映画業界のキャッチが始まりという、GWと言う呼び名。
なぜか今年は、「(春の)大型連休・・」と言う、報道が多かった。
遅かった春だが、富士山麓のGWは、麓のフジザクラの開花に始まり、0.5合目付近(中の茶屋など)の満開に終わったようだ。
天気も、良かったり悪かったり、暑かったり涼しかったりと、不安定。長野・岐阜の山では多くの遭難者が出るなど、天候による死者も出てしまった。
昨年のような、東日本震災による自粛ムードは、既に過去のものかのように、各地の観光地・高速道路は、超混みだったようだ。
特に、放射能の汚染が危惧される地域が敬遠された為、その他に集中した感もある。
どうも日本人は、マスコミ・先導情報に流される癖が強いようだ。
直ぐに、新しい店・名所に飛びついたり、エコの名のもとにハイブリットカーや、太陽光発電を購入し、環境に配慮した新世代感覚を味わっている。いくら、エコロジーな投資をしても、GW遠出したり、贅沢に電気を使ったのでは、結局、エネルギーの節約には、なっていないのに・・・
そういえば、見過ごしていた映画「アーティスト」をちょっと遠出して見てきた。
2012アカデミーショーを総舐めの作品だが、白黒・ほぼ音楽だけの無声映画である。
今さら…とも思われる作品で、正直2時間あまりの無声映画は疲れるが、最新の3D映画も疲れるので、同じ土俵だ。
ストーリーも、映画界のトーキーへの変遷の渦中で盛衰する、ベテラン俳優と新人女優の恋物語・・・って感じで、平凡だったが、十分楽しめるアンチ・テーゼだった。
CGや3Dなどの最新技術も花盛りだが、このところコミックやドラマからの映画化も目立ち、重厚さがない。「原点回帰・・・」観て、そんな言葉が浮かんだ。
最近、日本映画界でも、旧にっかつ・大映のスタッフによる作品が好評を博している。
きょうで終りのゴールデンウイーク、映画館でも家でも、よい作品を見たいものだ。