「恋文」 [新潮文庫] 連城 三紀彦 (著) 2015.3.3読了 。
マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。
さすがは直木賞と思えるんだから…。直木賞作品は読む時に自分でハードル上げちゃうんで、読んでから、なんでこれが? なんてことも多い。でも、この「恋文」は直木賞で当たり前なのだ。なんか普通にある普通の風景、夫婦関係。一見普通なんだけどそこから普通じゃないものが浮かび上がってくる時の驚愕。やっぱ恋愛とは一種のミステリーなんだなぁと思わせてくれる作品群。特に好きなのが『紅き唇』かな。…8点。
マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは部屋を出ていった。結婚10年目にして夫に家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。しかしそれを機会に、彼女には初めて心を許せる女友達が出来たが…。表題作をはじめ、都会に暮す男女の人生の機微を様々な風景のなかに描く『紅き唇』『十三年目の子守歌』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。
さすがは直木賞と思えるんだから…。直木賞作品は読む時に自分でハードル上げちゃうんで、読んでから、なんでこれが? なんてことも多い。でも、この「恋文」は直木賞で当たり前なのだ。なんか普通にある普通の風景、夫婦関係。一見普通なんだけどそこから普通じゃないものが浮かび上がってくる時の驚愕。やっぱ恋愛とは一種のミステリーなんだなぁと思わせてくれる作品群。特に好きなのが『紅き唇』かな。…8点。