急激な登りの始点にある道標には
「灘丸山公園」の文字が刻まれている。
これは、杣谷を登ってシェール槍方面へ向かうか、
あるいは山寺尾根を通って
摩耶山に登る登山道の途中にある公園だ。
あ、「摩耶山」のことは確か以前に書いたはずやね。
釈迦の聖母である「摩耶夫人」像を
この山の上にある天上寺に安置したから
この名前なんですね。
今はケーブルもあって気軽に登れる山で、
星の散歩道のある掬星台広場が有名だし、
あの六甲全縦の通過地点としても
よく知られている。
高校の頃、クラスの仲間達と
この山に来たことがあり、
下山時にロープウェイに乗るグループと
走って下るグループの二つに分かれて
競争をしたことがあるのを思い出した。
コースタイム1時間弱のコースを
30分くらいで下ったような記憶がある。
あの頃から、走るのは好きだったんやねえ。
この日も、結構重装備の山ガールが、
テクテクと灘丸山公園の方へと登っていたな。
「行ってらっしゃーい」と心の中で見送り
doironは途中の道標に従って左折し、
摩耶ケーブルの駅方面へと向かったのであった。
前方には、ジェットコースターのように
下って登る道が続いている。
これまで歩いてきたリボンの道にしては
珍しく見通しのいい道だ。
あ、前からバスが来た。
市営バスではなさそうだ。
見ると「坂バス」と書かれてあった。
あの「どんぐりバス」と同じ
「みなと観光バス(株)」の経営するバスだ。
この会社のバスはネーミングが面白い。
ほかにも
「住吉台くるくるバス」なんかもあるし、
ホームページを見ると
地図上に現在のバスの位置が
刻一刻と表示されていたりする。
なかなかユニークな会社のようだ。
この時道は東西を進んでいるが、
南北に上がってくる坂道に
「桜のトンネル」という道がある。
これ。
桜の季節に訪ねてみたいもんじゃね。
そしてようやく「摩耶ケーブル」の駅に到着した。
ここからケーブルとロープウェイを乗り継いで
摩耶山に行くことができる。
この日も、普通の恰好で遊びに行く
カップルなんかも多く見られた。
このケーブルは日本でも
最古級のケーブルらしい。
トイレもあるし、涼しいし、
ベンチもあるのでこの駅で昼食にすることにした。
今日はこれ。
毎度おなじみのおにぎりでーす。
でも、左の商品は新発売だそうだ(ローソン)。
昆布とシソごはんがなかなかよろしいようで。
あとは値段がもう少し安ければね。
おにぎりってなんであんなに高いんだろう。
腹ごしらえをして駅を出ると、
そこにこんな看板が・・・
光ってわかりにくいけどひとつに
「灘区・一万歩ロード」とある。
いろんな取り組みをしているんやねえ。
道は神戸高校の周りの
狭くて急な坂道をぐるりんと回っていく。
ふむふむなんだかイノシシが出そうな道じゃな
と思っていたら、やっぱりね。
この高校の校舎は
上野が丘のロンドン塔といわれている。
こんな感じ。
県立高校なんですが、
建物が豪勢なのは周辺との調和を意図しているんですかね。
この高校の正門から下に下りて行く道は
「地獄坂」といわれているそうだ。
下りでよかったばい。
下りきって「山麓線」といわれる道路に出てきたら、
もうゴール間近だ。
青谷川に沿って設けられた公園から、
王子公園へと入って行く。
そう、あのパンダで御馴染み
「王子動物園」がある公園だ。
おお観覧車もパンダじゃないか。
最寄りの駅はというと
阪急王子公園駅だ。
この日はここまで約10キロ。
いつもながらにアップダウンの多い、
歩き甲斐のある道だったな。
阪急の高架の下がアーチ状になっており、
西灘のランドマークといわれている
「原田拱橋(こうきょう)」を眺めながら、
今回のリボン道は終了。
次回はここから神戸の中心地である
三宮を目指します。
ふ~、まだ暑かったなあ、
と汗を拭き拭き終わり。