震える牛 (小学館文庫) 2016.5.23読了。
相場 英雄 (著)
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の異名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。事件には、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。
食の安全がよく話題になる昨今、特に食品流通業界を舞台にしたやけにリアルなミステリー。
ルポルタージュ的な側面も併せ持つ。
果たしてどこまでが、小説で、どこからが現実なのか? 読んでいて本当にわからなくなる。
それだけリアルだと言うことだけど、これも作者の徹底した取材の賜物だろう。
中盤から、後半、容疑者を確定してから自供させるまでの展開がスピード感をともないたたみかけるような面白さ。
ちなみに、震える牛とは狂牛病の症状をあらわす。…7.5点。
相場 英雄 (著)
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の異名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。事件には、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。
食の安全がよく話題になる昨今、特に食品流通業界を舞台にしたやけにリアルなミステリー。
ルポルタージュ的な側面も併せ持つ。
果たしてどこまでが、小説で、どこからが現実なのか? 読んでいて本当にわからなくなる。
それだけリアルだと言うことだけど、これも作者の徹底した取材の賜物だろう。
中盤から、後半、容疑者を確定してから自供させるまでの展開がスピード感をともないたたみかけるような面白さ。
ちなみに、震える牛とは狂牛病の症状をあらわす。…7.5点。