山の辺まわりの途中だけど
ちょっと休憩し、身の回りで
起こった出来事を一つ書きましょう。
これまで地元ではいろんな役をやった。
祭りでは子ども会会長、
青年団会長と続き、
若頭会長、曳行責任者3期、
総括責任者、世話人会長、
地域連合引きの会長、
保存会役員とまあほぼすべての役をした。
そして他にもPTAの副会長2回、
菩提寺の代表世話人、
地元自治会の副会長7期、
同会計3期、神社の氏子代表とまあ、
年齢を重ねるにつれ、
その年齢にあった役が
これでもかと回ってきている。
これだけいろんなことをやっていると、
ああ面倒な仕事はあの人に
まわしとけば何とかしてくれるだろう
と思われているのかも知れないが、
けっしてそんなことはない。
やりたいことも抑えて、
仕方なく心を砕いて
暮らしているわけだ。
でもまあこれだけ多くの役を
やってきたのだから、
もうあとはあまりないという
状況なのかもしれないとも思っていた。
ところが、ある日のことである。
我が家に村の重鎮たちが
突然やってきたのだ。
こ、これは不吉な予感なのである。
ミセスもそう感じたようで、
チャイムの映像を見たとたんに、
これはまた何か役の頼み事だぞ
と予感したようだ。
「うちの村の大統領になってください」
とか
「生き仏になってください」
とかそんなのかなあと言いつつ
家の中に呼びこむと、
「いやあ毎日暑いなあ」と
話しかけてくるのである。
そ、そんな重鎮が世間話を
仕掛けるのかあ。
いやいやあなたらの訪問が
なんかめちゃ熱いんじゃないのか
との言葉がのどに引っかかったなあ。
で、まあそんな話を少し交わした後、
実は今日訪れたのは、
と肝心な話がはじまった。
言い出したのは前々々町会長である。
国の表彰も受けた人である。
「じつはなあ、あんたに村の
地蔵講の会長をやってほしいんやわ」
とのことである。
年に一度、地蔵講の者40人くらいが
集まって「お地蔵さん」といわれる
催しを行うときの責任者である。
「え~、僕よりもっと年上の
人がいるやろ」と反論したのですが、
「いやいや若い者にしてもらおう
と思ってねえ」とのことである。
若いといってももう64歳ですけどね。
体調のこととか、今やっている
いろんな役のこととか、
いろいろと反論の意思は示したのだが
「まあみんなでお願いしようと
思ったんでこうして
寄せてもらったんや、
お願いします」と重鎮たちに
そうして言われてはもう引き下がれない。
まあこんな地蔵さんみたいな
姿かたちですから、
そのうちまわってくると
思っていたのですが、
思いのほか早かったです。
もうしかたないので、
明日から赤いよだれかけを
かけて生きていきます。
と返事しておきました。
地蔵さんは村のはずれにあって、
昔から我が村を守り続けて
くれたものですから、
もちろん敬意もありますよ。
でもねえ神社の氏子代表で
地蔵講会長って神仏混淆の
かたまりみたいなおっさんに
なってしまいました。
とまあそんな事前の打ち合わせが
一週間前に我が家であり、
そして今日開かれた地蔵講総会で
会長に選ばれてしまいました。
ああ、いつも外を歩き回っては
地蔵さん眺めていたからかなあ。
これからは歩いているときに
ほかに地蔵さんにも
「我が村の地蔵講会長です」
と声をかけなくてはいけませんな。
よそのお寺に行っては、
菩提寺の世話人をやりました。
神社に行っては、我が村の
氏子代表ですといわなければなりませんね。
この地蔵の役、前の会長さんは
10年務めたそうです。
ウヒャー、大変ですねえ。
10年も生きてるかなあ。
まあとにかく何年続くかわからんけど、
当面8月23日は大変な
日々になることでしょうね。
夏の計画からは外さないといけません。
あ、今年はコロナのために、
地蔵講はやりませんから
来年からの話ですけどね。
まあこれだけ神仏に
尽くしているのですから、
コロナには感染しないように
よろしくお願いしますよと
心からお祈りして
おくことにしましょうかね。
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