毎年8月23日には
地蔵盆行事を行ってきた。
これは村のはずれにおられます、
地蔵を年に一度村のみんなで
お参りしようという行事です。
以前はおにぎりを作って
村の人に配ったりしていたのですが、
このおにぎりも自分たちで
握るのではなく、握ったやつを
購入するという方式に代わってきましたし、
様々な面で簡素化が図られてきました。
そうして村の人たちが一斉に
地蔵さんに集まり、お参りをする
というのがとても大切なことだったのです。
ところが、今年の地蔵盆行事は、
大勢の人が集まってはいけない
ということから、全面中止
ということにきまりました。
夏場に村の人たちが一斉に集まる
盆踊りも中止になったので、
地蔵盆中止も寂しいの一言だ。
このことは、村の回覧でも回され
村の人たちにお知らせされました。
そしてその回覧の中には
doironが講の新会長になる
ということも記されていましたね。
なので会う人に今年の地蔵さんは
寂しいねえと言われたりします。
で、先日のことです。
コンビニに向かった道を歩いているときに、
地蔵さんの横を通るのですが、
その時に二人の高齢者が
お参りをされていました。
村の人ではない人でした。
手を合わせてお祈りをした後に、
二人がこんな会話をされていたのです。
「今年は地蔵盆はしないのかなあ」
「ここはみんな熱心やからするんちがう」
「そうかなあ」と言っておられました。
後ろからそれは違うよ、
やらないよ。
と声をかけたかったのですが、
知らない人だったので
ためらってしまいました。
もし変に声をかけて
「地蔵さんの生まれ変わりや」
なんて騒がれてもあきませんしね。
すぐに帰っていきはったので、
「ちょっとそこのお二人さん」と
言って止めることも変なので
スルーしてしまいました。
村の人たちは回覧板で見てはるので
知っているのですが、
村以外の人たちには
わからない状態ですよねえ。
そこで、熱心にお参りしてくれる
村以外の人たちにも
分かってもらえるように、
地蔵さんのお堂に張り紙を
することにしました。
長くなりますがこんなやつです。
「地蔵盆行事について」
地蔵講
「当地蔵様は昔よりこの地において、
地域の守り神、子どもの守護などで
この地に鎮座しておられ、
日頃から様々な面で地域のわれらの
暮らしを守ってくれておられます。
毎年8月の地蔵盆ではこの地蔵に対し、
お供えなどもし、先祖への感謝や
厄除けの気持ちを込めて
僧侶による読経なども
行ってまいりました。
しかしながら地蔵講総会におきましても
本年はコロナウイルスの感染などで、
ここに集まって地蔵盆行事を行うことは
無理があると判断し、
今年の行事はすべて中止
ということになりました。
地域の皆様方に置かれましては、
誠に勝手ではございますが、
それぞれの都合のいい時に
お参りいただくか、
あるいは心の中でしっかりと
当地蔵にお参りいただくなど
していただけたらと思います。
なお講では引き続きこれからも
当地蔵を地域の人たちと
大切にお参りし続けていきたい
と考えていますので、
なにとぞご理解のほどよろしく
お願いいたします。」
言いたかったのは、地蔵盆は中止でも、
心の中でしっかりお参りいただきたい
という下りです。
地域の端っこで人々を
守護してくれている地蔵さん。
普段歩きつついろんな地蔵を
眺めて来た自分にとって、
地域の地蔵さんは大切にしたいなあ
としみじみと思います。
ああ、これも歩きの効果の
ひとつですね。
講の代表になって、
あらためてそんなことを
ひしひしと感じている
最近なのです。
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