ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「最悪」  奥田 英朗 2011.11.10読了

2011年11月10日 14時33分55秒 | 作家 あ行
最悪 (講談社文庫) 奥田 英朗

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説。

なんか650ページもあった。そんでも足りないくらいおもしろい。もっともっと読んでいたかった。

9点(10点満点)

邪魔(上・下)  奥田 英朗 2011.11.3読了

2011年11月10日 14時31分28秒 | 作家 あ行
邪魔(上) (講談社文庫) 奥田 英朗

(上)巻あらすじ 及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

(下)巻あらすじ 九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。7年前に最愛の妻を事故でなくして以来、義母を心の支えとしている。不眠。同僚・花村の素行調査を担当し、逆恨みされる。放火事件では、経理課長・及川に疑念を抱く。わずかな契機で変貌していく人間たちを絶妙の筆致で描きあげる犯罪小説の白眉。


奥田さん、おもしれぇ。あと足りないのは、感動の涙だけか…。9点(10点満点)