ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「流転の海」 宮本 輝 読了!

2014年03月27日 15時30分01秒 | 作家 ま行
「流転の海」 [新潮文庫] 宮本 輝 (著) 2014.3.20読了 。

敗戦から2年目、裸一貫になった松坂熊吾は、大阪の闇市で松坂商会の再起をはかるが、折も折、妻の房江に、諦めていた子宝が授かった。「お前が20歳になるまでは絶対に死なん」熊吾は伸仁を溺愛し、その一方で、この理不尽で我侭で好色な男の周辺には、幾多の波瀾が持ち上った。父と子、母と子の関係を軸に、個性的な人間たちの有為転変を力強い筆致で描く、著者畢生の大作第一部。

おもしろい。
破天荒というのはこの主人公のような人を言うのだろう。そのほかの登場人物も魅力的。スケールの大きな小説。…9点。