フリン (角川文庫) 2016.5.9読了。
椰月 美智子 (著)
高校生の真奈美は、カレと入ったラブホテルで、自分の父親が同じマンションに住むOLの葵さんと一緒に歩いているのを目撃してしまう(「葵さんの初恋」)。元カレと逢瀬を繰り返す主婦、人生最後の恋に落ちた会社員、壮絶な過去を持つ管理人の老夫婦…。ある川辺に建つマンションを舞台に繰り広げられる反道徳の恋。愛憎、恐怖、哀しみ…様々なフリンの形を通じて、人と人の温かさ、夫婦や家族の関係性を描ききった連作短編集。
とあるマンションの住人たちの『フリン』の連作短編集。
不倫ではなくフリンとしただけあって、ドロドロとした修羅場チックなお話はでてきませんし、文体もライトです。また、時にはハートウォーミングなフリン話しなどもあり、読後感が良かったり…。
なんていう、ほんわか不倫の話は期待していませんので、ドロドロの愛憎劇の果てに、当事者たちを地獄の底に叩きつけるような悲壮なラストと、イヤーな読後感をしばらく引きずるような小説をお願いしたいものです。…4点。
椰月 美智子 (著)
高校生の真奈美は、カレと入ったラブホテルで、自分の父親が同じマンションに住むOLの葵さんと一緒に歩いているのを目撃してしまう(「葵さんの初恋」)。元カレと逢瀬を繰り返す主婦、人生最後の恋に落ちた会社員、壮絶な過去を持つ管理人の老夫婦…。ある川辺に建つマンションを舞台に繰り広げられる反道徳の恋。愛憎、恐怖、哀しみ…様々なフリンの形を通じて、人と人の温かさ、夫婦や家族の関係性を描ききった連作短編集。
とあるマンションの住人たちの『フリン』の連作短編集。
不倫ではなくフリンとしただけあって、ドロドロとした修羅場チックなお話はでてきませんし、文体もライトです。また、時にはハートウォーミングなフリン話しなどもあり、読後感が良かったり…。
なんていう、ほんわか不倫の話は期待していませんので、ドロドロの愛憎劇の果てに、当事者たちを地獄の底に叩きつけるような悲壮なラストと、イヤーな読後感をしばらく引きずるような小説をお願いしたいものです。…4点。