時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) 2017.5.17読了。
小川 一水 (著)
西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼を救った「使いの王」は、彼女の想像を絶する物語を語る。2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械軍(ET)により地球は壊滅、更に人類の完全殲滅を狙う機械群を追って、彼ら人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。そして、3世紀の邪馬台国こそが、全人類の存亡を懸けた最終防衛線であると──。
壮大なSFなのに、これだけの薄さ(270ページぐらい)に収めるとは、この作家さんの才能は計り知れない。読んでいての間延び感なんかは感じるわけもない。シビアな話ですが、各キャラの造詣がうまく、悲壮感はない。絶望的な戦いを強いられながらも、戦意を失わない凛々しく純真な登場人物たちに胸が熱くなる、言うことなしの時間SF。ほんとに一気読み必至。…8.5点。
小川 一水 (著)
西暦248年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼を救った「使いの王」は、彼女の想像を絶する物語を語る。2300年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械軍(ET)により地球は壊滅、更に人類の完全殲滅を狙う機械群を追って、彼ら人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。そして、3世紀の邪馬台国こそが、全人類の存亡を懸けた最終防衛線であると──。
壮大なSFなのに、これだけの薄さ(270ページぐらい)に収めるとは、この作家さんの才能は計り知れない。読んでいての間延び感なんかは感じるわけもない。シビアな話ですが、各キャラの造詣がうまく、悲壮感はない。絶望的な戦いを強いられながらも、戦意を失わない凛々しく純真な登場人物たちに胸が熱くなる、言うことなしの時間SF。ほんとに一気読み必至。…8.5点。