェル燃料で一回の燃焼では
沸騰していなかったわけである。

使用したコッヘルが底が
小さかったために
熱の伝導が悪く、
また背が高いために
熱の放散が多かったのが
敗因かもしれない。

これらの実験から、
このコンロを用いた場合、
今のコッヘルだと
固形燃料またはジェル燃料では
カップヌードルは作れないという、
ちょっとショックな結果となってしまった。

あと残るは液体燃料の
熱量の大きい方のエタノールを
試してみるほかはない。

その実験もまたいずれやってみようと思うが、
とりあえずは秋の歩行時には
コーヒーまたはスープを淹れることぐらいを念頭に
ガスコンロの補助的に
使って見つつ、
次の手を考えて行こうと思っている。

あーあ、それにしても残念

と嘆きつつ終わり。