ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「如菩薩団―ピカレスク短篇集」 筒井 康隆  読了!

2014年08月11日 17時19分39秒 | 作家 た行
「如菩薩団―ピカレスク短篇集」 [角川文庫] 筒井 康隆 (著)  2014.8.3読了 。

上品で慎ましい主婦ばかりの盗賊団が高級住宅街のマダムから盗むものは?
上品でインテリだがつましい生活を強いられる団地の主婦たちが、連れだって高級住宅街にやって来た。そう、彼女たちこそ、最近世間を騒がせる女盗賊団だったのだ。悪逆非道な物語ばかりが並ぶとんでもない短篇集!

東京都民三百万人を殺害…したかもしれない男の言語道断。神も仏もない闘争が生んだ無慈悲。知性あふれるマダムの上品な極悪非道。文学のために私小説作家が敢行する落花狼藉。老いた生命の祝祭が暴走する破廉恥。―最凶の悪漢たちによるあまりにも過激な作品の数々。だが、どこかかわいげのある登場人物たち、ちょっとあなたに似ていなくもありませんか?新発掘短篇「傍観者」も収録。

筒井/康隆
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『ヨッパ谷への降下』(川端康成文学賞)『わたしのグランパ』(読売文学賞)などがある。映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


短編集です。しかも、12編も収録されています。(別にお得感があるわけじゃないんですが)「コレラ」、「神様と仏さま」、「死にかた」、「小説「私小説」」、「如菩薩団」、「傍観者」、「ケンタウルスの殺人」、「断末魔酔狂地獄」、「三人娘」、「ながい話」、「村井長庵」、「わが愛の税務署」
なんだけど、なんだろな、おもしろいとか、おもしろくないとか以前に、この手の筒井康隆さんを受け入れるかどうかだよね。
だって、「神様と仏さま」なんて、些細なことで、神様と仏さまがいがみあい、腹いせに双方が人間どもに八つ当たりした、みたいなお話ですよ。困りましたね。
「死にかた」なんて株式会社なにがしなんてちゃんとした会社のある課に鬼が突然やってきて、その課の人間をひとりづつ、20人位だったかな、一人残らず頭を金棒で殴りつぶすってお話ですよ。頭蓋骨陥没したり、飛び散ったり、脳漿がばらまかれたり、脳みそふっとんだりですよ。どうしたらいいんですかね。
おもしろかったのは表題作の「如菩薩団」かな。でもな…4点。